何の変哲もないある日の夜、一人の青年が自室に突撃してきた幼馴染のクランプスさんに襲われました。
「えっと……それでどうして僕を、その……ご主人様に……?」
2人の初めてのエッチが終わった後、ベッドの上で二人は裸で向かい合いながらお話ししていました。ただし、青年の方は思いっきり視線を逸らしていますが。
青年はただ話すだけでも顔を赤くしていました。
少し前まで名前で呼んでいた幼馴染が自分の事を『ご主人様』と呼んでくるのです。おまけに裸で同衾までしています。
とても目を合わせながら話せる状態ではありませんでした。例え三日三晩どころか1週間は犯され続けた後だとしても。
「ご主人様が言ったんだろ?10年経ったら結婚しようって」
「そうだっけ?」
青年は困りました。全く覚えてないのですから。
クランプスさんはその時のことを頬を赤めながら嬉しそうに話し始めました。
「砂場で遊んでた時言ったじゃないか、『大人になったら結婚しよう!』って。それでアタシが『大人っていつ?』って聞いたら『10年くらい経ったら』ってご主人様が答えたんだ。だから待ってたんだぞ」
「それって、子供の頃のおふざけというか、冗談というか……」
「でもアタシはその時の時点で子宮キュンキュンさせてご主人専用になったし、ご主人様ももうアタシと結婚しない選択肢はないだろ?」
それもそうです。一週間みっちり彼女の愛と快楽を教え込まれてしまった以上もう青年にクランプスさんと結婚する以外の未来は想像できませんでした。
そんなことを考えていると、青年にふと疑問が浮かびました。
「そういえば、なんで一週間も経ってるのに母さんも父さんも部屋に来ないんだろう……」
「ご主人様の両親は今旅行中だぞ」
「え?」
「アタシが5年くらい前からご主人様の事襲うって言ってたから、気を遣ってくれたんだ。アタシ達がヤり始めた次の日の朝には家を出てたの、気づかなかったのか?」
「ちょっと無理があるかな……」
気づきようがありませんでした。なにせその時青年はクランプスさんに絶賛犯されていたのですから。
すると、突然クランプスさんはあっ!と起き上がります。おっきい、なんてレベルじゃない爆乳がバルンッと飛び出て、青年は慌てて顔を逸らしますが思いっきり目線はおっぱいに行っています。
「ごめんご主人様、ちょっと明日から忙しくなるんだ。結婚式が明日の予定で、明々後日からは新婚旅行なんだよ。本当は初夜は5日間で終わる予定だったんだが想像以上に盛り上がって……」
「ケッコンシキ?」
「ああ、楽しみだなぁ……ご主人様の両親もアタシのパパママも来るし、友達だってたくさん来るんだ!それに、ずっと前から予約してたケーキも!アタシとご主人様の好きな料理を沢山用意してるんだ!」
「ああ〜……だからどうにも父さん母さんもあいつらも最近僕を見るとニヤニヤ笑ってたんだ……」
どうやら何も知らなかったのは青年だけだったようです。
「早く子供も欲しいなご主人様!」
「……もしかして、もう名前とか決めてたり……?」
「いや、こういうのは夫婦で決めるもんだろ?だから決めてはいないぞ」
「流石にそうだよね!結婚する前から子供の名前って―――」
「でも候補は告白された次の日からもう考えてるから、ご主人様がそれから選ぶってのもいいな!」
クランプスさんが子供の名前を考えていた時、たぶん自分は告白(無自覚)の事なんて忘れて遊んでたな……そんなことを考えながら青年は遠い目をしています。
暫く静寂が続きましたが、クランプスさんは意を決して青年の手を両手でぎゅっと握ると、青年の瞳をじっと見つめてきます。
青年もそんな姿に応えるために、なんとか恥ずかしさに耐え見つめ返します。
「それでよ……アタシも早くご主人様に孕ませて欲しいし、この家だとご主人様の両親の邪魔になっちゃうかもしれないから、その……」
一瞬だけ視線を逸らすと、また見つめなおし言葉を続けます。
「アタシと2人で暮らさないか?」
「それはっ、その、僕も嬉しいし暮らしたいけど……家なんてないよ?」
「家自体はもう準備してあるぞ、隣のやつがそれだ」
ぽかーんです、さっきまで恥ずかしさは消し飛び青年の顔と内心はそれのみになります。
確かに隣で新しい家が作られていることは知っていました。誰が引っ越してくるのか気になっていましたが、まさかそれが幼馴染が用意したものとは欠片も思わないでしょう。
「どっからそんなお金が……?」
「パパとママとか、教会の人とか、近所の人とかに相談したら建ててくれた」
なんて人たちだ、それが青年の率直な感想でした。
「別にタダで貰ったわけじゃないぞ?『大きくなったらキミたちが子供に返してあげるんだよ』って言われた。皆良
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