M仕様ver.03 - アリス -

プルルルル・・・プルルルル・・・ガチャッ

「もしもし」

「指名が入りました。
 名前はメリッサ
 種族はアリス
 仕様は『お兄ちゃんをボコボコに』だそうです。」

「了解」

ーーーーーー暗示催眠開始

俺は年下を愛する男
俺は少女に嬲られる事を喜びとする男
俺は不屈の強靱な体を持つ男

・・・・・・・・・・

ガチャッ

「こんばんわ♪」

少女がぴょっこりと顔を覗かせる。
金色の髪、尖った耳、真紅の尻尾よりアリスと確認。

「こんばんわ」

男は優しく微笑み少女を迎え入れる。

「えへへ〜、今日は勉強しに来たの」

得意げに胸を張る。

「何の?」

「男の人のぉ・・・壊し方♪」

にっこりと男に実に無邪気な笑みを向ける。
アリス
生息数の少ない魔物で、かつ性交後の記憶を失うため
常に処女の状態を保ち続けることのできる魔物。
しかし、忘れることは出来ても隠せないものがある
それは身体から放たれている、性交の度に増大する誘惑の魔力。
男の目の前にいる少女からは、並大抵の精神力では抗うことなどまず出来ないほどの魔力が放たれていた。
それはつまり
少女の経験の豊富さを物語っている。
そんな少女を目の前にしている男だったが
流石といったところか
その魔力にあてられている様子はない。
それほどまでに男の自己暗示能力は優れているようだ。

「壊し方?メリッサには無理だよ」

男は尚も穏やかな表情で
少女を教え諭すように語りかける。

「む・・・そんなこといって、後で後悔しても知らないからね?」

男の態度を挑発と受け取ったのか
頬を膨らませながら不機嫌さをアピールする。

「じゃあやってみてくれる?」

「もちろん!」

アリスはゆっくりと男に歩み寄り
細い腕を脇腹の肋骨の下辺りで回し、男の背中で両手をしっかりと組む。

「いっくよぉ〜〜〜〜〜〜・・・・」

スー、ハー、スー、ハーと深呼吸を繰り返し
準備を整えると

「えいっ!!!」

バキッゴキッボギボギッ!!メリメリッ・・・

脇腹に力の込められた少女の腕が食い込み、肉を介して骨を圧迫
男の体中から骨の軋む音が豪快に漏れ出す。

「・・・・・・・っ!!」

あまりに瞬間的で
男は今だ痛みを感じることが出来ていない。
男の胸に少女の顔が密着し
余裕を秘めた笑みで男を見上げる。
・・・・その時

「うああああああぁぁぁぁぁっ!!!」

ようやく男の痛覚が悲鳴をあげた。
骨が、そして内臓が押しつぶされる感覚
間接的ではない
ダイレクトに流れ込んでくる痛み。
実際に骨を握られているような
臓器を握られているような、そんな痛み。

「ほらね、わたしの方がこんなに強い♪」

ぎゅうううううぅぅぅぅぅっっ

腕に更に力が込められる。
男の叫び声はも増し、同時に破砕音も大きくなる。

「お兄ちゃん、痛いの?わたしはこんなにも気持ちいいのに♪」

苦痛に満ちた男の顔を眺めながらうっとりとした表情を浮かべる。

「お兄ちゃんが苦しそうだと、なんか胸の奥が熱くなってね、もっと見たくなるの」

男は少女の手を振りほどこうと
自らの体に食い込んでいる細い腕に手を掛ける
・・・だが

「だ〜め♪」

ぐぎゅぅぅぅ

「があああああぁぁっ!!」

少女は男の手の接近に気付くと
すぐに腕に力を込めその手を封殺する。

「どうやったらもっと痛いんだろう?」

う〜んと視線を宙に彷徨わせ考える。
その間も少女の力が緩むことはなく、男の悲鳴が絞り出されるのみ。

「そうだ、こうしてみよ!えいっ♪えいっ♪えいっ♪」

メキメキッ・・・・バキバキッ・・・・ミシミシッ

アリスは可愛らしいかけ声と共に力を瞬間的に入れ、すぐに緩和する
それを繰り返す。
男の体は前後に大きく揺すられ、緩急つけた少女の技術に背骨からも悲鳴が上がる。

「そして次は・・・・こう♪」

そう言うと
少女は上体を少しずつ反らしていく。
すると男の足が次第に地面から離れていき、宙づりの姿勢が確立される。

「あはっ、ドキドキが止まらないよ♪」

ミシミシッ!ベギッボギボギボギッ!!

鳴りやまない男の骨
と、ここで新たなる変化が起こる。

びくっ、びくっ、びくびくっ

男の体が痙攣を始めたのだ。
しかし、それに気付いていないのか少女は熱くなった自分の感情に身を委ね
嬉しそうに男の苦痛に歪んだ顔を見つめる。
そして

「あれ?動かなくなっちゃった・・・」

少女が気付いた頃には
既に男は意識が飛んでおり、ぐったりと少女にもたれかかる。

「じゃあ、休憩」

ドサッとその場で男を手放す。
少女は踵を返すと近くに置いてあったパイプ椅子に腰を掛け
男の目覚めを待つ。

「次は何しようかな・・・・」

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

むくっ

男が
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