「それじゃあ次はミキュームの番だね」
その言葉にミキュームはびくりと体と尻尾を振るわせた。
「ワタクシは別に今日じゃなくても……」
「駄目です。逃がしません」
行き成りモノーグはミキュームの唇を塞ぐと、ゆっくりとした舌使いでミキュームの口の中を嘗め回していく。
モノーグのその行為に硬直していたミキュームだったが、やがて魔物の本性が現れ始めたのか、慌てた様子でモノーグの舌へ自分の舌を絡ませ始めた。
そのままゆっくりとした舌の絡み合いが行われ、やがて息を吸うためにお互いの口が離れても、舌だけは二人の間を架ける橋のように最後まで繋がっていたままだった。
「あっ!」
唇が離れて数秒後、モノーグは何かを思い出したように声を上げた。
「どうかしたの?」
「いえ、アテュームとキスするのを忘れていたと思いまして」
照れたようにそうミキュームに告げたモノーグ。
愛する女性との性交の最中に、一度も口付けしないというのは男としては間違っているといえる。
とはいえモノーグも先ほどまで童貞だったのだ、それを相手を気遣う一心で平静を保っていただけだったので、キスを忘れてしまったとしても誰が責められよう。
「それは良かった。アテュームにモノーグの全部の初めてを奪われてしまったと思ってたから……」
しかしモノーグのその独白に、ミキュームはどこか安心した様子でそう言葉を紡ぐと、モノーグをベッドに寝かせてその腰の辺りに自分の顔を持ってくる。
「それじゃあモノーグの初めてを、もう一つ貰おうっと♪」
モノーグの一物を手に持った何かのスイッチが入ったミキュームは、ぬらぬらとアテュームの愛液が塗されたものに鼻を近づけた。
「すんすん……はぁ〜、モノーグとアテュームのいやらしい匂いがべっとりと……」
男根から発せられる脳を直接しびれさせる匂いに、ミキュームはうっとりしつつも、それに舌を這わせていく。
「ミキューム、そんなことをしなくても」
「だーめ。初フェラでお掃除するの〜♪」
ぺろぺろと飴玉を舌先で転がすように亀頭を舐めていたミキュームは、次に陰茎を棒に付いた蜂蜜を舐め取るかのように舌を使い、アテュームの痕跡をモノーグから拭い去ろうとするかのように執拗に舌を絡めていく。
「あむっ……んッ、んッ、んッ――」
次に口の中にモノーグのモノを含むと、そのまま頭を上下に振り、時に舌で時に頬肉で男根を愛撫していく。
「射精したばかりのモノにそんなことされたら、また射精してしまいます」
「らーめ、このままらすの♪ おくひで、ものーぐのおいひいおひんひんみるふのふの♪」
口の中から男根を逃がすつもりはないのだろう、咥えたままで言葉を紡いだミキュームは、執拗なまでにモノーグの男根へ愛撫を繰り返していく。
すると程なくして、先ほど射精したばかりだというのにモノーグの陰茎は膨らみ始め、睾丸の中で増産された精液が輸精管を駆け上ってきた。
このままではいけないと、きゅっと下腹に力を入れて射精を堪えるモノーグ。
しかしそのモノーグの抵抗を予想していたのか、ミキュームはモノーグの蟻の門渡りの部分を揉みほぐしてモノーグの下腹の力を逃がしていく。
もうそうなるとモノーグに抵抗できる手段はなく、情けなくもミキュームの口の中へ精を放ってしまう。
「ぐぅうゥッ!!」
「〜〜〜〜♪♪」
ぴゅるぴゅると鈴口から出てくる精液を、丸めた舌の上で受け止めながら、ミキュームは口の中へその精液を溜めていく。
やがてモノーグの射精の勢いが衰えて着たのを見計らい、その射精の手伝いをしようというかのように、モノーグの尿道をストローであるかのように吸い込み始める。
「じゅるるるる〜〜〜〜」
「はぁあぅ!」
尿道やその奥にある輸精管らかでさえ吸い上げるかのようなミキュームの吸い込みに、思わずモノーグはミキュームの頭を掴んだまま腰を引いてしまう。
――ちゅぽん
軽い音を立ててモノーグの陰茎がミキュームの口から引き抜かれても、ミキュームの唇とモノーグの鈴口に白い糸状の精液で繋がったままになっていた。
「えへへ〜♪いっぱいれら〜〜♪」
その糸をミキュームは舌で舐めとり、口の中の精液と混ぜ合わせると、口を閉じてからぷりぷりとした半固形の精液をゆっくりと噛んで味わっていく。
口の中で噛み締めて粒々な精液を細かく分けながら唾液と混ぜると、ミキュームの口の中とその匂いの抜ける鼻にはえも言えない悩ましい匂いが充満していった。
「んきゅ……♪うんきゅ……♪」
名残惜しむかのように、少量ずつ喉の奥で味わいながら嚥下していくミキューム。
その度に鼻から抜ける匂いに頭の中を痺れさせ、それがミキュームの黒いショーツで覆われた股間を濡らしていく。
「んきゅ……えへ〜♪ しあわせ〜〜♪」
胃の辺りに感じる精液
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