「んん…」
頬に微かな光を感じ、アレクは身じろぐ。
どうやら、今日も朝がやってきたらしい。
覚醒しきらない頭で、まず今日やるべきことはなんだったかと考える。
「――?」
何かが、おかしい。
身体が…重い。病に臥せっていたときのような、気怠さとは違う。
身体の上に何かが乗っているような、ベッドに貼り付けられているような――
「…っ」
下半身に、違和感を感じた
冷たい、ヌルヌルとしたものが腹部と太もも、そして股間に押し付けられている。
うっすらと、目を開く。
赤い瞳が、アレクの顔を見つめていた。
「…っメ、メディ――!?」
一気に意識が覚醒し、アレクを声をあげようとしたその時、
しゅるりと何かがアレクの口を塞ぐ。
半液体状になっていたメディの軟体が伸び、アレクの口元に絡み付いていた。
「むぐっ――」
「あまり、騒いじゃ、ダメ。ウィルに、聞こえちゃう」
メディのその言葉に、アレクは凍り付く。
アレクの下半身は、既に剥かれている。
こんなところを、客人であるウィルに見られるわけには――
「って、あれ?」
少し離れた位置にあるのベッドに視線を送ると、ウィルの姿はどこにもなかった。
昨夜はベッドの上で小さく丸まっていたはずの姿は、寝ていた痕跡は残しているものの忽然と消えている。
「ウィルは、水を汲みに行った、みたい」
「…嗚呼、成程」
どうやら、居候という扱いを申し訳なく思い、自ら仕事を買ってでたということらしい。
彼らしいといえば彼らしい。
知り合ってまだ一日目だが、彼の几帳面な性格は大体把握できた。
「…で、メディは何をしようとしてるの」
「ごはん。ウィルがいないなら、いいでしょ?」
にこりと、メディが無邪気で、どこか怖い笑みを浮かべる。
その手には、既に硬くなり始めているアレクのものが握られていた。
ウィルが向かったと思われる水場は、それほど遠くない。
行為の最中に、彼が帰ってくる可能性がないわけでもない。
「いや…でも、ウィルがいつ帰ってくるかわからないし――」
「じゃあ、次のごはんは、いつ? 私、おなかペコペコ」
むぅ、とふくれっ面で返答を返すメディ。
こう言っては何だが、「待て」と言われている子犬のような印象。
「こうしてる間にも、時間が、無くなる。――だから、すぐに、終わらせる」
「ちょ、ちょっとメディ待って――くぅッ!?」
ぱくりと、何の前触れもなくメディはアレクの肉棒を口の中に収めた。
そして、一気に根元まで咥えてしまう。
「とっても、気持ちよく、してあげる」
じゅるる、と音を立ててメディの頭が上下する。
全身を突き抜けるような快感に、全身が震えた。
しかし、体を動かすことは出来なかった。
いつの間にかメディの身体が、アレクの全身にまとわりついている。
「ッぁ…!」
まるで、脇を舐められたような感触。
メディの軟体がアレクの全身に絡みつき、性感帯を狙い済まして舐め上げ始めた。
「っ!」
胸に這い上がってきたメディの軟体に乳首を刺激され、アレクはまた身体を震わせてしまう。
さらには両脇、足の裏にまで軟体が滑りこみ、くすぐるような刺激を送り込んでくる。
たまらず脱力したところに、強く肉棒に吸い付かれる。びくりと身体を痙攣させた弾みに、行為を続けながらこちらを見るメディと目が合う。
メディの眼が、楽しそうに笑う。恥ずかしさに、アレクの顔に血が昇った。
「っく、ぁ…っ…」
我慢しようとしても、呻き声が口から漏れる。
メディは口内で肉棒を締め付けながら、亀頭に舌を巻き付ける。
そして、尿道口をほじるように舌を挿し込んできた。
「―――!」
視界が、真っ白に染まる。
与えられた強すぎる快感に、アレクはとうとう言葉にならない悲鳴を上げてしまった。
しかし、それでもメディは尿道責めを止めようとしない。
メディはアレクの全身を軟体で愛撫しながら、尿道を舐め回し、吸いつき続ける。
「いっ…! う、あ、あぁぁ…! …むぐっ!?」
刺激に耐えかねて声を漏らすアレクの口に、何かが巻きついた。
しゅるり、とメディの軟体が伸び、アレクの口を塞いでいた。
ちゅぽんと音を立てて、肉棒がメディの口から解放される。
「あまり声出すと、ウィルに、聞こえちゃうよ?」
「んん…!」
メディの指摘に、アレクは顔を強ばらせて声を小さくする。
にこりと、メディは笑う。そうしている間にも、メディはアレクのものへの刺激を止めなかった。
柔らかく湿った手で幹を包み、もう片方の手でぬるぬると亀頭を撫で回している。
「じゃあ――一気に、食べて、あげるね」
そう言うやいなや、メディはあーん、と口を大きく
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