ドラゴンさんが素直になるまで

竜咲美桜
ドラゴン族の名家の生まれ。
翔太にゾッコンなのだが認めようとしない。

寺島翔太(17)
少しおバカさんなショタなので
すぐに貞操を狙われる。
スキンシップも少し激しめ
美桜がついていなければ
一瞬で食われるタイプの男の子



私は誇り高きドラゴン族、
その中でもエリートの血を引く家系…
私は孤独に生きる。
友も恋人も必要ない…
そう思っていたはずなのに。

「ねえねえ、美桜ちゃん聞いてる?
あそこのパンってすごく美味しいんだよ?」

どうしてこうなった…!?


高校生にしては少し小さい男の子と
学校の廊下を手を繋いで歩いていると、
周りから微笑ましく眺められる。

「そ、そんなに騒ぐな、
パンなんてどうでもよい!
なんでお前と手を繋いでいるんだ

気安く触れるな!人間風情が…」

「えっ……ごめ…んなさい…………
そう…だよね……ごめん…ごめん……
手を繋ぐの……嫌だったよね…
グスッ………グスッ………」

少しだけ強めに脅すと
翔太の顔がみるみると曇って
今にも泣きそうになる…

「うっ……す…すまない、
今日一緒に行こうな?
パン大好きなんだ!
手を繋ぐのも大好きだぞ!」

「グスッ…ほんと?
ほんとに!?良かった
#12316;!
美桜ちゃんと一緒に行きたかったんだ
#12316;
じゃあ、放課後待ち合わせね!」



#12316;帰宅後
#12316;

ボスっとカバンを無造作に置くと
ふわふわのベッドに飛び込む。

「あぁ
#12316;もう…!!
可愛い…可愛すぎる……
#9825;
なんなんだあの生物は…
#9825;
犯したい…
#9825;番にしたい…
#9825;
け、決して恋じゃないぞ…!
恋じゃない……恋じゃ……ない!」

お手製の等身大翔太の抱き枕を
抱きながら初めて会った時のことを
思い出す…

初めてあいつと会ったのは
クラス替えで隣の席になった時…
私はいつも通りオーラを放ち
誰にも近づかれないようにしていた…

「こんにちは!寺島翔太って言います!
お名前教えてください!」

あいつはオーラを無視して
いきなり話しかけてきた

「……ちっ…八つ裂きにされたくなければ
さっさと立ち去れ……!」

「えっ……ごめん……なさい…
うっ…グスッ…グスッ………」

「!?……す…すまない…すまない…
竜咲美桜だ!よろしくな翔太!」

初めて会った時から、なぜかあいつは
脅すことができなかった…
あの泣き顔を見てしまうと
母性とメスの部分が揺り動かされ
どうしても強く言うことができないのだ…


気づけば、すっかり仲良しになっていた…
最近では、手を繋ぐようにもなった
膝の上にも平気で乗ってくるし…
平気で「大好き!」とか言ってくる。

「誘ってるよ…誘ってるだろ…!
明日、明日絶対に犯す…
番にして、上下関係分からせてやる…
#9825;
け、決して、好きなわけじゃないから…
#9825;
上下関係を分からせるためだ…
仕方なくだから…」

しかたなくだ…しかたなく…
自分に言い聞かせるように
気持ちを整理する。

最近あいつがいないと、
ソワソワしてしまう…
胸の奥がキュンキュンって
締め付けられるみたいに切なくなる…
恋だ、なんだと言う奴もいるが
決してそうじゃない…ない……はず…
誇り高きドラゴンの名にかけて
上下関係を徹底的に分からせてやる…



#12316;次の日
#12316;

「おはよう、しょうt……は?」

翔太が、翔太が別の女と喋っている…
えっ……嘘……嘘……

「えへへ…それでね…
あっ!美桜ちゃn…行っちゃった…」


どういうことだ……
なんであいつがほかの女と……
気分が悪い……、私の翔太なのに……
この私と番になるはずなのに
なんで……なんで……なんで……
なんでなんでなんでなんで……


おしおきしなきゃ……
#9825;
目を覚ましてあげないと…
#9825;
我が婿にふさわしい男に作り直さねば…
#9825;



#12316;放課後、美桜の家にて
#12316;

「わぁ…美桜ちゃんのお部屋綺麗だね…
いい匂いがする…!美桜ちゃんの匂いだ…
わっ、これすごい…!」

愛い…なんと愛い生物だ…
#9825;
イチャイチャしたい。抱きしめたい。
私のマーキング臭をいい匂いとは…
#9825;
もはやこれは夫婦だな…
#9825;
って違う違う。

目的を一瞬見失いそうになるが
自分を律し、すぐに部屋の内鍵を閉め
監禁の準備を完了させた。

「あれ?なんで鍵閉め……て……
み…美桜ちゃん…?ち、近くない?」

「おい…翔太…
朝喋っていたやつは誰だ…」

翔太の股に自慢のムチム
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