後日談というか、今回のオチ。
俺はあの後月にギリギリまで反発、蹴りがキレイにあの…秘所に入ったらしく、「きゃぃん!
#9829;」という鳴き声とともに気絶。
そしてベッドまでお姫様だっこで運び終わったところ、である。
お姫様だっこなんてしたと知られたら多分殺される。
月はすぅすぅと寝息を立て、気持ち良さそうにしている。
気持ち良さそうで変な想像をした君、先生怒らないからこっち来なさい。
来ないと名前順に前から全員叩いていくぞ。
真っ先に相澤が犠牲になるぞ。いいのか?
とまぁ茶番はさておき。
「お粥でも作るかぁ…」
…別に月が全部やってくれる、というだけで俺が何もできないわけじゃないのだ。
料理だってそれなりにできる。
鳥だしで似た汁に大根とその葉っぱ、きのこを細かく刻んで投下。
大根が透明になってきたらご飯投下。以上である。
簡単だろ?
「…うん、美味しい。」
俺は出来立てほやほやのお粥を持って月の部屋へ向かう
両手でお盆を持っているため、しょうがないから足でこじ開ける。
俺スッゲー爪先器用なんだぜ!
友達に言っても「あぁ…そう…」としか帰ってこないけど。
「んぁ、起きてたのか。」
「まぁな…」
そこにはさっきの気持ち良さそうな寝顔とは一変、頬を膨らませておへそ斜めな月が座っていた。
「疲れただろ、おかゆ持ってきたぞ」
「誰かさんのせいで疲れてはいるが…別に病人ではない…」
「まぁ食えよ、な?」
「…ふん…」
疲れてるなら食べやすいやつのがいいよなーって思っただけで。
決してお粥しか作れないとか、他のはそこまで美味しくできないとかそんなことはなく。
決して
「…なんだよ、食わないのか?」
「………あーんを…してくれ…」
「あ?」
「…う、腕がだるいから、食べさせてくれ。」
「お前さっき俺が来た時普通に布団たたんでたじゃねぇか」
「ぅっ、きゅ、急に来たのだ……」
「…そうかい。」
これ以上突っ込んだって仕方ない。
ツンデレ、というか素直じゃぁないのだ。
「なんだ!その疑いの目は!」
「ほーら、大好きな御主人様に食べさせてもらえまちゅよー」
「なんだそのしゃべり方は!気持ち悪い、それに御主人様とか…ご、ご主………」
「…月?」
「…………ご主人…様……//」
「何一人で照れてんだよ、何想像したんだよ」
「なっ、何も!何も思っておらん!」
「ほら、食わせるぞ」
「う、うー…」
…某Amazonで首輪でも買ってやろうかな、人間用の。
「ほれ、あーん」
「あ、ーん…」
…不覚にも可愛い。
「…どうだ?」
「…なかなかじゃないか。」
「へへ、そうか。」
「…ふん」
こいつの「ふん」は大体照れ隠しである。
本気で怒ったりツンとしてるときはマジでガン無視だから。
いやほんと。
ただガン無視を3日程した後の反動がこれまたすごく…っと、これはまたいつか話そう。
「……/」
「ん、もう終わりか?」
「ち、違う、ほら、食わせろ…/」
「はいよ、ほーら」
「…んむ…/」
…こいつの照れる場所が分からない。
なんで照れてるの?
コイツに限ってカップルになりたいなんて妄想しねぇだろうし。
「…なぁ…」
「ん?」
「…カップル…みたいだな…私達…」
「ぶふっ」
速攻で俺の考えを打ち砕きやがりましたよこの子!
「も、もう、カップルになってしまわないか!?//」
「…はぁぁぁ?」
「…言った、だろう、私はお前のことが好きだ…だから…//」
「…落ち着け、そりゃ気の迷いだ、俺以外にいい人なんて沢山居るって。」
「わ、私は!」
「…落ち着けって、もっと周りを見てから言おう、な?」
「…………」
「…いい子だ。」
「……わふ…」
これまでも何度か告白されたことはあるのだが、まぁ、気の迷いだろう。
これからもこいつとはずっと幼馴染みで、仲のいい友達だ。
「…じゃあ、一つだけ、お願いがある」
「ん、なんだ?」
「…これからも、ブラッシングをしてくれ…」
「…あっはは、喜んで。」
こうして俺達は、少しだけ、さらに仲良くなったのだった。(強引)
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