Deta10:リタ(コボルド)

お待たせ致しました、ご主人さま!
本日、ご主人さまのお世話をさせて頂く、リタと申します!
よ…よろしくお願いします!

今回は、ご指名ではないようですね?

はい、一期一会も大事ですもんね。

個性的な人が多いから、私みたいに地味だとなかなかご指名頂けないんですよー。
ですから私、今回ご主人さまのお世話を担当できて嬉しいんです!



あれ?
ご主人さま、お顔の色が優れませんが、私、何か…

…あー、お疲れなんですね。
それじゃあ、まずはマッサージから致しましょうか!

お座布団出しますので、楽な姿勢で座っていただいて…


<ぽすっ>


それでは、肩を…お揉みしますね…


<グニグニ>


わふぅ…結構、凝ってますね…んしょ…


<グニグニ…グニグニ…>


どう、ですか?
気持ちいいですか?


えへへ、よかったです。
じゃあ、背中を…背骨の周りに沿って…っと…


<グッ…グッ…>


んしょ…随分、お疲れになっているようですね…
精一杯、癒して差し上げますから、ねっ…


<グッ…ググッ…>


どうですか?
少しは楽になりましたでしょうか?

えへへへ…よかったです。

それでは、お耳に移りますので…
そのまま私に体重を預けて、後ろに…仰向けに、倒れてくださいね…♪

太ももの間に、頭を置いて頂いて…♪

ありがとうございます。


膝枕って言うと、横から寝転がるイメージじゃないですか?
こういう縦に寝転がる膝枕も、悪くないですよね。

それでは…次は、お耳のマッサージを致しますね。
この体勢、両耳をいっぺんにマッサージしやすいから便利なんですよ。


人肌に温めたベビーローションを、手に塗って…っと…
いきますね♪


<ニチュ…ニチュ…>


お耳、ちょっと冷たくなってますね。
お外はまだ寒いですからねー…


<ニチュニチュ…ニチュ…>


耳の溝から…耳たぶまで…


<ニチュニチュニチュ…>


…お耳、あったかくなりましたね♪
お耳のマッサージはおしまいです。
最後に、ローションを拭き取りますね…


<シュッシュッ>


では、お待ちかねの耳かきにしましょうか♪
右耳から致しますので、えーと…お顔を左側に傾けてください。

ありがとうございます。

んーと…あ、やっぱり結構溜まってますね。
お忙しかったんですねえ…

お耳の入口あたりから…やっていきますね。


<カリカリ…>


どうですか?
強すぎたり、弱すぎたりしませんか?

こう、ですね…はい、ありがとうございます…


<カリカリカリッ>


…え?
さっきの話って…

ええ…他の子、個性的な子がいっぱいいるんですよ。
耳かきが上手い子とか、お話がとっても面白い子とか…

結構色んな種類の魔物の子がいますね。
あ、でも、ここで働き辛い種類の子もいるんですけどね。

例えば…ゴーストさんとかは無理ですよね。触れませんから。
ジャブジャブさんみたいに、全然ガマンできない人とかも…妖狐さんでギリギリですね。
体型とか住んでいる場所の問題で、マーメイドさんやケンタウロスさんも難しくて…
オーガさんとかは細かい作業とかが苦手だったりしますし。


<カリ…カリッ…>


あ、それでも、色んなニーズに出来る限り答えられますよ!
さっき言った種類の魔物でも、克服したり工夫したりで働いてる子もいますし!


もふもふが好きな方は、ワーシープさんとか妖狐さんとかを指名なさいますね。
小さい子が好きな方は、魔女さんとかドワーフさんとか…
耳かきの上手さを求める方は、受付で尋ねられますし。


…………私じゃ、ちょっと個性が弱くてですね…
まだ、正式なご指名はいただけてないんです。


<カリカリカリ…カリッ>


…あっ!
ご、ごめんなさい、つい愚痴なんて言っちゃって…
私が癒して差し上げなくちゃならないのに…

え…耳かき、上手…ですか?
あ、ありがとうございます。そう言って頂けると、励みになります!


<カリカリ…ッ>


えっと…もう、こっちは綺麗になりましたね。
梵天で仕上げ、していきますね♪


<モフモフモフッ>


ご主人さまに褒めて頂けると、自信がつきますね♪
これからももっともっと、頑張らないと、です。


<モフモフ…モフ…ッ>


はい、右耳おしまいです。
反対側をしますので、頭をごろんって…こっち側に向けてくださいね。

ありがとうございます。


こっちも溜まってますねー。
入口のあたりから、耳かき、していきますね…


<カリカリッ>


先ほどは…その、ごめんなさい。
自分の耳を預ける相手が「私なんて」って言っちゃったら、不安になりますよね。

もう、大丈夫です。
先ほどの分まで、ご主人さまをきっちり癒
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