ギャグまもむす日和「西遊記〜旅の終わり〜」

 霧の大陸の中でも更に奥地にあるという秘境、天竺を目指して長い旅を続けてきた三蔵法師一行。その旅もついに、終わりの時を迎えた。

孫悟空(カク猿)「お、見えてきた。あれが天竺に入る最後の関所の門か。意外に地味だな」
三蔵法師「そうですね……」
 その時、三蔵法師を乗せた馬の玉龍が急に歩みを早めだした。三蔵法師の2番目の弟子、水の妖怪(ウンディーネ)沙悟浄が疑問に思い指摘する。
沙悟浄(ウンディーネ)「おや? お師匠様も玉龍ちゃんもどうしたんですか?」
 すると、玉龍が突然走り出した。
三蔵法師「よっしゃ、一番乗りはもらった!」
玉龍(バイコーン)「はい、お師匠様!」
孫悟空(カク猿)&沙悟浄(ウンディーネ)「「しまった!」」
 2人はここでようやく気付く。師匠とその馬が抜け駆けしようとしているのだと。
三蔵法師「油断したな馬鹿どもめ。やーいやーい」
沙悟浄(ウンディーネ)「姉弟子殿! こうなったら如意棒で!」
孫悟空(カク猿)「よーし、伸びろ、如意棒!」
 孫悟空の持つ、使用者の魔力に反応して長さを変える武器「如意棒」が勢いよく伸びていき、前方を走るバイコーンの玉龍の尻に突き刺さる。
玉龍(バイコーン)「ケツがああ!」
 乙女の口から発せられたとは思えない絶叫が辺りに響き渡った。

玉龍(バイコーン)「まったく、何をするんですか。私のお尻を硬い棒でぶっ刺していいのは法師様だけだというのに」
孫悟空(カク猿)「いやあんたらが抜け駆けするから」
三蔵法師「悟空も沙悟浄も、むやみに人を傷つけるものではありませんよ」
孫悟空(カク猿)「だからあんたらが抜け駆けするから」
三蔵法師「とにかくこんな事で争ってはいけません」
孫悟空(カク猿)「抜け駆けしているのはあんたらだってば」
三蔵法師「私達が仲間割れしていては、志半ばでボンレスハムのように縛られて木に吊るされた猪八戒が悲しみますよ。猪八戒が宙吊りにされる直前に発した悲惨な叫びを思い出しなさい」

〜回想シーン〜
猪八戒(オーク)『お願い。みんな離して。私達仲間でしょ? 嫌っ、そんな。やめてくださいお師匠様。どうか中だけは。膣内に出すのだけは……嫌ああああああっ!』

孫悟空(カク猿)&沙悟浄(ウンディーネ)「「…………」」




沙悟浄(ウンディーネ)「それでは皆でいっせいにゴールするとしましょうか」
 1時間後、沙悟浄はまだ熱が冷めやらないような表情をしながら言った。その水で出来た身体では、下腹部の辺りに白い濁りのような物が漂っているのが透けて見える。三蔵法師も袈裟を着直しながら答えた。
三蔵法師「無論そのつもりでしたよ。3、2、1で一斉にゴールしましょう」
 その時、白い物が溢れ出す自らの股間を拭いていた孫悟空が沙悟浄の方を見て何かに気付いた。
孫悟空(カク猿)「あれ、沙悟浄。その身体……足長っ!」
 沙悟浄は水でできた身体を活かしてつま先を異様に長く伸ばしていた。
沙悟浄(ウンディーネ)「そうですよ。私の足は長いんです」
三蔵法師「え? 沙悟浄の足が長い? ……本当だ。沙悟浄の足長っ! これでは一斉にゴールしても沙悟浄の足がまず入ってしまう。ダメダメ認めませんそんな足は。4人一緒にゴールしないと意味がありません」
孫悟空(カク猿)「あんた玉龍と共謀して1番にゴールしようとしたくせに」
三蔵法師「ここまで来てチームワークを乱していては、志半ばで放置プレイを受けた猪八戒が悲しみます。思い出しなさい。彼女が吊るされる前日に言っていた言葉を」

〜回想シーン〜
猪八戒(オーク)『何ひそひそ私を見ながら話しているんですか? やめてくださいよ。不安になるでしょう?』

沙悟浄(ウンディーネ)「それでは足ではなく手から入ればいいんですね」
三蔵法師「それならまあ」
 三蔵法師が答えると、すかさず沙悟浄はつま先を元の長さに戻し、余った分の水を使って今度は腕を長く伸ばし始めた。
三蔵法師&孫悟空(カク猿)&玉龍(バイコーン)「「「やっぱダメー!」」」
三蔵法師「沙悟浄腕長っ! 結局やろうとしている事同じじゃないですか。ダメです。認めませんよ卑怯者」

三蔵法師「そこまでして仲間を出し抜こうなんて、天竺を目前にした幸せの絶頂からいきなり雌奴隷に堕とされた猪八戒が聞いたら悲しみますよ。思い出しなさい。彼女が吊るされる3日前に言った言葉を」

〜回想シーン〜
猪八戒(オーク)『皆さんさっきから私の方を見ながら食べるとか食べないとか、どの辺がおいしいとかひそひそ言っていますけど、さすがに冗談……ですよね? お師匠様は一角獣の玉龍ちゃんと結婚しているわけですし(汗)』

玉龍(バイコーン)「じゃあどうしましょう? かっこ悪いけどお尻から入りましょうか、」
孫悟空(カク猿)「まあ確かにそれなら……って、ち
[3]次へ
[7]TOP
[0]投票 [*]感想
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33