七月二十日のこの日…―
僕のお爺ちゃんが急性のガンでこの世を去った。
そしてこれはその悲しみの一部である。
〜翔視点〜
今は真夏日で現在は近くの葬式場にいる。
そこには腐れ縁の相坂徹と阪野レヴァンに同居人のマリア・シルヴァーノも在籍している。
僕は帰ってきた両親と共にお爺ちゃんが眠っている棺の横で在籍している人たちや魔物に頭を下げる。
そして葬式が終わり僕は現在家にいる。
「…どうして…お爺ちゃんが…」
僕は家の縁側で空を眺めながら座っている。
それも涙を流しながら…―
「…翔…彰三の部屋の片づけが終わったわよ」
「…そう」
どうやらマリアがそのことを話してきて僕の隣に座った。
そのマリアの表情はどうしたら良いかわからない顔をしている。
彼女も半泣き状態で…―
「…彰三は良い奴だったわね?」
「…うん」
「…ねぇ翔?」
「…何?」
「私ね彰三に言われたことがあるの?聞いてくれる?」
「…うんわかった」
そしてマリアは一度深呼吸してから話し出す。
〜マリア視点〜
それは私が初めてここに来た時の話よ?
私は目の前にいる彰三と紗代と飯台を囲むように座っている。
「のぉ…マリアとやら…」
「何かしら?」
「お前さんが何か理由があってこっちの世界に飛ばされたのはわかった。じゃがの?」
「…」
私は彰三の目をみて確信した。
私は元の世界に帰らされるのだと…そう思ってたのだけど…―
「向こうに戻るのは嫌かの?」
「それは…今はイヤ…」
「そうか…決まりじゃな?」
「なにがよ…」
彰三と紗代は微笑みながら立ち上がる。
そして私に指をさしてこう告げた…―
「戻りたいと思うまではここに居なさい。それと…」
〜翔視点〜
「…翔を頼んだ」
「それがお爺ちゃんがマリアに言ったこと?」
「えぇそうよ?これが彰三が私に言ったことよ?」
何がしたいのかわかりませんよお爺ちゃん…―
するとマリアは帯から一枚の紙を取り出した。
「それは何?」
「彰三の部屋にあった写真よ?」
マリアはその写真を僕に差し出し僕はそれを受け取るとその写真には…―
「若い頃のお爺ちゃんとこの人は…」
「それが彰三の奥さんの琴音さんよ?」
「…どうしてマリアが知っているの?」
マリアは手のひらを僕に見せるとその手のひらから白い炎が湧き上がった。
「この炎は記憶をみる魔法なの。これは対象は何でも構わずに見れる優れものよ?」
「…」
僕は改めて魔物の凄さを知った。
そしてその炎にはお爺ちゃんと琴音お婆ちゃんがが笑っているのが見えた。
それも楽しそうに…―
そしてマリアが拳を握るとその炎は消えた。
そして僕は決意した…―
「ねぇ…マリア?」
「何よ?」
「マリアは僕から離れないで欲しい」
「…馬鹿ね」
マリアは立ち上がり僕を後ろから抱きしめる。
そして僕の顔の横にマリアの顔がある。
「…私は貴方と出会ってから私は決めているの…」
「…そうなんだ」
僕は今大きな決意をした。
それは…―
マリアを大切に…そして強い男として彼女とともに歩むと…―
「…そうだよねお爺ちゃん」
僕は笑顔で青空を見上げる。
その空にある雲が笑って見えた…―
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