私は十六夜夜音(よね)。クノイチ四姉妹の長女。
桜の花の刺繍を施した着物を身にまとう。
私は決して実らない想いをある男性に抱いている。
その人は、とても強く、優しく、勇気にあふれている。
その人の名は鳴神(なるかみ)蒼輝(そうき)。
異世界から私たちの、この世界に現れた。
「蒼輝、これ…報告書」
「ありがとう、夜音」
時刻は夜、蒼輝は渡した報告書に目を通してる。
「では失礼します」
「おやすみ」
私は扉を閉め、自分の部屋に向かう。
数分も経過しないうちに先ほどの部屋から女性の喘ぎ声が聞こえた。
「!?」
私は口を押えた。
扉の向こうでは蒼輝と彼の奥さんの美代さんが夜伽を行なっている。
寝台の揺れる音、美代さんの嬌声、荒い息遣い。
私は堪らなくなり、急いで部屋に戻った。
「(あんな声、聞かされたら……)」
部屋に戻った私は下腹部に指を這わせ、白いふんどしの上からホトをさする。
徐々に湿り気を帯び、くちゅくちゅといやらしい音がすると下着の横から中指を入れ、次に薬指を入れ、自分の秘裂を弄る。
「(んっ、んんっ……んふぅ)」
寝台に座り込んだ私は着物の上からお椀型の自分の胸を揉み始める。
徐々に体が火照り始めた私は蒼輝の様子を想像し、ついにもどかしくなった。
「(この手は蒼輝の手……)」
着物の胸の谷間から右手をすべり込ませ今度は自分の胸を直接、揉みしだく。
ピンっと尖った乳頭をつまみ、転がしながら濡れそぼるホトに入れた指の動きを激しくした。上下に動かし、かき混ぜるように動かすと卑猥な音が立つ。時刻は子の刻、あたりは静まり返っているため卑猥な音がより鮮明に響く。
「(あ……ああっ、蒼輝……)」
ツツ……ッ、と割れ目から愛液が滴り、細い指先で蜜を掬い取り、それを最も敏感な部分に塗り付ける。何度も指で花弁が吐き出す蜜を掬い、塗り付ける。
「(はぁ、はぁ…蒼輝、んっ……貴方が……あっ、欲しいよぉ)」
秘裂をなぞるように指を動かすと。、ふわふわした快感にとらわれる。
頭の中は蒼輝一色に埋め尽くされ、靄がかかる。
靄は次第に広がっていき、理性と思考能力を奪う。
残るのは快感を貪りたい心と自分の淫らな姿を彼に見せたいという欲望。
「(私……こんな夜中に一人エッチして……でも止まらない……)」
開脚した状態から一人で慰めている時と同じように寝台で仰向けになる。
「(こんな、ぐちょぐちょに……)」
それでも私は指を動かすのをやめない。
「はぁっ、はぁっ、はぁ……ダメ、止まらない」
再び蜜を垂らす花弁に向かい、その上の陰核に触れる。
このままイクのは本意ではない…けどそうすることでしか絶頂できない。
本当は蒼輝の手で絶頂に導かれたい…でも無理なものは無理。
すでに彼の心は美代さんのもので、美代さんの心も蒼輝のもの。
では他の男性を好きになればいいと思うのだけど私は彼だけしか愛せない。
私だけじゃない…夜雅も真夜も夜美も私たち四姉妹の心は既に蒼輝だけに向けられている為、他の男に惹かれることはない。心だけじゃない、もし叶うなら我が身も全て彼に捧げたい。けど、それは叶わない…しかし、それでも私たち四姉妹は他の男性を愛せない。
「んっ、んふぅ……んんっ」
蜜壺から溢れ出る蜜が、お尻を伝ってシーツに滴り落ちてシミを作る。
いつしか自然と腰が動いてしまい、まるで蒼輝と正常位で交わっているように腰が自分の腰じゃないほど淫らにくねっている。そろそろ限界が近い。
「イクぅ…イキそうだよぉ」
膣や子宮、私の性快感すべてが快感に弾け、脊髄から脳髄まで貫かれた。
「イクっ!イクっ、イク……くっ、くぅうううん」
身体が弓なりに限界までしなり、身体全体のうち特に腰が震える。
「ぁ……ぅ……そうきぃ……」
絶頂が過ぎ去り、身体をぐったり沈ませながら実らない恋人の名前を呼ぶ。
「蒼輝……私、イっちゃったよ……本当は貴方に気持ちよくしてもらいたいのに……どうして?なんで私が先に貴方を見つけられなかったのだろう」
「あ、ああ……そ、そうだな……」
「えっ」
聞き覚えのある声に驚く。
涙で濡れた瞳をこすり、少し潤む目を向けた。
そこにいたのは黒髪と黒い双眸、この国の王、鳴神蒼輝がいた。
彼はバツの悪そうな顔をしていた。
「えっ!えぇっ!?ど、どうして!?」
「い、いや、その……あの……」
「私が教えたのよ、夜音」
再び聞き覚えのある声に驚く。
彼の後ろには寝巻用の浴衣を着た蒼輝の王妃、美代さんがいる。
突然の出来事に汗が流れ、絶頂の余韻で弛緩した身体が急に強張る。
「い、いつから?」
「え、えと……」
「ほとんど一部始終ね」
「!?」
一部始終…ということは私が部屋に入って、それからすぐ?
そ、それはないわ…だって戸締
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