猫……可愛いよね!
自由気ままな我が儘な生き物だけど結構!
それでこそ猫だと思うぜ!
そんな猫好きな俺には一匹の飼い猫がいる。
いやぁ、これがかわいいんだよ、たまらないんだよ。
わかる?わかれよ!
と言っても俺の飼い猫は魔物なんだけどね。
「ティーご飯をくれー」
ほらこの通り喋る。
「待っててくれー、ネル今作るー」
「今日はなんだ!」
「金が出来たのでマグロだ」
「本当!?いっやったああああ!」
すんごいテンション高いのもデフォだ。
「よくやった!後でにくきゅう触らせてやる!」
おっしゃ、触る権利頂き!
にくきゅういいよねぇ、もうプニプニ感がさぁ、こう……発狂するLv.だよ。
テンション上がってきたぁ!
刺身にするのは普通だろう?醤油、これは俺の自家製。
そこらのやつと一緒にされたら困るLv.にうまい。
あとは他にもオリジナルの魚料理で蕩けさせてやろう。
「まあ、いつものごとく刺身だ」
「む、この醤油……色が違う?」
「新作だ……御賞味あれ」
「よくやった!どれどれ……」
ああ、器用に箸を使って食べるその様は愛らしさの一点。
尻尾が後ろでヒョロヒョロと……掴みたい……引っ掻かれるが……
その後なめてくれる、チョロい。
耳がヒョコヒョコ……ハムハムしたい……噛まれるけど……
その後甘噛みに変わるけど、可愛い。
笑ってる笑ってる……キスしたい……その後は……ねぇ?
「上手い!」
「そうか?そりゃよかった」
「マグロの味がこの醤油で踊ってる!」
「踊ってるって……俺はまだ食べてないからわからんな」
「……味見してないのか?」
「醤油の味しか確認してない。合うことは経験で分かったがどれ程かはお前の最初の一口にと」
そう俺が呟くと箸で刺身を取り醤油につけ俺の口元に持ってくる。
「ん……」
「いや?気にしなくていい」
「ん!」
「……」
口にする。
うまい、だかそれ以上に……
我が儘なこいつが俺にアーン……死んでも……あっ駄目だ死んだらにくきゅう触れない。
つか、ガチ泣きされる。
「うまい」
「そうだろそうだろ」
うんうん、と頷く様にほっこりする。
「そりゃあ、お前がアーンしてくれたんだぞ?十倍にも百倍にもうまくなる」
俺がそう呟くとピタッと一時停止。
そのままものすごい勢いで食べ始めた。
ああ、俺の自信作が感想も言って貰えず食われていく……
それにしては恥ずかしかったのか?
うん、やっぱ可愛いのぅ。
猫のときから褒めたり俺が可愛がる言葉を口にするとすると固まってものすごい勢いで飯食べたり動いてきびきびしてたがケット・シーになっても変わらないなぁ。
惚気が入ると固まるってのが追加ささったが。
思い出すぜ……朝、目を覚ますと……
『うお!?あれ?ネルは?え、これ?この子なの?あらまぁ大きくなっちゃって……』
困惑した結果、あらあらお母さんになったよ。
実際は大きくなるところじゃなかったが。
「美味しかった」
ありゃ、俺が長く考えてたら食べ終わっちゃってたよ。
「……きょ、今日」
「おう」
「……」
「わかった」
成る程、あれが発情スイッチを押したか……
おんなじことしても何が押せるスイッチかわからんな。
前は俺が寝てて、目を覚ました瞬間を見て発情したからな。
ようわからん。
「待ってるから!わかったな!?」
「はい」
猫だな、身軽な速さだ。
速さが足りてる。
さてさっさと食べて行こう。
「来たぞ」
「にゃ……」
「あ、かなり追い詰められてる」
言葉話さなくなるとか結構早く食ったんだけど。
風呂も早かったし食器類は明日に回すし。
「にゃぁぁぁぁ……」
「ちょっと待って蕩けんの早い!」
あれ今回の発情ってマジなやつか!
俺のが塞き止めてるのはずしたか!
ミスった、前これで俺枯れたやん!
てか既に正規な発情来てると報告欲しかった!
そう思ってると躙り寄ってくる。
「OK……落ち着くんだ、せめて前戯から行こうぜ……」
「にゃぁ…」
「既に準備満タンだって?おいおい俺なんもやってないぜ?」
「にゃ……」
「やってたって……」
「にゃああああ!」
我慢の限界だと素晴らしい猫叫びをかまし、素晴らしい跳躍力で此方に。
そのまま俺を投げ飛ばす。
そしてさらに跳躍力でピョーンと上に乗っかる。
この間約三秒。
よほど追い詰められていたとわかる。
「少し落ち着こう前のあれの激しすぎは腰を、ウム!?」
辛抱たまらんといった感じで俺は唇を奪われた。
そしてそのまま舌が侵入、ざらざらとした猫の舌を感じとり理解する。
ああ、こりゃ獣になったなと……
ネルはそのままキスしたままズボンを下げる。
下げるだけで脱がさないのは逃げられないようにするためだろうか。
逃げるつもりはない
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