3章

近くの川に足を運び魚釣りをする彩登。

「う〜ん・・・釣れないな」

かれこれ1時間も釣りをしているが何も釣れない。

「はぁ・・・あと1週間待たなきゃいけないのか・・・」

それは約1週間前に遡る。

※ ※ ※                         ※ ※ ※

1週間前の夜・・・館の応接間で彩登が座る向かい側に空間異常調査部のリニッシュがいて、そしてお茶を出すアキ。

「そ、粗茶です」

「ありがとうアキちゃん」

彩登にも粗茶を置くと頭を頭を下げ退出して二人きりになる。

「ずず・・・さて貴方・・・この世界の人じゃありませんね」

リニッシュの目が彩登に向ける。

「・・・ああ」

短く答えれる彩登、そして確証があったのか湯呑を置くリニッシュ。

「やっぱり」

再び湯呑を持ちずずっとお茶を飲むリニッシュ。

「・・・それで俺はどうなるんだ?」

自分がこの世界の人間でない以上、もしかしたら連行され牢獄行きなのかと考えた彩登、ところが。

「そうですね・・・まぁ本来なら色々根掘り葉掘り聞きたいところなんですが・・・まぁどうでもいいですね」

「へ・・・」

予想外の答えに口が少し開く彩登。

「だって、別に貴方は私達に気害を出さなそうだし・・・」

「まぁ別に何かしてやろうとは思わないしそれに俺も早く元の世界に戻りたいし・・・何かしらないか?元の世界に戻る方法」

「そんなの知るはずないでしょう?私は空間の湾曲の調査が仕事で貴方の世界に戻る方法なんて知らないわ」

「そうだよな・・・」

はぁっとため息をだし、湯呑に入った茶をを飲む彩登。

「あ・・・いやあるとは考えられないし・・・」

何かを思い出したかのように声を出すリニッシュ。

「何か思い出したしました?」

「あ〜思い出したってっていうかもしかしたらって思っただけなんだけですが・・・人魚の海という海に住む本が好きなネレイスがいるという噂を聞いたんですよ」

「人魚の・・・海?」

「文字通り人魚が住む海です」

「そこに行けば何か情報が得られるのか?」

「確証はありませんけどね」

「・・・」

どうしようか悩む彩登。

「まぁ行くのも行かないのも貴方次第だし・・・」

「・・・よし俺行きます!人魚の海」

あっさり決断する彩登、その決断の早さに顔には出さずに驚くリニッシュ。

「そ・・・そう・・・でもどうやって行くの?」

「・・・あ・・・わからない」

はぁっとため息を吐くリニッシュ。

「行き方もわからない、船もないんですよね?」

「そうだったどうしよう・・・」

困る彩登の姿を見てリニッシュは考えた。

「仕方ありませんね・・・では空間異常調査の方から船を用意します」

「ほ、本当か!?ありがとう!!」

「ただし2つ条件があります」

「!?じょ・・・条件・・・」

「ええ」

「その条件ってなんだ?」

「条件は・・・」

つばを飲み込みその条件とは何か緊張する彩登。

「一つは私も同行させる事」

「・・・ど、同行なんで?」

「だって私が同行しないと、船に乗れないと思うし・・・」

「そ・・・そうか、それもそうだよな、それでもう一つの条件はなんだ?」

「もう一つは私もここに住む事です」

「・・・はぁ?なんでここに住む事がもう一つの条件なんだよ?」

「まぁいろいろ理由はあるんですが、一つは貴方の監視ですかね」

「俺の監視・・・?」

「ええ、貴方はこの世界ににとってイレギュラー・・・問題を起こされると困るんですよ」

あ〜っと思い納得する彩登。

「けど本音はアキの近くにいたいんだろう?」

「う・・・」

適当に言ったつもりがそれが本音だったとは彩登も思わなかった。

「こ、コホンと、とにかくとりあえず私は空間異常調査局に一度戻って船を借りられるか聞いてみるわ」

「ああ、わかった・・・でどのくらいかかる?」

「そうですね・・・早くて一週間、長くて二週間ってところですかね」

「・・・そ、そんなにかかるのかよ」

「もちろんこれから局に戻って、船を借りられるように説得します」

リニッシュの言葉にも一理ありと思い、こうして船を借りられる日まで待つことにした彩登であった。

※ ※ ※                         ※ ※ ※

「もう1週間以上たつのか・・・アキさんには無理言って住まわせてもらってるし・・・母さん達心配してるかな」

はぁっとため息をつきながら竿を引き、餌があるかないかを確認して再び釣りを再開すると。

「調子はどうですの?香澄彩登」

街道の方へ顔を向けると、リザードマンのコハルが腕を組んで近づいてきた。

「見りゃわかるだろう、全然釣れない」

「本当ですわね何も入ってませんわ、ま
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