このお話は前回の続きより、最初の方はリティ視点でお送りしております
前回のお話を読んでいない方は、読んでおくことを推奨いたします
・・・・・・・・
「それでは『レーヴァ・フリード』vs『スオウ シューゼン』
始め!!」
「フゥ〜・・・・・・・」
シューゼンがゆっくりと息を吐く
「どうした?そちらからこないのか・・・?」
「・・・・・・・・・・・」
レーヴァの問いに、シューゼンは答えない。
その表情は何かを心配しているようだった。
「まあいい・・・!ならばこちらから行こう!!!」
ダダッ
レーヴァがシューゼンに向かって走り出す。
デュラハンの武器は主に剣だが、レーヴァの武器はランス。
本人曰く突き刺すこともできるが、体を突き刺さない保護の魔力がかかっているらしい。
「はぁっ!」ビュォッ!
「・・・ッ」バッ
ランスを突き出すレーヴァ
シューゼンはそれをきちんと避ける。
「ほう、ちゃんと戦う意思はありそうだな・・・・・・・・・・・・良かった・・・」
レーヴァが小声で安堵していた。
・・・やっぱり、無理やり戦わせる形になったから心配してたんだね。
条件をつけたのもやる気を出させるためだろうし。
「では・・・次は外さないぞ!!」
ビュオゥ!
もう一度シューゼン目掛けてランスが突き出される!
しかもさっきよりも速い!
「っ!」
ガキィン!
「な、何!!?」
ええ!?
手をランスの前に出したと思ったら、片手の手の甲で攻撃を防いだ!!??
・・・・いや違う!手袋の手の甲についてる手鏡みたいので防いだんだ!!
しかもちゃんと防いでる手の腕を、もう片方の手で支えて力負けしないようにしてる!
でもそんなことでレーヴァの攻撃が防がれるものなの!?
「・・・・・・・・・・ふっ!」ガァン!
「うわぁっ!?」
するとシューゼンは防いだ手で裏拳を放つようにランスを弾く!
思ったより力が強かったのか、ランスがレーヴァの手を離れ、遠くの方に弾き飛ばされてしまった!
「な、なんでこんな・・・・・・ っ!?」
チャキ・・・
混乱しているレーヴァに剣が触れる程度に当てられる。
「これで、勝負アリ・・・・・でしょ」
「・・・・はっ!?
え、ええと・・・・そこまでです!」
先生がそう言うとシューゼンは剣を降ろし、レーヴァから離れるように歩いて行った。
周りのみんなもさっきの騒がしさから一変。
驚きのあまり、誰も声が出せずに静まり返っていた。
「ぁ、そうだ先生・・・」
「は、はい!なんでしょうか!?」
「ちょっとオレ、体調ー、悪くなっちゃったんで、保健室に行ってきますね・・・?」
「え!?でも・・・・ わ、分かりました、行ってらっしゃい・・・」
そう伝えてるシューゼンを見ると、少し体がふらついている・・・
先生は一度レーヴァを見てから、保健室に行く許可をした。
「え、あ・・・・ま、待ってくれっ!!!何故お前は・・・・・っ!!」
あまりの出来事から我に返ったレーヴァから大きな声が放たれる。
シューゼンは顔だけレーヴァに向けてから、優しく微笑み・・・・
そして振り返ると何も答えずに、その場を去っていった・・・・・・・・・・・
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「そ、そんなことがあったのか!?シューゼンが勝った!?」
「うん・・・・・」
俺は驚きを隠せないでいた。
あれだけ戦うことを拒んでいたシューゼンが魔物に・・・
しかもデュラハンであるレーヴァに勝っただって!!?
「まさか、シューゼンがそんな実力を隠していたなんてな・・・」
「私もビックリだよ・・・」
しかし腑に落ちない。
強いんならなんで戦うことを拒んでたんだ?
実力を見せたくなかったとか・・・?
「それで、それからはどうなったんだ?」
「レーヴァがあの後先生に『私も保健室に行きます!』って言ったんだけど、
先生は『あなたは特に外傷もないし元気もあるから、保健室に行く必要はないでしょう?』って言われちゃて・・・」
「なるほど・・・」
だからレーヴァはあんなにふてくされてるってわけか・・・
まあレーヴァ色々納得がいかないわな。
「その後のレーヴァが大変で、『誰でもいい!かかってこい!!』なんて言い出しちゃって。
何人かレーヴァと戦ったんだけど、レーヴァ次々となぎ倒しちゃったんだよね・・・」
「へぇ・・・」
じゃあレーヴァが弱いってわけじゃなさそうだな・・・
「それでクラスの半分以上はレーヴァに・・・その、保
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