ーー浮遊島王城・エンペラ一世の寝室ーー
『〜〜〜〜〜〜〜〜』
数日ぶりに帰ってきた自室の豪華なベッドの上で眠りこけるエンペラ一世。
魔王城から脱獄するも魔王らに阻まれた皇帝だが、部下達の必死の尽力により、どうにか逃げおおせることが出来た。もっとも、そのやり方はあまりにも卑劣で汚いものであったが。
『〜〜〜〜〜〜〜〜』
さすがに内心思うところはあった。しかし、“救世主の遺産”が2つあったとしても、魔王相手にまともに戦いながら逃げるのは相当困難であったし、何より相手は魔王だけではない。エドワードにリリム、さらには謎の黒い怪物が彼の行く手を阻み、予想以上の苦戦を強いられたのだ。
そんな連中をまともに相手にしながら逃げるよりは、格好悪くともより安全に逃げる方法があるならそうした方が良い。それは彼も解っている。
『〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜〜………………』
皇帝にとって意外だったのは、魔王にそもそも人質などという手段が有効であったことだ。
血も涙もない魔物(クズ)どもの親玉だけあり、輪をかけて冷酷非情だと思っていたのだが予想に反し、たかだか数万いるかいないかの人質の救助を優先し、せっかく捕らえた皇帝(自分)をむざむざ逃がした。下等生物の分際で、仲間意識だけは強いのだろうか。
もし逆の立場だった場合、自分ならば躊躇いなく切り捨てる。一万人のために、のちのち帝国臣民全てを危機に陥れるかもしれぬ輩を逃がすという道理はないからだ。
とはいえ、躊躇わないにしろ切り捨てた者達に対して何も思わぬわけではないが。
そういった事を考えてはいたが、考えていた時間自体は短い。戦いと逃走で疲れ果てていた皇帝はすぐに眠ってしまったからだ。
男と女が寝台の上で交わっていたーー皇帝と、今は亡き皇后。
四つん這いの皇后は夫に背後から尻を鷲掴みにされ、腰を打ちつけられ髪を振り乱し、嬌声を上げていた。女陰に怒張が出し入れされる度、大きすぎる乳房は激しく前後に揺れる。透き通るように白く、シミのない肌は紅潮し汗ばみ、その雫は彼女の動作に合わせてベッドのシーツに滴った。
例えようもないほどの美貌で知られた女だったが、犯される今の姿は美しくも非常に淫らだった。さしもの皇帝もその淫靡さにあてられてしまい、腰の動きにはいつもの泰然さというものがない。齎される快感を素直に受け止めてしまい、快楽に身を委ねてしまっている。
『………っ』
夫に余裕がないのは妻の美貌に心奪われていたからだけではない。女神の如き見た目だけでなく、女は膣(なかみ)までも人ならざる快感だった。メアリー、アリスン、アイシアーー今まで若く美しい女を抱きはしたが、残念ながらこの女の具合の良さには及ばなかった。
『………
#9829;』
そんな夫の心情を感じ取ってか、なすがままにされつつも女は淫靡に微笑む。極上の膣肉は柔らかくもきつい締まりで、太く逞しい男根を苛み、搾り取ろうとする。
『う』
激しく水音と破裂音が鳴り響く中、小声の呻きと共に、ついに限界が来る。夫は妻の尻に腰を密着させ一物を深く突き入れ、多量の子種を中へ注ぎ込む。
『あぁっ
#9829;』
妻が快感のあまり、喘ぎ声を上げる。ビクビクと身体を震わせ、夫からの熱い賜り物を子宮に受け止め、心ゆくまで堪能する。
『あ……
#9829;』
あまりの快感に一分近く射精が続いただろうか。しかし、妻の肉は尚も夫を求め、締めつけて放そうとしない。
そして夫もまだまだ満足していない。続きをしようと再び妻の腰を掴み、突き入れた肉竿を出し入れしようとするがーーその瞬間違和感を覚える。
『………?』
違うーー快感は変わらないが、何か感触が違う。どうも中の具合が変わったような気がするのだ。
『!?』
それだけではない。いつの間にか頭に2本の角、尻には先端がハート型の尻尾、腰からは一対の翼が生えていた。
「ねぇ、もっと激しくぅ
#9829; 私が壊れるぐらいに犯してぇ
#9829;」
そんな四つん這いの妻が振り向いた瞬間、皇帝は仰天する。
皇帝が犯していた女はいつの間にか妻でなく、ミラとかいうあの忌々しい魔王の娘に変わっていた。
『………ぬおぉあ!!』
疲労からか、悪夢にうなされていた皇帝。だが、出入り口の扉の隣に備え付けられた呼び出し用ドアフォンが鳴り、ここで目を覚まして飛び起きる。
〈おはようございます、皇帝陛下。アリスンです〉
『あぁ………入れ』
最悪の気分ながら平静を装う男。入室を許可すると、扉を開けてカートを押しながらメイドが入ってきた。
『失礼いたします』
『おはよう』
『おはようございます、皇帝陛下』
笑顔で朗ら
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