初授業は初戦闘!?-クラスバトルとランキング-





「ここはどこ・・・?」


「かあさま?とおさま・・・?」


「うぅ・・・こわいよぉ・・・グス・・・ヒック・・・」


「だれか!だれかいないの・・・!」


「・・・・・ひとりは、やだよぉ・・・・・・こわいよぉ!・・・」


ウゥ・・・ウワァァァァァァァァン・・・







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気になる夢を見た気がした。





誰かが、一人で泣いていた・・・?






いつもなら夢なんてすぐに忘れてしまうのに。











その夢は、不思議と頭の中に残り続けていたんだ・・・







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俺、ルーク、リント、ウェイクの4人は男子寮の玄関先で顔を合わせる。

「よ〜、おはよう」

「おう、セイン。体はもういいのか?」

「ああ、もう大丈夫だよ」

「まあ無理はすんなよ〜。あそこまで綺麗に人が吹っ飛んだのは初めて見たぜw」

「人が人を跳ね飛ばすのも初めて見ましたよ・・・」

「まあ、人じゃなくて魔物だけどな・・・」



「いよいよ今日から授業だな・・・」

「でもよ、最初の授業って何やんだろうな?あぁ〜、キッツイのじゃなけりゃいいけどな〜」

「初日の授業は午後まで必修だそうですからね」

「でも初日の授業だろ?そこまでハードなのはないんじゃねえかな〜?」

「でも、これ使うって言うんだからな・・・」

そう言って俺が見る視線の先には・・・














先日、クロード工房で購入したばかりの『武器』である。


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「やあ、みんなおはよう。今日はいい授業日和だね」

玄関で寮監のマキナさんに声をかけられた。

今日の天気は快晴、雲一つない晴天である。


「おはようございます寮監さん。最初の授業って何やるか知ってますか?」

「ふふっ、それは教室に行ってからのお楽しみということにしておいてくれ。
まあ、気合が空回りして怪我をしないように頑張ってくれたまえ」

怪我するような内容なのかよ・・・武器も使うってことだから当然なのか?

「それじゃぁいってらっしゃい」フフフ・・・

「い、いってきます・・・」

不敵な笑みを浮かべる寮監さんに見送られ、俺たちはそれぞれの教室に向かっていった。


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   1−B教室



『授業の開始時間まで、各々武器の手入れをしておくように』



黒板にはレシア先生が書いたであろう、綺麗で均等な文字が並んでいた。
すでに教室にいるクラスメイトたちは自分の武器をいじっている。
武器の手入れをしておけってことは・・・


「すぐにでも使うんだろうな」

「マジかよ・・・俺武器の手入れなんてやってねえしやったこともねえよ・・・」

ちなみに俺とリントは昨日のうちにチェックはしておいた。

「武器は手入れをしないと、意味がありませんよ?」

「そんな装備し忘れたみたいに言わないでくれよ・・・」

「?」

リントのことだから別にそんな意図はないと思うがな。
あとルーク、たぶん手入れしていないのはお前だけだぞきっと・・・







「授業の時間だ。各自武器の準備は出来ているな?

それではこれより第2グラウンドへ向かう。ついてきてくれ」


そうこうしているうちにレシア先生が来てしまった。
ルークの武器の手入れはままならないまま、第2グラウンドへと向かう・・・



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「今日の授業は戦闘分野共通の必修授業、クラスのメンバーによる武器を使った実戦形式での試合を行う。

勝負は一対一、制限時間は5分間とするが、勝負アリと判断した時点で試合は終了とする。
一人最低一回、余裕のあるものはニ、三回は戦ってもらうからそのつもりでいてくれ。

選出についてだが、やる気のあるものは名乗り出てくれればすぐ試合に出れる
し、希望があるならば相手を指名することも許可しよう。
ただし同じ相手と何回も戦うのは無しだ。
いない場合はこちらから選出する者の指示を行うので従ってほしい。

何か質問はあるか?」


「先生〜、なんでこんないきなりの試合なんスか?戦闘経験なんてないんすけど・・・」

ルークがもっともな質問をする。
そりゃあいきなり試合をしろって言われても戸惑うだろ。なにせクラスメイトと戦うとか色々大丈夫なのか?


「ふむ、そう思うのも仕方ないな。

今回の授業は今の段階でみんながどれくらい戦えるのか?ということを調査
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