魔物娘さんが魔物娘をオススメするそうです

1,白蛇さんが白蛇をオススメするそうです

『僕のハーレム系エロ漫画が!』

(側溝の排水口に吸い込まれていく少年のエロ漫画、拾えないかと排水口を覗く少年。そこへ……)

「はぁい
#9825;貴方様ぁ
#9825;」

(排水口から顔を覗かせる女性、白い鱗の蛇体と尻尾をチラつかせる)

「ラミアはお好きですか?」

(首を横に振る少年、怪訝な顔をする白蛇さん)

「はぁ……あんなにかわいいのに?あの長い下半身で巻かれるロールミーは気持ちいいですよ?」

『そう言ってキツく締め上げるんやろ、騙されんぞ』

「いえ、確かに感極まって強く締め上げてしまうこともあります。ですが図鑑世界だから絞め殺すことはありません」

「それに私は水神である龍の使いです。私に巻かれれば、それはまるで水の中にいるような心地よく安寧な気持ちになりますよ。いかがですか?」

『気持ちよさそう!バニップちゃんに巻かれてくるわ』

「待ちなさい!!」

(立ち去ろうちする少年。それをドスの利いた声で呼び止める白蛇さん)

「ほら……これは何ですか?」

『僕のハーレム系エロ漫画!』

「そうです、可愛らしい女の子たちですね。……好きなんですね、ハーレムモノ?」

『…………』

(黙り込む少年、不敵な笑みを浮かべる白蛇さん、だが彼女の瞳の奥底は笑っていないように感じられる)

「ほほう……否定なさらなくてもいいのですよ?」

「男性が女性に目移りすることはごく自然なのです。ですが私が妻になった暁には世界中のどの女どもよりも献身して差し上げます。貴方だけを一途に深く……」

『束縛とか監禁とかしない?』

「えっ、はい(書き手の裁量による)」

「白蛇はいいですよぉ……
#9825;貴方様を一途に愛しますよぉ……
#9825;さぁ……私に身体を委ねて……」

(ゆっくりと白蛇さんに手を伸ばす少年)

「私だけに恋い焦がれなさい!!」

『アアァァーーーーッ!!』


#12316;
#12316;
#12316;
#12316;

 ……少年は白蛇さんの婿になりました。彼女の嫉妬の炎に焼かれてしまったのです……
 
 白蛇の彼女は少年に片思いをしていた彼の幼馴染でした。ですがある日、彼がハーレム者の創作ばかりに興味を持っていることを知り、危機感を覚えた彼女は私に相談してきました。
 
 ですから、私が彼女に魔力を授け、白蛇に変えてあげたのです。彼は今日も彼女の嫉妬の炎で炙られていることでしょう……
 
 あっ、因みに白蛇さんを加えたハーレムも可能ですよ(公式見解)。無謀な挑戦者は是非ともお試しあれ
#9825;(byとある神社の巫女兼ご神体の龍)




2,アルトイーリスさんがドラゴニア旅行をオススメするそうです

『僕の旅行ガイドブックが側溝に!』

(側溝に流されていく少年のガイドブック、拾えないかと側溝を覗く少年、そこへ……)

「やぁ少年よ」

(排水口から女性の声が……恐る恐る覗くと……)

「ドラゴニア旅行には興味ないのかい?」

(そこから顔を出す1人の女性。顔の角や背中の翼を見るにドラゴンのようだ。鎧をまとっているらしく体を揺らす度、カチャカチャと金属音をたてる)

(首を横に振る少年。それに驚いた様子のイーリス)

「なんと!興味ないのか?とても良い観光地だぞ?」

『ドラゴニアって竜騎士育成に力入れてる軍事国家やろ?見所なんてあるのか?騙されんぞ』

「それは大いなる誤解だぞ少年。ドラゴニアには『ラブライド』のようなドラゴニア名物を味わえるレストラン、魔界酒を扱うバーといった飲食店が沢山あるんだ。ここでしか買えないお土産もある。」

「それに財宝が眠っているダンジョンもあれば竜仙峡のような体を癒せる温泉地もある。そして年に一度には魔王様も見物に来られる『ドラゴニア大闘技大会』が開催されるぞ!どうだ、興味持ったか?」

『面白そうだね!コート・アルフ行くわ』

「待たぬか!」

(立ち去ろうとする少年を呼び止めるイーリス)

「少年よ。これには興味ないか?」

『ドラゴニア竜騎士団入隊案内?』

「そのとおりでございます!ドラゴニア騎士団は慢性的な人材不足なのだ。少年よ、入団してみないか?」

「……(軍隊ってキツイんやろ……)」

(怪訝そうな顔をする少年。一方のイーリスはこの反応を予想済みのようで、表情を全く崩していない)

「ほう……そのような反応をするのも無理はない。しかしだ、ドラゴニア騎士団は朝昼晩三食と騎士団寮付きなのは勿論、野外訓練と称して街に出かけることができるぞ」

「座学や実技演習の訓練もあるが、義務という義務は3日に一度集合点呼に参加することくらいだ。そして優先事項をしていれば大概のことは全部免除してくれるぞ」

「こ
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