グール 土田カルラの性癖

「んぶっ、んじゅ、じゅるるるっ
#9825;」
「ああっ!せんぱ……もっ……ああっ!!」

 僕は先輩の口の中で射精した。

 先輩は「んぅ
#9825;」と喜色に満ちた声を漏らし、ちぅっ、と口内の密度を高めて精液を吸い上げる。ちぅちぅと尿道から精を吸い取られる度に僕は腰ごと足を震えさせてしまう。

 痛いほどに吸着してくるぬめった口肉が先端に向けて引き上げられ、じゅぽんっ、と音立てて口が離れる。僕は「んはぁっ」と情けない声をあげて便座に尻餅を着いてしまった。

 そう、ここはトイレだ。
 それも学校の中の。

 僕の通う学園には、女の子と『そういうこと』をするための特製トイレがある。便座も壁も床も驚くほどピカピカだ。イメージプレイのためか、あえて汚れているようなプリントがされている場所もあるらしいけど……それはいまはどうでもいい。

 先輩は乱れてしまった長い銀色の髪をふわりと撫で上げ、口の中に残った僕の精液をごくりと飲み干した。

「はぁ、うっま……カレシの精子うますぎ……
#9825;」
「ぁあ……ぁ……」
「ん、今綺麗にすっから待ってな」

 先輩は床に膝立ちになったまま、壁に取り付けられた棚から袋入りのおしぼりを取り出し、僕の性器を拭き始めた。先ほどまでの激しいフェラとは打ってかわって丁寧に優しく拭き取ってくれる。温かく柔らかなおしぼりの感触、先輩の気遣いが、射精後の冷めがちな心を暖めてくれる。

 僕がカルラ先輩と出会ったのは入学してすぐだった。広い校内で迷っていた僕を、中等部の校舎まで案内してくれた。それから頻繁に廊下や下校時に会うようになって。一月ほどたったある日、校舎裏に呼び出されーーぼくは先輩と初めてを経験した。

 ……いや、実は僕は初めては経験してない。校舎裏でのえっちも先輩に口でしてもらっただけだ。

 先輩はフェラチオが大好きみたいで、僕とのえっちはいつもそればかりだ。それになんというか、うん……僕も口でしてもらうのに一番興奮してしまうという困った性癖を持っていると先輩に気づかされた。だから僕たちは、恋人であり何度もえっちなことをしていると言うのに、交わった事は一度もない。でもそれに不満を覚えることは微塵もなかった。

「よし、綺麗になったぞ。呼び出して悪かったな、どうにも腹が減ってしかたなくてよ」
「僕は全然大丈夫ですから……き、気持ちよかったです……」
「おいコラ、まだ授業あんのに煽んなよな……
#9825;」

 先輩は立ち上がってぎゅっと抱きついてきた。先輩のおっきなおっぱいが顔にむにゅりと押し付けられる。布越しの柔らかな感触に吐息を漏らし、僕も先輩の背中に手を回す。先輩は僕の頭を撫でながら「は〜可愛すぎ」「マジで好き」と囁くので、それに応えるようにぎゅっと体を寄せる。暖かで甘い時間は予鈴の音で中断された。

「おっと、中等部戻るの間に合うか?いきなり呼び出して悪かっ――」

 パッと先輩と体が離れた瞬間、僕は寂しさが顔にでてしまったのだろう。先輩は一瞬きょとんしてから、にんまりと笑い、

「そんな顔すんなよな。今日、あたしの家に来んだろ?明日休みだし……一晩中可愛がってやっから、さ?」

 耳元で囁き、先輩は「んじゃ放課後な」と言い残してトイレから出ていってしまった。

 放課後の事を考え、反応してしまった僕の下半身を沈めるのに時間がかかり、授業には遅れてしまった。


     ◆


 目の前を、何組ものカップルが通りすぎる。

 どのカップルも皆、表面上は楽しげで和気あいあいとしているけれど、瞳の奥には浮わついて爛れた火がくすぶっているのが分かる。金曜の放課後。魔物娘さんとお付き合いしている僕たちは、その日の夜に何が待ち受けているかよく理解している。

 溢れ出る性欲を、気持ちよく受け止めてくれる彼女との甘い時間だ。

「悪い!待たせたか?」
「いえ、全然!」
「おし、んじゃあ行くか」

 きゅっと手を握られてから先は、ぼんやりとしか覚えていない。ドキドキと跳ねる心音と際限なく上がっていく体温に、記憶が曖昧になる。お母さんに今日は先輩の家に泊まると連絡して、先輩の家にお邪魔して、宿題を終わらせて、服を脱いで、ベッドに仰向けになって……

「ちゅ、んちゅ……
#9825;」
「うぁ、あ……っ!」

 先輩は、学校と家ではフェラのやり方が全然違う。

 学校ではいきなり咥えこむ、激しくてがくがくと体が震えるような気持ちよさのフェラ。トイレや校舎裏で、僕のズボンと下着だけおろして、立たせて腰を抱き抱えるような形でしゃぶってくれる。でも、先輩の家では、裸の僕をベッドに寝かせて、ゆっくりじっくりと焦らされ、最後には全身が蕩けてしまうようなフェラ。

「んちゅ、ちぅ、ちゅっ、ちゅぅ……
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