漫画やアニメでたとえるなら『カポーン』って音がするであろう。
俺は一人風呂場の湯船に浸かっていた。
風呂場と言っても湯船は十数人は入れそうな程広く、周りは加工されていない石で囲まれ温泉と言っても差し支え無いほど豪華である。
そかしそんな感動にも浸ることなく、俺はひと思いに耽っていた。
「美人の女性と一つ屋根の下・・・か・・・」
全世界の男性が夢見るであろう理想に今俺は直面しているのだ。
だがいざ実現してみると割と怖い。
もし下手に手を出したら嫌われてしまうのではないか、もしかしたら美人局ってヤツかもしれない。
俺本来のチキンハートに恐怖心が心の中で渦を巻いて増大に膨れあがらせる。
だがそれと同時に「もしかしたら・・・」なんていう期待が片隅にあったりもする。
「スゴイ色っぽかったなぁ龍田さん・・・」
柔らかそうな唇に食器を洗ってたときに見えたお尻のラインに大きな胸。
そして先ほどの大胆な行動に、湯船の中で俺のペニスは固くなりだしていた。
「やっべ・・・」
来ることは無いだろうが龍田さんには見せられない光景だ。
俺はすぐさまさっきまでの想像を振り払って自制心を保つことにした。
そう、絶対に来ることはないと思っていたのだ。
突如、風呂場の扉がガララと音を立てて開いた。
今このアパートには俺以外いるのはただ一人・・・それはつまり・・・。
まさかと思い俺は音に釣られ扉の方を見てしまった。
「新田さーん入るねー」
そう、もしかしなくても入って来たのは龍田さんだ。
俺はすぐに壁の方を見たが、俺は見てしまった。
龍田さんは頭を髪留めで止めている以外なにも来ていない。
身体に巻くデカイタオルなどすら無い、真っ裸だったのだ。
「ちょっ!ちょちょちょ龍田さん!なんで入って来たのですか!?」
「それはねー新田さんに用があって来たのよー」
俺に用事?そんなのの為にわざわざ裸で入りに来たのか!?
「そ、そんなの今じゃなくてもいいでしょ!今上がりますのでそっち向いてて下さいっ!」
「いーえ、今じゃないとダメな事なの」
俺は直視出来なかったが、彼女のそのおっとりとした声にはどこか今までとは違う真剣みがあった。
そしてチャプという音と湯船に波紋が走った。これは見なくても分かる。
彼女は大胆にも湯船に入ってきたのだ。
「た、たた龍田さん!?」
「このままでいいから聞いてね、私新田さんに謝りにきたの」
謝りに来た?もしかしてさっきの逆セクハラの事か?
「それってさっきのことですか?」
「そうだよーゴメンナサイ、この町に来るの初めてだったからリラックスさせてあげようと思ってつい調子に乗っちゃった」
正直言うと貴方みたいな人が一緒に風呂に入ってくるのもさっきのと大して変わらないんデスガ。
この人には羞恥心っていうのがないのか?
「それともう一つだけ謝らなくちゃいけないことがあるんだ」
もう一つ?他に何かやったっけ?
「実はねーアブナイ人を住まわせるわけにはいかないから貴方の荷物の中、ちょっと覗いちゃった」
「なっ!?」
なん・・・だと・・・途端、彼女の口から放たれた言葉に俺はつい勢いよく彼女の方を振り向いた。
そこには、ちょっと申し訳なさげな顔をする龍田さん、それに付属した二つの白い双球が湯船にプカプカと浮いていた。
俺は一瞬だけ目を見開き、そして視線を龍田さんの顔にだけ集中させる。
幸い入浴剤か何かなのかお湯は白く濁っており、その双球の先端も俺の再び血が溜まって来たペニスも此処からでは見えることはない。
俺はすぐ前に銭湯で見た汚いオッサンの裸を想像する。
しかし問題はそこじゃない、俺の荷物を見ちまったって事はまさか"アレ"も・・・。
「ちょっとまって・・・それって・・・」
「ウン♪貴方、変わった趣味してるのね♪」
その言葉で一瞬で俺の頭は真っ白になった。
覗かれちゃヤバイモン入ってたのかって?ハイ、ありましたよ、ありましたとも。
俺のお宝本のエロ同人、しかもサキュバスとかラミアとかハーピーとか所謂モンスター娘が殆どですよ。
オワッタ・・・エロ本見つかるのも十分にアレだけどこんなモンで抜いてたら別のベクトルでアブナイ人だよ・・・。
もう生きていけない・・・鬱だ死のう・・・。
「ま、待ってよ、男の人だししかも思春期だもの、そんなんで追い出したりはしないわ」
すると慌てた声で龍田さんのフォローが入る。
もしかしてそんなに絶望しきった顔してた?
「それに溜まってた方が身体に悪いわよーソレを拗らせて犯罪に走ったら元も子もないわよー」
そうだよなーそんな拗らせたヤツがいるから石頭のジジイ共が規制しろだの騒ぐんだよなぁ。でなくて!
「もういいです!逆に辛いです!」
俺は恥ずかしさのあまり両手で顔を覆うまるで女の子がやる
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