後編

「   あんっ
#9829; ふぁ……
#9829; んあぁんっ
#9829;」
 薄汚いローブで身を隠したご主人様の尻を掴み、自身を突き込む度、薄暗い路地裏に嬌声が響く。
 後ろから見たご主人様の肉体は、非常に甘美な御馳走に見えた。臀部の割れ目からは美しい肛門が惜しげもなく曝され、その下の甘い隙間からは絶えず肉汁が溢れ出ていた。ローブから覗く血色の好い肉体全てからは、ご主人様の汗が染み出して、僕の鼻から頭の中をくらくらと魅了する。
「ご主人様……出ます……っ
#9829;」
「いいよ、来て
#9829; 一滴残さず出し切りなさい
#9829;」
 ご主人様の身体に抱き付き、腰を深く落とし込む。陰茎の先で、ご主人様の子宮口を捉え、膣内に激情を解き放った。
 どくんどくんと脈打ち、注ぎ切った余韻に浸る。ご主人様も豊満な体を震わせ、舌舐め擦りをした。楽しんでいる時に出るご主人様の癖だ。
 ご主人様は積まれた木箱の上に腰を下ろす。重さで木が軋んだのに目を逸らす。ご主人様は、木箱の上で足を広げ、淫華を押し広げて見せてきた。其処からは、今しがた注いだ僕の白い子種が一筋の流れを作っていた。
「ご主人様……」
 僕の逸物は、とっくに節操を無くしていた。ご主人様に甚振られ続け、赤黒い悪魔の臓器の様に変貌した状態のまま反り返りが収まる時がなかった。ご主人様の膣内に収まっていないと落ち着く時さえなくなっていた。
 陰茎の先で、先走り液が精液の残滓を滲ませながら玉になる。収まる気配が微塵もない。僕の中で肥大化した欲望の権化そのものだった。
「まだしたいの? ぷひひ……もう、そんな泣きそうな顔しないで……
#9829; 仕方のない子……
#9829; 早くしないと、誰かに見付かっちゃうんだからね……?
#9829;」
 ご主人様のお許し。僕は嬉しくなりながら、陰茎の先をご主人様の股間に宛がい、そのまま膣内へと滑り込ませる。
「ぷひゅぅっ
#9829; 一気に、子宮まで……凄い……
#9829;」
 ご主人様の足が僕の腰に絡み付き、離さない。その腕も、僕の首に巻き付いて来て、離さない。
 ご主人様が舌をだらしなく伸ばす。僕はご主人様の舌を口で扱いて、御挨拶を済ます。敢えて厭らしい音を立てながら、ご主人様から贈って下さる粘っこくて甘い唾液を飲み干す。ご主人様の舌は人間の物よりも大きく包容力がある。僕の口の中に侵入してきては、口の中の全てをご主人様でなぞり、所有物としての証を刻み込んでくれる。
 ご主人様の中に逸物が収まる時は、決まって腰が独りでに動くようになった。それでいて、ご主人様のお喜びになられる場所を的確に突ける様にもなった。というのも、その場所を突けば、ご主人様は可愛く鳴き、身を捩る。僕は何時しか、その仕草が愛おしくて仕方が無くなっていた。もっと僕に見せて欲しいと願った。
「ッ!? ぴぎぃっ
#9829; ん、ぁぁっ……ぁん、あんっ
#9829; ぷひゃぁ
#9829; 其処ぉ
#9829; ん……あ、へぁ……っ
#9829;
#9829;」
 僕の前で唾を吐き飛ばしながら、涙目でよがるご主人様。僕の身体を強く引き寄せ、溜まらずに何時もの振る舞いすらままならなくなる。
 何度も潮を吹かせ、何度も精液を注ぎ込む。子種を注ぐ度に、耳元で「孕め、孕め」と囁くと、ご主人様の豚耳は敏感に前後し、恍惚とした表情を浮かべて同時に達して下さる。
 こうなると、離してくれるまでご主人様とこのまま繋がり続けなければならない。何度も何度も中へ放つ内に、精液が逆流して放屁音を響かせ飛び出す様になった。
 しかし、ご主人様もやられっぱなしではない。僕の身体を引っ張り込み、積み上がった木箱を崩す。日陰に曝されひんやりとした土肌に背をぶつける。ご主人様は透かさず僕の上を跨ぎ、垂直に腰を落とした。
「ぷひひぃ
#9829; やっぱりこの体勢が一番好き
#9829; 君を思いっきり見下しながら犯せるからねぇ……?
#9829;」
 ご主人様は口の周りを何度も舌で舐め擦る。特別厭らしい目で僕の瞳を覗き込み、自分に対する畏敬の念を探し当て、示威行為とばかりに膣肉を引き締める。
「最近生意気じゃない? このアタシを……手玉にとったつもりかもしれないケド……
#9829; あんまり調子に乗っちゃダメなんだからね……
#9829; 君は所詮、アタシの都合の良い精液タンクなんだから……
#9829;」
 ご主人様は僕の唇を親指で捲り上げ、口の中に貪り付く。腰を持ち上げ、暫し唾液の交換をした後、不意に唇が離れる。
    不思議な時間が流れた。ご主人様が何も言わず、僕を見詰めている。キスもせず、腰も振らず、只見詰めているだけの時間だったけれど、僕は其れをとても快く感じていた。
 暫くして、徐に
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