「・・・お、収まった?」
光が収まり、目を開ける。
「いったい何が起こったんだ・・・ってあれおかしいな辺りが真っ暗だ」
さっき開けたはずなのにいつの間にか窓のカーテンも締まっていた。
「暗いな・・・何も見えない・・・」
その時ガチャッギィィィ・・・っという扉が開く音がした。
「今、凄く光ったような・・・」
聴き覚えのない声がした。
まるで小学生か中学生くらいの女の子の声だった。
「アキ、私が辺りを照らしてあげるね」
「ありがとうミズホちゃん」
(なんだどうなってるんだ)
訳もわかぬまま、いきなり辺りが明るくなり、彩登は見つかってしまう。
「あ・・・」
彩登は驚き困惑した、何故なら猫の耳をした着物少女と両足首が燃えている、女の子がいたからである。
※ ※ ※ ※ ※ ※
「・・・」
数時間後泥棒としてひっ捕らえられた彩登。
「おい、この縄解いてくれないか?」
とりあえず言葉は通じるので話しかけてみる彩登。
「無理」
即答。
「いや、あのさ俺別に物とか盗まないし」
「そういうけど、貴女どうやって蔵の中に入ったの?」
「う・・・それは・・・」
「それに仮に泥棒じゃないからってほどいてとんずらされても困るし」
両足首が燃える少女のいう事が正当すぎて反論できない彩登。
すると猫耳少女が恐る恐る声をかける。
「ね、ねぇミズホちゃんこの人も反省してるし・・・縄くらい解いてあげようよ」
「アキ!?正気??」
「う、うん・・・ダメ?」
猫耳少女はウルウルした目で訴える。
「・・・わかった、貴女感謝しなさいよ?」
ウルウルした目に負けたのか、縄を解かれた。
「あ、ありがとう、ところで君たちは?」
「そういう貴女は誰よ?見たことない魔物だけど?」
「・・・魔物??」
「新種じゃないかなミズホちゃん」
「新種?」
「でも、胸だって薄いし・・・ていうか・・・顔立ちとかもなんか・・・」
「ていうか・・・まず名前教えてくれないか?」
「相手から名前を聞く時はまず自分から名乗るのが礼儀だと思はないの?」
「・・・香澄彩登」
「彩登さん・・・ですね・・・私は猫又のアキです」
「私は提灯(ちょうちん)おばけのミズホ、よろしく」
「猫又・・・提灯おばけ??」
「でさっきも聞いたけど、貴女何の魔物なの?」
「なぁさっきから魔物、魔物って言ってるけど・・・魔物ってなんだ?それに俺、爺ちゃんの家で物置小屋にいたはずなんだけど」
「貴女こそ何わけのわからない事言ってるの?」
「え?」
「ここは妖怪や魔物さんが暮らす館、カスミの館ですよ?彩登さんも泊りに来たんですよね?」
「え・・・ええええ」
これがこの物語の始まりである。
※ ※ ※ ※ ※ ※
彩登は、アキに頼み今日一日泊らせて欲しい頼み、館の一部屋を借りる事に。
「一体どうなってるんだ・・・」
彩登は事の状況を整理していた。
一つ目。物置小屋の整理をしていて、光る手鏡を持った瞬間さらに光出した。
二つ目。光が収まったと思ったら今度は猫又少女と提灯おばけ少女が住んでいた。
三つ目。館の中は祖父の館とほぼ一緒だった。
「ここはやっぱり異世界か・・・」
すると、部屋の扉からノック音がした。
「は、はい」
「彩登さん、お夜食持ってきました、すみませんが開けてもらえますか?」
「あ、ああちょっと待ってて」
部屋の玄関に行き扉を開けると、料理のお盆を持ったアキが部屋に入り、机に料理を置いていく。
「これ、全部君がつくったの?」
「はいお口に合うかわかりませんけど・・・私料理作るの好きなんです」
見た目はとても美味しそうで匂いもとても食欲を注ぐ。
「た、食べてもいいのか?」
「ええ、そのために持ってきましたから」
「じゃ・・・じゃあい、頂きます」
手を合わせ合唱して箸を持つ。
(見た目も匂いも、あまり変わらないな)
箸を持ち一口食べる。
「・・・う、うまい・・・」
がつがつと料理を食べていく彩登、それを見てアキはとても喜んでいる。
「よかったです、お口に合って」
「うん、本当においしい料理だ」
料理を食べる彩登を見るアキ。
「・・・どうかした、何かついてるか?」
「いえ、何もありません・・・ただ似てるなぁと・・・思いまして」
「似てる俺が誰に?」
「祖母の部屋にあった写真立てに一緒にいる方と」
「祖母?」
「はい、種族は違うんですが優しくて、仁徳(じんとく)があって私を育ててくれた恩人です」
「そうなのか、あのさその祖母の部屋って今はどうなってる?」
「祖母の部屋なら今は私の
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想[#]
メール登録