縛り付けられた「  」

 ぼくは悪い人間だ。

 目の前の、椅子に縛られたお姉さんを見てそう思う。冒険の途中でたちよった廃村に、そのお姉さんはいた。ボロボロの服を来て、呻きながらよろよろと廃村をうろついていたお姉さん。彼女は、ゾンビという魔物になっていた。

 一目惚れだった。

 土気色で虚ろな顔で、生気を失った白髪を揺らしながらうろうろと歩き回るお姉さんは、どの町でみた女の人よりも美しく魅力的に見えて──とても、興奮してしまった。ぼくは、気がついたらお姉さんをロープで縛り付けて、廃墟に連れ込んでいた。お姉さんの動きは緩慢で、難しい事じゃなかった。手近にあった椅子にお姉さんを縛り付けて、ぼくはじっとお姉さんを見つめた。

 普通の人間であれば、きっと怯えか怒りか、マイナスな感情を向けられるような行為だとは分かっている。でも、目の前のお姉さんは道を歩いていた時と変わらずぼんやりとした視線をこちらに向けるばかり。引っ込み思案で、女の人とまともに話すこともできないぼくには、ゾンビのお姉さんがちょうどよかった。

 ちょうどいい、だって? なんて、なんて最低な言葉だろうか。ゾンビとはいえ一人の人間に、女性にむかって『ちょうどいい』なんて言葉が出てくるなんて。急激に自分が愚かでどうしようもない人間に思えて来て、お姉さんを縛る縄をほどこうとしたそのとき、

「──ぁ……っ」

 ボロ布の服、その片側がはらりとめくれた。その下にあったのは、紛れもない女の人の──おっぱい。土気色の生気のない肌色だったけれど、まんまると柔らかそうなふくらみと、その先端の血の通っていない薄青い乳首が、ぼくの理性を奪った。

「うー……あぁー……」
「ぅあっ、はぁ……っ!」

 ズボンのしたでおちんちんが痛いくらいに固くなっているのを感じながら、おっぱいに触れてみた。ひやりとして驚いたけれど、ふくらみはぼくの指が沈み込んでしまうほど柔らかくて、手が離せなくて、夢中で揉み続けてしまう。
ゾンビのお姉さんは、抵抗しなかった。虚ろな瞳でぼくを見つめながら、あーとかうーとか呻くばかりだった。そんな様子にすら興奮して下半身が熱くなる。ズボンを脱ぎ捨てて、自分のモノを触る。

「あっ、んん……っ!」

 お姉さんを見つめながら、おっぱいを揉みしだきながら、必死におちんちんをしこしこと擦る。おっぱいに触っただけで興奮して、勝手にしこしこしてしまうなんて、恥ずかしくて顔から火が出そうだ。でもやめられない。

「ふぅー……ふぅー……!」
「んぁー……んー……」

 荒い息づかいで見つめる先では、お姉さんが相変わらず虚ろな表情を浮かべたまま。ぼくが何をされもされるがままになっている。そのことに堪らなく興奮してしまう自分がいた。おちんちんはどんどん固くなって、とろとろの先走りを溢れさせ、扱く手にまとわりついてにゅこにゅこといやらしい水音をたてる。

「ああぁ……! お姉さんっ、お姉さん……!」

 絶頂はすぐに訪れた。腰の奥から熱いものが湧き上がってきて、頭の中で何かが弾けるような感覚。勢い良く飛び出た精液は土気色のおっぱいにかかり、どろりと垂れ落ちて地面へと落ちていく。それをぼんやりと見下ろしてから、はっとしてお姉さんを見た。

「ご、ごめんなさい……!」

 射精で興奮の収まったぼくの頭は理性を取り戻した。慌てて謝りながら、汚れてしまったおっぱいを拭く。白く濁った体液が土気色のおっぱいにぬらぬらと光ってとてもエッチだ……なんて、頭に浮かんだいやらしい考えを振り払いながら、自分の出したものを全部拭き取った。

 綺麗になったおっぱいを見てほっとしたけど、同時に罪悪感も湧いてきた。ゾンビとはいえ女の人を汚してしまったのだ。それもこんな風に無理やりに縛り付けて、名前も知らないお姉さんに向けて射精してしまったなんて……。

「本当にごめんなさ……」
「ぁあー……! んぅー……!!」

 突然、お姉さんは体を揺らして暴れだした。暴れるといっても椅子に縛られているのだから、ガタガタと脚がなる程度でロープがほどけるほとではなかった。好き勝手にして、精液までかけたことを怒っている。罪悪感で血の気が引いたけれど、お姉さんの虚ろな顔にちょっとだけ浮かんだ感情は、怒りというより不満。

「え……?」

 口を開けて色の悪い舌を伸ばしながら、椅子の足をガタガタと揺らして暴れる。お姉さんの視線と舌の先にあるのは、ぼくの精液を拭いたタオル……。まさかと思いながら、そっと口もとに持っていくとお姉さんは躊躇せずに吸い付いた。ぼくの精液で汚れているのも構わず、むしろタオルについた白くて臭う塊を舐め取っては飲み込む。

「んむぅ……んぐ……
#9825;」
「っ、うぁ……ああ……っ!」

 拒絶や軽蔑を向けられているかと思っていたのに、目
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