「アナタ…そろそろなの…お願い…ね?」
腰布だけを身に纏い、ベッドでとぐろを巻いて、その青い目で上目遣いに俺を見つめる最愛の妻、エレン。
甘えるような声色でそう言いながら、綺麗な赤い長髪をかきあげ、細くしなやかな指先を、可愛らしく尖った耳の先端から、ほんのり朱の差した頬を撫で、赤く瑞々しい唇に触れ、それを見せ付ける。
彼女と向かい合って座る俺の視線は唇に吸い込まれるが、その指がさらに下に動くと、今度はそちらを目で追ってしまう。
そして、視線を奪った指は、露わな胸…豊満かつ、重力に逆らう張りを持つ双丘を揺らしながらその間を抜けて、腰の辺り、蛇体との境目にそっと手を置く。
「ああ…優しく…だろ?分かってるよ、エレン」
既に俺も裸で、臨戦体制となった肉棒を隠す事もせずに、脚を伸ばしてエレンの傍に座り、寄り添う。
そして、お姫様抱っこのような状態になるように抱き寄せて、ゆっくりと膝の上に下ろしてやる。
流石に彼女の蛇体全てを持ち上げるのは無理だが、上半身に近い一部だけなら普通の女性をそうするのと大差ないはずで、エレン以外の女性を抱き上げた事が無いから分からないが、事実、そこまで負担では無かった。
近づくだけで、俺が病み付きになってやまない、彼女の甘い体臭が鼻腔をくすぐり、胸を満たす。
母性的で優しく、俺を安心させる、それなのに、俺を興奮させる、そんな魔性の甘さだ。
「あんっ…ふふ…それじゃ、優しく脱がして…ね?とっても敏感なんだから……」
甘えるようにその細い腕を首に回してきて、耳元で囁くエレン。
いつもなら此処で俺を押し倒し、巻きつきながら、膣で肉棒を貪り、その長い舌で俺の口内を蹂躙する彼女だが…
一週間程前からだんだんと甘えるような言動、行動が増えてきて、今日に至る。
ラミアであるエレンは脱皮をするのだが…脱皮前後というものは生物にとって無防備になる期間だからかは知らないが、理由も無く、少し不安になるらしい。
元々寂しがり屋でもあるし、攻めっ気があるとはいっても、そういう時は、一方的に責めて俺のよがる姿を見るよりも、互いを求めあうような、愛情たっぷりの交わりがしたくなるのだろう。
「それじゃ……」
蛇体との境目を撫でてやってから、浮いた皮を摘まんで、ゆっくりと境目から蛇の皮を剥がし、皮とその下の蛇体の間に、丁寧に指を差し入れる。
「んっ…あんっ…ふふ…そうよっ…上手、上手っ…」
それだけで、ぴくりと身体を震わせるエレン。
指が動くたびに、耳元で甘く声を跳ねさせて、それがまた欲望を掻き立てて堪らない。
皮の下の蛇体は、ぬるりとした体液に覆われていて、そして、いつものすべすべとした感触ではなく、ぷにぷにと弾力的で、吸い付く柔肌のような感触だ。しかし、確実に彼女の肌とは違ったもので、いつもは味わえない、脱皮直後だけの魅惑の感触だ。
脱がし終えれば、この感触を全身で味わえる…
期待にはやる気持ちを抑えつつ、ゆっくり指を滑らせて、境目でくっついている皮をどんどんと剥がして、半周し、逆向きにもう半周。
「っと……はぁ…」
目の前に横たわる蛇体から、靴下を裏返しにしながら脱ぐような形で、皮を少しずつ脱がしていく。
体液で濡れて、てらてらと、妖しく光を反射する蛇体は、まるでローションをぬりたくったようで、それがまた俺を興奮させる。
しかも、彼女の愛液のように、むせかえる程に甘い匂いを放っていて、息を吸えば、それが胸を満たし、身体中に染み渡り、頭の中に入り込んで来て、俺をくらくらとさせる。
「っ…もうっ…気が早いんじゃないっ…?先走りなんて出しちゃって…あんっ…」
皮を脱ぎ終えた分だけ、俺に巻きついてくるエレン。
最初は俺の右側に居たのが、今は左側まで来ている。
当然、目の前の蛇体も、するすると動いていくのだが、服を脱いで、膝元に蛇体を置いているこの体勢は、丁度肉棒が蛇体と俺の腹の間に挟まれる形となっていて…
ぬるぬるとした蛇体が動くたびに、肉棒と擦れて、もどかしい快感をもたらす。
「擦れるんだってっ…」
もどかしさを我慢しながら、皮を脱がし続ける。
その分だけ、上半身に蛇体が巻きついてきて、吸い付くような柔らかさとぬるぬるとした感触を堪能出来る。
しかも、彼女の匂いを擦り付けるかのように、蛇体を蠢かせ、締め付けてきて、それがまた愛しくて堪らない。
「あんっ…ふふ…そうね…気持ち良い…?」
後ろから俺を抱きすくめて、その豊満な胸を背中に押し当て、唇を俺の耳に触れさせて、甘く囁いてくる。
はっきりと聴き取れる息遣いは、エレンも興奮しているという事を俺に教えてくれる。
「言うまでもないだろ…?」
もうエレンとは長いが…直接気持ち良いと言うのも何か気恥ずかしさが抜けないので、そう言って、手早く皮を脱がし続ける
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