日が西に傾き始める昼下がり。ゆっくりと流れる雲を横目に、縁側でお茶をすする。のんびりとした午後。皆が夢見る理想的な休日の風景ではないだろうか。
・・・その横で、妻が俺の指をなめまわしている光景以外は。
「・・・なにしてるんだ」
「くちさふぃひいからあめらまがふぁりに」
指を口に含んだまま答える妻の姿に、俺は苦笑せざるを得なかった。
俺の妻はグールという種族で、人肉を食らっていたという悪食の名残か、常に何かを口に含んでいないと落ち着かないという妙な習性がある。
俺はこの彼女の癖には慣れてしまった。けれども、こうして椅子に座り、片手でコーヒーカップを持ち、もう片手の指を横に侍らせた妻の口に含ませている俺の姿は、周りの目には、明らかに変態にしか映らないだろう。
更に、この癖に関して厄介なことが一つ。彼女のこの行為は、強烈な快感を生み出すのだ。
彼女の唾液には、人を刺激に対し敏感にさせる成分が含まれているらしい。それによって、彼女に舐められた部位には、途轍もない快楽が与えられてしまうのだ。
つまり、彼女が「口寂しい」といって俺の体のどこかをなめまわす度、俺の体は常にエクスタシーにあぶられる状態になるのである。正直言って、かなりキツイ。
只でさえ好色な我が妻に毎晩絞り取られているというのに、昼までこんな状況では身が持たない。
更に妻には悪気がないと来た。お陰で何度これを控えてくれと懇願しても聞く耳をもってくれない。
不意に、妻の舌がつつと手を遡ってきた。それが肩に近づくにつれ、皮膚に染み込む快感が増大する。
「ふぁにボーっとしふぇるのよ。ふぇっかくかわいいおんふぁのこがふぇろふぇろしてあげふぇるっふぇのに」
「口を離してから喋りなさ・・・っ」
さっと彼女の顔が脇に入り込み、ペロリとゆっくり一舐めされ、思わず言葉が途切れた。
その反応に彼女は嬉しそうに口をゆがめると、ゆっくり、丹念に舐めまわし始める。
「あひかふぁらずここよふぁいのね〜」
「や、やめろって・・・ひぁっ!」
くすぐったさと気持ちよさが相まって、快楽を増幅させてゆく。
「ふふっ、ひい反応。ひゃぁ、これはふぉう?」
「っ〜〜〜!!」
カリッと肉をあまがみ。さっきよりさらに強烈な快感が体を駆け巡った。
稲妻に貫かれたかのようなそれに、全身の力がふにゃりと抜ける。
それに満足したのか、妻は顔を俺の懐から離し、楽しそうに俺を見つめる。
「フフ、ポケーッとしちゃって〜。カ〜ワイイ♪」
「うう・・、お前な・・・。これやめろって何度も・・・」
「アナタが美味しそうなのが悪いのよ」
そう言うとともに、彼女の子供のような楽しげな笑顔が、大人の妖艶なそれに変わる。
ゾクリ、と背筋が粟立った。魔物の妖気を存分に孕んでいるその笑みは、只の人間一人の気持ちを昂ぶらせるには十分なものだった。
「さあ、どうしてくれちゃいましょうか」
笑みを浮かべたまま、妻がぐいと顔を近づける。思わず後ずさろうとするも、彼女が頭を抱え込むようにして腕をまわしていて、果たせなかった。
「そろそろ、あたしも我慢の限界だし・・・」
妻の舌が、ゆっくり彼女の唇をなぞっていく。背中を走る怖気が、一層強さを増す。
「ここから、頂いちゃいましょうか」
俺の唇に生暖かいものが触れたかと思うと、熱い舌が口内に侵入してきた。
目を白黒させている俺を後目に、彼女は恍惚とした表情で俺の歯列をなぞっていく。
ぐちゅぐちゅと、唾液の交る音が、俺の脳を犯す。
・・・どれくらい経ったろうか。彼女の唇が離れた。唇の間で、唾液が糸を引く。
「ウフフ、泣いちゃってるよ?」
「・・・え?」
言われて、目の舌を拭う。冷たい水分が手に触れる。本当に泣いていたようだ。
「泣いちゃうくらい気持ちよかったんだ〜♪ 口ではいやだいやだって言ってたのに、とんだ淫乱だねぇ」
「・・・お前はレイプ魔か」
「ま、似たようなものかもねぇ」
ニタニタ笑いながら、視線を俺の下腹部に移す。嗚呼、今日もこうなるのか・・・。
「さ、このかわいい強姦魔にすべてさらけ出しちゃいなさいな」
彼女の手がズボンにかかる。散々じらされ、存分に期待を含んで大きくなった肉棒が外気にさらされた。
「ほら、やっぱりここはこんなに喜んでるじゃない♪」
「だから変態くさいって・・・っ!」
肉棒をはっしとつかまれ、体がのけぞってしまう。散々いじられて、体が敏感になってしまっているようだ。
「苛められてるというのに、此処こんなに固くしちゃってる人に言われたくないなぁ」
「誰のせいだと・・・」
「人のせいにしちゃう悪いあなたには、お仕置きだ♪」
「あくっ・・・!ああああぁぁぁぁぁ!!」
妻はいきり立っている俺の肉棒を愛しげに見つめると、おもむろに口にくわえた。
彼女のとろけるように熱い口内が、肉棒を包み込む
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想[#]
メール登録