ーーアイギアルム北東の森ーー
デルエラ率いるフリドニア攻略軍が竜王バーバラ及び魔王夫婦の加勢を得て、迎え撃ったエンペラ一世とエンペラ帝国軍にどうにか勝利してより二日が経った。
「………」
「ふんふん♪」
戦いにひとまず決着がつき、クレアも軍務から解放され、愛しいゼットンの元へと帰る事が出来た。
「いや、嬉しいのは分かるんだけどさ。ずっとそうされると重いんだよね」
「またまた〜。ゼットンだってウレシイくせにさ〜」
帰宅して以降、クレアは嬉しさのあまり、夫から離れようとしなかった。ゼットン青年の温もりと匂いを堪能すべく常に彼の上半身に抱きついていたのだ。
彼も初めはまんざらでもなかったのだが、半日も経つと段々面倒臭くなり始めた。いくら美少女といえども常にくっつかれているので、何をしようにも邪魔なのである。森の中を歩く今でさえ上半身にしがみついている有様だ。
「んっ…んぷ、むっ」
そんな夫の心情を知ってか知らずか、このベルゼブブは前面に回り込むと舌を絡ませる濃厚なキスをしてきた。
「ダーメ。今はおあずけ」
「え〜」
夫に断られた事で不満そうに頬を膨らませ、頭の触覚を不規則に動かすクレア。ゼットン青年も普段なら素直に応じるが、今は目的地に辿り着く方を優先させたかった。
「今やったら日が暮れちまうよ」
「も〜、しょうがないなぁ」
むくれたクレアを宥めつつ、二人は森の奥に向かっていった。
「あ〜、結構やられてるな……ちくしょう、今はキャベツの値段が高いんだぞ……」
やがて森の奥に辿り着いた二人だが、そこにあった畑が荒らされているのを見て青年は悲しそうにうなだれる。
もっとも、別にここはこの夫婦の私有地ではない。元は農民であるゼットン青年にはいまいちそこら辺の倫理観が薄く、人目がないのを良い事に、勝手に耕して畑にしてしまっているのである。
初めは自分達で食べる分だけだったが、最近は商品価値の高い野菜を複数栽培し売り捌く事でそこそこ儲けていた。
「この喰い方は獣じゃないね」
畑の中に入ったクレアは魔界キャベツの残骸を見た途端、すぐに気づいた。
「作物だけ綺麗にもいでる。きちんと“手”の使える奴の犯行だよ」
「あ〜、てことは魔物娘か…」
魔界キャベツはいきなりかじられたのではなく、外から何枚か外葉を剥き、中のキャベツをそのまま持ち去っている。
「ちっ、剥き出しにしてりゃ盗られるのは当たり前か。囲いを作っとくべきだったな」
「木製じゃ魔物娘にはすぐ破壊されるから、最低でも金網ぐらいがいいね」
もちろん、自分の土地でもないのに勝手に畑を作って耕し、さらには囲いまで作る事は本来まずい事だ。しかし、そこで作った野菜を他人にそのまま盗難されるのもそれはそれで腹立たしい。
「だが、その前に残った根っこを引っこ抜くのが先か」
ここまで見事に収穫されてしまうと、いくら魔界産の作物でももう実らないと考えたゼットン青年。残った根を抜き、新しく種を蒔くべきか。
「んーん、“肥料”をやればまた生えるよぅ
#9829;」
しかし、頭を振るクレアはその必要は無いと主張すると再び夫に抱きつき、そのままズボンのチャックを下ろし、愛しい分身を露出させる。
「はむっ」
露わになった逸物を扱き、うっとりとした表情で一瞬見つめたかと思うと、クレアは美味しそうに頬張り、しゃぶり始める。
「んっ……んぷっ、んっ…
#9829;」
少女には不釣り合いなほどに大きくグロテスクな肉竿を、涎が漏れ出すほどに口を限界まで開いてしゃぶっておきながら、その顔は実に幸せそうであった。
「しょうがねーな……」
しかし、夫の方もクレアの久しぶりの御奉仕にまんざらでもない様子。その証拠に、彼の肉竿はすぐに充血し、さらに大きく硬くなっていく。
やがて限界まで膨張しきり、インキュバスらしい立派な物へとなるが、興奮した少女の口の動きは止まらない。淫らな水音を立てながら、少女は口淫を続ける。
「んっ、んんっ、んぶぅっ」
可愛らしい少女の外見であるが、クレアは魔物娘。娼婦顔負けの技術で夫の逸物を刺激し、喉奥まで平然と呑み込む。
「うっ…!」
「んぐっ!? んぶぐぅうぅぅぅぅ!!」
久々のクレアの御奉仕にいつも以上の快感を感じたのかゼットン青年は早く達してしまい、幼妻の口から喉まで大量の精液をぶち撒ける。
「んっんっんんっ」
しかし、大量かつ粘つく代物であっても、それは一番の大好物。妻の方も久方ぶりの夫の精液に涙を流し、甘美な飲み物の如く美味しそうに嚥下する。
「んぱぁ
#9829;」
そして、クレアは飲み切ったところで夫に見せつけるかのように可憐な口を開く。相当射精したはずだが、匂いこそすれ
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