ドラゴン、双子ときて、もう驚くことはなくなったけど。
今までで一番大変なのがこの子のような気がする。
何が大変かというと、色々と振り回されているからだ。
今でもね。
活発な子は嫌じゃないけど、それでも落ち着いて欲しいと思う今日この頃である。
・〜ある日の朝〜
「バレス。朝だぞ。起きろ」
「ぐがー・・・すぴー・・・」zzz
「・・・・・・」
あーあー。
毛布蹴っ飛ばしちゃってもー。
色々はだけて見えてるしな。
バレスはオーガ。つまりは鬼だ。
角が2本に肌は緑色。顔や腕に模様も入っている。
だが見えてるのはそれだけじゃなくて。
服のボタン外れてるし、ズボンも下にずれて下着見えてるし・・・
恥部が辛うじて隠れてるだけだ。
・・・いつも通り寝相悪いな。
いつか風邪引くんじゃないかこれ。
「起きろー」ユサユサ
「うぅん、むにゃむにゃ・・・」
「起きなさーい。朝だぞー」
「んあー」zzz・・・ヒュッ
ドゴォ
「へぼあっ!?」ガフッ
うごごごご・・・
あ、朝から腹パンとは・・・やってくれるじゃないか。
そんな寝ぼすけさんには、アレをやらんとなァ・・・
「取り出しますは・・・こちらの冷水」
「ぐおー・・・」zzz
「こちらを、たらーりっ、と」
ピチョーーーーーーーー
「うわっ!?ぶぱっ!何だっ!?」ガバッ
「おはよう。爽やかな朝だね。感想はどうだ?」
「キンキンに冷えてやがるっ・・・・・・・・!」
「そうか、それは良かった」
「じゃねぇよ!良かねぇよ!兄貴っ!いつも奇抜な起こし方しやがって!何でだよ!」
「自分の胸に手を当てて考えてみなさい」
モニュモニュ
「・・・柔らけーな。これで何が分かんだよ」
「物理的にじゃないよ!?」
「あー?・・・兄貴が触ってくれたら考えられっかもなー
#9829;」
「馬鹿言ってないで。早く着替えて顔洗ってきなさい」
「何だよ、連れねーなァ。兄妹なんだからいいじゃねーか」
「兄妹関係ないだろそれは。そんなに追加攻撃喰らいたいのか・・・」
「んー・・・こことかだったらいいぜー
#9829;」
チラッ
胡座をかきつつ、俺と話していたバレスは。
着ているとは言い難い上着をずらし、ピンクの芽を見せてくる。
こうやってからかってくるのはいつものことだ。
正直恥ずかしい。
だが、一番忙しい朝にそれをやるのは・・・俺にはタブーだ。
「・・・・・・」
「どうしたァ?見とれちゃったかー?
#9829;」
「・・・・・・言いたいことは、それだけか」ゴゴゴゴゴ
「・・・あ、いや、えーと冗談だよ冗談・・・ハハハ」ソロリソロリ・・・
(・・・やべー。っべーわコレ。怒ってるわ。目が本気だわ。これは逃げねぇと)
ガシィ
「どこへ行く気だぁ?」
「あ、兄貴と一緒に・・・か、顔を洗いに行こうと・・・(;゚Д゚)」
「そんな格好でかぁ?」
「いや、ホントごめんって兄貴・・・ほら、他の妹起こしてきなって・・・」
「・・・仕方ない。今回は見逃してやる。それじゃ二度寝するなよ」
「わ、分かってるって・・・」
全くもって仕方のない妹だ。
まあ魔物の本能から迫ってくるんだろうが・・・
上の妹達のように、もう少し落ち着いてくれないかな。
(あー良かった・・・怒った兄貴はホント怖いからな・・・((゚Д゚;))ガクブル
でも、俺のを見て顔が赤くなってたよな?・・・嬉しいぜー///
#9829;
いつか本気になってくんねーかなァ・・・)
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
・〜ある日の勝負〜
「兄貴、勝負しようぜ」
「またかよ」
バレスはいつも勝負を仕掛けてくる。
闘争や勝負に燃えるオーガの本能だろうか。
普通のオーガは性交が戦いだなんて話だがな。
こういう例外はうちだけだろう。
「それで、何の勝負をするつもりだ?」
「腕相撲」
「却下」
「早すぎねぇか!?もう少し悩んでくれてもいいじゃねーか!」
力自慢のオーガに対して腕相撲とか。
無謀にも程があるだろうに。
ちなみにバレスは力だけなら次女のフルーと同じくらい。
ドラゴンと同レベルとか俺の腕が砕けかねん。
「力勝負でバレスに勝てるわけないだろ。勝負ならフェアじゃないと」
「つってもよー。いっつも兄貴の有利な勝負ばっかじゃんかよー」
何かにつけて勝負を挑んでくるバレスに対し。
俺は自分のできることを勝負の方式にしてきた。
料理の下準備勝負とか洗濯物の取り込む速さ勝負とか。
いつもやってることを勝負にしてるから、有利といえば有利か。
そ
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