お待たせ致しました、ご主人さま!
本日、ご主人さまのお世話をさせて頂く、リタと申します!
よ…よろしくお願いします!
今回は、ご指名ではないようですね?
はい、一期一会も大事ですもんね。
個性的な人が多いから、私みたいに地味だとなかなかご指名頂けないんですよー。
ですから私、今回ご主人さまのお世話を担当できて嬉しいんです!
あれ?
ご主人さま、お顔の色が優れませんが、私、何か…
…あー、お疲れなんですね。
それじゃあ、まずはマッサージから致しましょうか!
お座布団出しますので、楽な姿勢で座っていただいて…
<ぽすっ>
それでは、肩を…お揉みしますね…
<グニグニ>
わふぅ…結構、凝ってますね…んしょ…
<グニグニ…グニグニ…>
どう、ですか?
気持ちいいですか?
えへへ、よかったです。
じゃあ、背中を…背骨の周りに沿って…っと…
<グッ…グッ…>
んしょ…随分、お疲れになっているようですね…
精一杯、癒して差し上げますから、ねっ…
<グッ…ググッ…>
どうですか?
少しは楽になりましたでしょうか?
えへへへ…よかったです。
それでは、お耳に移りますので…
そのまま私に体重を預けて、後ろに…仰向けに、倒れてくださいね…♪
太ももの間に、頭を置いて頂いて…♪
ありがとうございます。
膝枕って言うと、横から寝転がるイメージじゃないですか?
こういう縦に寝転がる膝枕も、悪くないですよね。
それでは…次は、お耳のマッサージを致しますね。
この体勢、両耳をいっぺんにマッサージしやすいから便利なんですよ。
人肌に温めたベビーローションを、手に塗って…っと…
いきますね♪
<ニチュ…ニチュ…>
お耳、ちょっと冷たくなってますね。
お外はまだ寒いですからねー…
<ニチュニチュ…ニチュ…>
耳の溝から…耳たぶまで…
<ニチュニチュニチュ…>
…お耳、あったかくなりましたね♪
お耳のマッサージはおしまいです。
最後に、ローションを拭き取りますね…
<シュッシュッ>
では、お待ちかねの耳かきにしましょうか♪
右耳から致しますので、えーと…お顔を左側に傾けてください。
ありがとうございます。
んーと…あ、やっぱり結構溜まってますね。
お忙しかったんですねえ…
お耳の入口あたりから…やっていきますね。
<カリカリ…>
どうですか?
強すぎたり、弱すぎたりしませんか?
こう、ですね…はい、ありがとうございます…
<カリカリカリッ>
…え?
さっきの話って…
ええ…他の子、個性的な子がいっぱいいるんですよ。
耳かきが上手い子とか、お話がとっても面白い子とか…
結構色んな種類の魔物の子がいますね。
あ、でも、ここで働き辛い種類の子もいるんですけどね。
例えば…ゴーストさんとかは無理ですよね。触れませんから。
ジャブジャブさんみたいに、全然ガマンできない人とかも…妖狐さんでギリギリですね。
体型とか住んでいる場所の問題で、マーメイドさんやケンタウロスさんも難しくて…
オーガさんとかは細かい作業とかが苦手だったりしますし。
<カリ…カリッ…>
あ、それでも、色んなニーズに出来る限り答えられますよ!
さっき言った種類の魔物でも、克服したり工夫したりで働いてる子もいますし!
もふもふが好きな方は、ワーシープさんとか妖狐さんとかを指名なさいますね。
小さい子が好きな方は、魔女さんとかドワーフさんとか…
耳かきの上手さを求める方は、受付で尋ねられますし。
…………私じゃ、ちょっと個性が弱くてですね…
まだ、正式なご指名はいただけてないんです。
<カリカリカリ…カリッ>
…あっ!
ご、ごめんなさい、つい愚痴なんて言っちゃって…
私が癒して差し上げなくちゃならないのに…
え…耳かき、上手…ですか?
あ、ありがとうございます。そう言って頂けると、励みになります!
<カリカリ…ッ>
えっと…もう、こっちは綺麗になりましたね。
梵天で仕上げ、していきますね♪
<モフモフモフッ>
ご主人さまに褒めて頂けると、自信がつきますね♪
これからももっともっと、頑張らないと、です。
<モフモフ…モフ…ッ>
はい、右耳おしまいです。
反対側をしますので、頭をごろんって…こっち側に向けてくださいね。
ありがとうございます。
こっちも溜まってますねー。
入口のあたりから、耳かき、していきますね…
<カリカリッ>
先ほどは…その、ごめんなさい。
自分の耳を預ける相手が「私なんて」って言っちゃったら、不安になりますよね。
もう、大丈夫です。
先ほどの分まで、ご主人さまをきっちり癒
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