ケース02:悪魔化+αの場合(後編)

クリスは昨日訪れた魔界に入り、とうとう追手からは逃れるようになった。
クリスは空から落ちて着地しようとしたが、不慣れで数メートルから急降下したため、数回着地回転をした。
「ったく、羽根が泥だらけだ。」
クリスは、となりにいる池で、自分の悪魔の羽根を洗おうとした。
それを済んだところ、池の反射で、自分の姿を見て、思わず自分の体を眺めるようにした。
角の色合いは黒いだが、その先端には紅い艶があって、硬くて丈夫である。頭の真上をしっかり守っていて、岩が落ちても無事な気分だ。
羽根はサキュバスの奴と似ていた、腰が生えるもので、上には鋭い爪が皮膜から剥きだしている。意外と力が強く羽ばたけるから、羽毛の付いた奴と同様に空に飛べる。
そして同じく真っ黒な尻尾は相当太くて、強い筋力を有しているようだ。
クリスは、試しに身を振り向かい、尻尾を池の上へ振りだすと、そのスペードの前端が力強く空気をきり裂き、水面にも波紋を刻み、まるで鞭のようだ。
「僕の新しい身体...綺麗な羽根と強い尻尾...すごい...。」
少しナルシストなクリスは、自分の体を妄想しながら、思わず勃起してしまった。
しかし今回は、いつも着ていたズボンは、ものすごく窮屈に感じる。
クリスは、早速自分の陰茎を取り出し、勃起してからなにか異常はないかを確認した。
そそり立つちんぽは、前より相当大きくなった。
元々は片手で全部掴める子供ちんぽが、すっかり大人になってて、両手で掴んでも、下部しか掴めず、亀頭は丸出しになっている。
「すごい...めっちゃでかくなってる。」
それと、クリスは別に異様を感じる。
ちんぽを野外で丸出ししているのに、ちっとも羞恥心を感じない。
肌寒く感じもなかれば、勃起することに違和感を感じず、むしろいつもこんな感じだったと思えるように。
まるで、外に出して当然な器官、五つ目の肢体にも感じる。
おっぱいの大きい女性が存在感強く、みんなに意識されがちのように、自分もこの巨根でみんなに意識されたい。
いうもでもなく、新しい成長した宝物をしごき始めたクリス。
大きくなったイチモツは、前よりしごきしやすく、手いっぱいで掴めることもできる。
「そうだ、これを...」
クリスは尻尾を伸ばし、イチモツの前までに。
後ろの尻尾で前の尻尾を巻きつけ、セルフ尻尾コキを敢行した。
「尻尾がチンポを締め付けてる...気持ち...いい!」
自分の体を活用してオナニーすることで、クリスは体を後ろへ反り返え、体を張って快感を強めようとする。
同時に、尻尾の先端で、亀頭を摩擦し始め、さらなる快楽を得ていく。
「で、出る!!」
間もなくクリスは、前尻尾から精液を吹き出し、このまっさらな体を満喫した。
「はぁ...はぁ...はぁ。」
クリスは、地面で横たわって、オナニーにより絶頂の余韻で、草原の真ん中でくつろいだ。
「とはいえ、僕は今ホームレスだな。この角と羽根とかさえあれば、ケルビアには戻れない。しかもちんぽが無駄にでかくちゃって。こんな時じゃどうしようもないよ。」
賢者タイムに戻ったクリスは、ようやくこの体に不便を感じた。
尻尾も、ちんぽも、こんなズボンじゃもうこの下半身には窮屈すぎる。せめて穴でも空けたら、前後それぞれ入れれば穿けるだろう。
腰の羽根は服の下から出れるもので、さほどめんどくさくはないが、風が当たって体のバランスが崩れそうだ。
「よし、早く行こう…」
クリスはすぐ、イチモツと尻尾を洗って、緩やかめズボンに変えた。
独身男性、ましてやインキュバスが魔界でのオナニーは、大変危険である。
近くの魔物がすぐ精の匂いを気付き、ここへ駆けつけてくる。
クリスはそれを知り、できるだけ後始末を済まし、現場を去っていた。
〜〜〜〜
「彼女なら、僕の体になにが起こったかは知っているだろう。もしかして全てが彼女の仕業かも。」
クリスはポケットから、一枚の紙切れを取り出した。
その紙は、ポーションの口止めとして使ったもので、そこにはエカテリーナの住所を記載したものである。
一時間の飛行の練習を兼ねて歩行の末、クリスは、一つの巨大な荘園の前に止まった。
クリスは上空を見て、理解した。
このマンションは障壁守られて、上から侵入するのは無理である。彼女と会うには、ちゃんと作法通りやらなければならない。
クリスは、巨大なる鉄柵から出来たフェンスドアの隣にあるベルを揺らした。
すぐ、それを応じるように、フェンスドアは自ら開いて、屋敷への道を示した。
道の先には、豪華なマンションが建てている。
魔王の令嬢だからこういうマンションに住むものだな。っと考えるクリス。
クリスは、二階にある一つの窓を気付いた。
その開けた窓から、明かりが見え、本をめぐる音がする。
「おーい!そこのはエカテリーナさん?聞きたいことがあるんだけ
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