放課後決闘日和2
アタシが純と初めて出会ったのは、公園でだ。
小さい頃はドラゴンというだけで、皆怖がって近づくこうとはしなかった。
そのせいか、周りの子とどう接して良いのか分からなくなってしまい、怖がりな性格になってしまった。
両親にも心配をかけた。
だけど、純は違った。皆の中に入り込めないアタシの手を引っ張ってくれた。
優しくしてくれた、一緒に遊んでくれた。
アタシの事を怖がらない、変な目で見ない。その事がどれだけ嬉しかったか
それから純の事を好きになるのに、そう時間はかからなかった。
毎日純の事ばかり考えた。会えない日は寂しさで泣いた日もある。
だけど、これではいけない事に気づいた。
アタシはドラゴンだ。アイツの事が好きなら、アタシが守らなければ。
これまでずっと守ってもらっていた。守られてばかりじゃドラゴンの名が廃る!
大人しい言葉遣いを変えた。純についていくために勉強も頑張った。
幼馴染の立場を利用し、登下校も付いていった。
純が心配だったからだ。
事実、優しいオマエの事を狙ってくる魔物娘は多かった。だが、アタシが睨みを効かせるだけで逃げて行った。アタシは純の事を誰のモノにもさせたくなかった。
エゴだ。嫉妬だ。所有欲だ。何と言われてもいい、それでも好きなんだ!好きになってしまったんだ!
ずっと隠してきて、今まで打ち明けることが出来なかったがな。
「…」
「だがこれが、アタシの気持ちだ。今まで恥ずかしくて言うことが出来なかったが、これが純、
お前を想うアタシの気持ちだ。愛してる。純。」
「想いの重量オーバーだ」
「愛のレベルは2以下なんだ…。」
煩いぞ士郎、晴人!
「ふん、それがお前の想いか。」
「あぁ、愛だ。想いだ。」
「だが!しかし!まるで全然!!この私を超えるには程遠い!!」
「あいつ俺のセリフを…!」
「ドンマイ士郎。」
「なら見せてみろ!貴様の想いを!」
「あぁ、これが私の想いの結晶だ!」
そう言ってアイツは純の首に腕を回し、唇を合わせた。
「っぷはぁ、」
「な、ななななな…」
「貴様、今!!」
「キスしたが何か?」
「レモンはタイミングを逃した。」
「効果自体、発動しなかったね」
「退け!アタシも!!」
黒トカゲに負けるわけにはいかない。他の魔物娘ならまだしも、同じドラゴンに、負けるわけにはいかない!!
っちゅ、れろ、れる、じゅる、れろれろ…
「ぷはぁ。どうだ純、アタシの方がドキドキしただろう。
黒トカゲより良かっただろう?」
「はわわわ、レモンお前、今、舌…!」
「お前ぇ!」
「貴様に負けるわけにはいかない!これはアタシの愛が貴様より上だという証明だ!」
「ふん、お前が何と言おうと何をしようと、純の初めてを頂いたのは私だ!」
「それがどうした!純に選んでもらうのは一人!このアタシだ!!」
そう、結局はそこだ。純に、彼に選んでもらえばそれでいい。
この愛を受け入れてもらえば!
「さぁ純!アタシと黒トカゲ、どちらを選ぶ!?」
「そんな事決まってるだろう、瞬間湯沸かし器」
「貴様、まだ言うか!」
性悪トカゲめ、最早生物ですらないではないか!!
「えと、二人の気持ちは嬉しいよ。けど、俺にはどちらかを選ぶなんてできない。
自分でも不誠実だと思う。けど、できない。ここまで想われるなんて、しかも二人に。
俺は二人に応えあげたい、でもそんな事…」
…あぁ、わかってた。多分こうなるだろうと頭の中で思っていた。
でもアタシを選んでくれるのでないかと、アタシだけの純になってくれるのではないかと
そう思っていた。だが、そうはならなかった。良くも悪くも、優しいコイツのことだ、
どちらか一人を選ぶなんかしない。優しくて、酷いヤツだ。
だが、アタシの胸の中には、暖かいものが広がっていた。
――――――――――――
そうか、それが貴方の答えか。愛に時間は関係ない、私はそう思っていたが…
中々上手くいかないものだな。
流石、幼馴染なだけはあるな。だが、ここで引き下がる私じゃない。
彼がどんな答えをしようとも、出会ってしまった。そう、出会ったのだ
なら、どうするべきか。
答えは一つ、心のままに動くだけだ。私は。
――――――――――――
「「ならば二人とも愛してくれ」」
まさか二人からそう言われるなんて。
幼馴染に長年想われてたなんて、今日初めて話した娘に、ここまで想われるなんて
俺に受け止めきれるだろうか。
…弱気になってちゃいけないな。彼女達の愛に応えるためにも、
俺の本当の力を見せてやる…!
…これはヤバイ、真っ二つだ。物理的に
「俺でよければ…、いや、二人とも俺のものになれ。必ず幸せにしてみせる。」
「堂々のハーレム宣言かよ、泣けてくるぜ。」
「二人をここまで虜にするなんて、
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