授業三日目!ドキドキクッキング!?-料理スキルと意外性!?-



 夕焼けが輝く場所



そこにいるのは 前に見た男の子と誰か




 その誰かは  泣いているようで



           掠れた声と 落ちる雫



    すると男の子は


「ーーーーーーー!ーーーー!」




何かを伝え




         そして その子に向けて




ニッコリとした 満面の笑みと






   見覚えのある 青い花を・・・






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 朝 自室


あれは・・・・前に花屋で見た花・・・

確か・・・ フェアギス・・・・なんだっけ?


なんであの花が、夢の中に・・・?




「おはようございます。どうしました?難しい顔して」

「いんや・・・ちょっとな」

「例の、あの夢ですか?」

「まあ、そんなとこだ」

「あまり気にしすぎると、体に毒ですよ?」

「それもそうだな・・・」

夢のことは、また後で考えよう。
今から飯食って、授業に行く準備でもするか。



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 朝 1−B教室



「みんなおはよう。昨日説明会に参加してた人はお疲れ様だな。
この学校の組織についてはよく理解できたかな?」

いつもの通り、時間ぴったりに来たレシア先生のお話からスタート。
今日はどんな授業をやるのかね?

「それはさておき、今日の授業について説明する。

今日の授業は『料理学科』の授業内容だな。
それで、いきなりで悪いのだが、今日はみんなに料理を作ってもらう」


『ええ〜〜〜〜〜〜〜〜〜!?』


料理だって!?
俺苦手なんだけどな〜・・・

「なあリント、お前は料理できるのか?」

「実は、僕も料理の方はちょっと・・・食べ物の知識はあるんですけどね」

流石に万能なリントでも、調理は苦手らしい・・・


「みんないい反応をするな。
今まで料理をしたことない人もいるだろうが、別に料理の評価をするわけではないから心配するな。
あくまでも現段階のスキルのチェックということだ。
材料の指定は少しあるがな。

今後、野営実習の授業もあるから、今回はその前段階となるわけだな。
故に、今日だけというわけではなく、今後何回か調理実習を行う予定だからそのつもりでいてくれ。

料理とは、生活の基本だ。
冒険者やギルドも長距離の仕事や移動となると、自分でその場で調理して過ごさないといけない場面もある。
一般生活でもそうだ。
自立するのであれば、料理くらいはできるようにならないとな?」

マジかよ・・・
でも飯が作れるようになって、損することはないよなぁ。

「料理で必要なものはこちらで全て準備してあるから大丈夫だ。
では『調理実習室』に移動するぞ」


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調理実習室


ここはもちろん料理が行える場所である。
料理部の活動場所も大体ここらしいな。
調理台がいくつもあり、広さもなかなかだ。

「まず流石に一人で料理するのは危ないので、4人くらいで班を作ってもらう。
基本的には自由だが、最低一人は料理の経験がある者が入るように。
未経験者はその者の指示に従い、調理をするようにしてくれ」

班分けか・・・良かった、一人じゃなくて。
さてどう分かれるかな。

「セイン、おはよう」

声をかけてきたのはリティ。
後ろにレーヴァとシューゼンもいる。
今日の授業も1−Cと合同だ。
先生曰く、1週間は同じクラスと合同らしい。
コロコロ変わっても、あまりメリットがないからだそうだ。

「おはようリティ。リティは料理できるか?」

「す、少しだけなら・・・母様のお手伝いとかしてたから・・・」

「おー、すげえじゃん!」

「そ、それでね?私たちと一緒に、料理しない?」

願ってもないお誘いだ!
これは助かる!

「本当か!?是非頼む!」

「ここ、こっちこそ!それじゃ、よろしくね!」


・・・・・


そんなわけでリティたちと料理をすることになったのだが・・・
ここで問題が一つ。

今のメンバーは俺、ルーク、リント、リティ、レーヴァ、シューゼン。
6人では少し班員が多い。
分けるにしても少し足りない、という人数になってしまった。

「困ったな、どう人数調整するか・・・」

「私も料理できるって言ったけど、少し自信ないな・・・」

ならば料理経験のある奴を探して一緒にやれればいいが・・・


「あのぉ、ちょっといいですかぁ〜?」

ゆったりとした声が横から聞こえる。
見ると、頭から触覚のようなものが生えた、全体的にぬめりのありそうな子と、凛々しい顔つきの蜂のような子が二人いた。
確か、おおなめく
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