プルルルル・・・プルルルル・・・ガチャッ
「もしもし」
「指名が入りました。
名はクレア
種族はアヌビス
仕様は『力の差を理解していながら抗う男』だそうです。」
「了解」
ーーーーーー暗示催眠開始
俺は弱い男。
俺は抵抗する男。
俺は痛めつけられるのを愛する男。
・・・・・・・・・・・・・・・。
ガチャ・・・
「この部屋か」
露出度の高い服を着飾った女性が入室。
黒い尖った耳と肉球のある手足から
種族アヌビスと確認。
赤い目が男の存在を捉える。
「貴様が噂に聞くNo.1か」
「誰だてめぇは」
「確かめに来てやったぞ?お前が本物かどうか」
「は!笑わせるな!」
「威勢だけはいいらしいな」
アヌビスは衣服を脱ぎ全裸。
「随分と動きやすくなった、早速いいのか?」
首をコキコキと鳴らし男に近づいていく。
「いつでも来いよ」
途端
彼女の拳が男の腹部にめり込む。
男は勢いよく飛んでいき
コンクリートの壁に激しく衝突。
ッドゴォォン!
重力により
コンクリートに張り付いていた体が剥がれ落ち
その場に膝から崩れる。
衝突部分のコンクリートにヒビが入っていることから
その拳の威力を物語っている。
「んふふふふふ・・・・」
拳を硬く握っていた手が小刻みに震え
その顔には笑み。
殴ったときの感触、威勢の良かった男を黙らせる自分の力に
彼女は酔い始めていた。
ひたひたと男に歩み寄る。
「おい、もう終わりか?」
「ぐっ、ふぅ・・・まだに、決まってんだろ」
ふらつきながら辛うじて立ち上がる男。
それを嬉しそうに見つめるアヌビス。
「諦めろ。お前じゃ私には勝てない」
「まだ始まったばかりだろうが!」
男は両の掌を前に出しアヌビスに挑戦する。
彼女もそれに応え
男の手に正面から指を絡めて握る。
互いの力衝突し、両者一歩も譲らない
互いの力は均衡している、そんな風に見えた。
が
男が必死な表情をしているのに対して
彼女は余裕の表情で男に力を加えている。
そして均衡は崩れ始めた。
アヌビスが押し始め、男が後退
その背中に先程衝突した壁が当たる。
「くっ・・・」
「ん?何だ、力入れてるのか。ふふ、弱いぞ?」
決着がついても尚、力を加え続けるアヌビス。
「はぁぁ・・・このまま手首を折ってみるか?」
ギリギリリッ・・・
「がぁっ!」
「痛いか?痛いのか?くふふ」
彼女は完全に酔っていた。
もう少しで、あともう少しで
強気な男を屈服させることが出来るという優越感に。
「ほら、こういうのもどうだ?」
自身の手首を横に捻り
逆手の体勢に持って行くと
そのまま男を壁に押しつけながら
徐々に持ち上げていく。
「ぐっ!・・・っ」
「んっ・・・ほらほら、自分の体重で手首が折れていくぞ」
男は地から浮かんだ足をばたつかせ、必死に抵抗。
だがそれを許される訳もなく
それを見ていた彼女は更に力を加えて持ち上げる。
腕と腕の間で窮屈そうにしている乳房の谷間が
負荷を大きくすることで
より深い谷間を作る。
そして告げられる最終通告。
「私の奴隷になれ」
「な・・・・に・・・・?」
「嫌ならいいんだ、このまま腕が折れる様を眺めるだけだからな」
「くっ・・・」
その間にも腕には負荷がかかり続け
肘や手首を折ろうと襲いかかる。
「さぁ、どうする?」
「・・・・っ」
「ふふ、本当にお前は良い表情をしてくれる。したくはないがするしかないという顔だ」
「ちっ・・・」
「まだ舌打ち出来る余裕があるのか」
ギリギリッ・・・
「ぐあぁっ!!」
「早くしろ、私はそう気が長くない」
「・・・った」
「なに?」
「・・・わかった」
「良い返事だ」
ドサッとその場に降ろされる。
男の目の高さに合わせるため
彼女はしゃがむ。
「なぁ、私の奴隷のくせに服を着ているとはどういうことだ?」
「・・・は?」
「脱げ」
「だ、だれが」
ぶちぶちぶちぃぃ・・・
上の服が引き裂かれる。
「しょうがない奴だ。ろくに着替えも出来んとは」
スボンのベルト部分に手が掛かる。
「だが、教え甲斐がありそうだな♪・・・ふんっ」
みちみち・・・っぶっちぃぃぃん!!
男のズボンと下着は無惨にも粉々となり
丈夫な革のベルトも
彼女の豪腕の前には完全な無力だった。
「はぁ・・・随分と立派なものを携えているな」
彼女の頬が上気する。
服従した男の性器が興奮を一層高める。
「なら、まず自分で逝ってみろ」
「馬鹿が!誰がそんなことするかよ」
「ほぅ・・・主人に口答えするとは良い度胸だ。」
怒っているというより
むしろ調教できることを喜んでいるような口調。
「どうやら、一度落ちないと分からないらしいな
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