95 雷迅の狙撃手と子供の戦場

「おい、聞いたか?メビウスさんも負けたって話…」
「あぁ…今回、もう既に俺達メガロス帝国の中でも屈指の実力者が負けて行ってるみたいだ…メビウスさんが負けたって事は、次に彼女達が通過するのは俺たちのいるここじゃないのか…?」

そうやって、兵士たちが話しているのを聞きながら、僕は自分の指揮している部隊…狙撃隊の全員のメンタル面を確認していた…
確かに、次の戦いは市街地戦になるうえに、相手はメビウスやテスタロスを倒してきた連中だから…僕がここで食い止めることは難しいかも知れない…
だけど、難しくても、ここで食い止めなければいけないんだ。
僕達狙撃隊よりも、下の方で戦っている隊の方が圧倒的に危険なんだから、僕達が難しいって結論を出してしまうのはダメだと思う。

「………みんな、準備は…大丈夫かい…?」

「いつでもいけます!!多分…ですけれど…」

「多分じゃダメだ…絶対に準備が出来たって思えるまで…各自…スナイパーライフルの整備を…してください…」

「了解です!!」
「なぁ…ザボルグ隊長って、結構慎重派だよなぁ…」
「あぁ、でも…その慎重さのおかげで、俺たちの部隊の生存率は100%なんだろ?慎重だったからこそ、俺たちは自分のペースで確実に敵が狙撃できるんじゃないか…」
「そうだ…俺たちはメガロス帝国の中の兵士連中の中では一番攻撃力が高い部隊だしね?さて、もう一度道具の確認と武器の整備でも…するかなぁ…」

兵士たちがそう言っている中、僕も自分の持っている【ライジングW−35】の整備をまた始めたんだ…
僕の持っているこのスナイパーライフルは、ケイが作ってくれた武器で…2kはなれた場所からでも狙撃が出来て、なおかつ…秒速9000kという恐ろしい速度で弾を打ち出すことが出来るんだ…
そして、そのような速度を実現しながらも、ライフルに作られた特殊な構造のへこみと、メガロス鉱石の相乗効果で、反動は一切ない…
そして、なんと消音装置までついているんだ…
この速度を実現することが出来たのは…ケイが作ったトールシステムっていうシステムのおかげで…自力で銃に内蔵されている発電システムを起動させることで、最高三発の弾を撃つことが出来るんだ…
まぁ、発電に少しの時間は…かかるんだけどね?
このトールシステム…本当は自動で発電してくれるようにケイが改造してくれた改良版もあるんだけど…僕はナッカーサーの誕生日プレゼントにプレゼントする銃に組み込んでくれってケイにお願いしたから…今はまだ組み込まれていないわけだけど…いずれは、僕の部隊全員に配備したいと思うんだ…
そのためにも、勝たないと…

「ホノカゲ…君が僕の部隊に入ってから初めての実戦だけど…大丈夫かい?」

「へへっ…長い間、性行為を行っている夫婦の方々を邪魔してきた小物な俺を、俺の長所を生かしてこんな部隊に入れてくれたこと、感謝してますよ…ザボルグさん?」

「……じゃあ、頑張ってくださいよ…?戦いが始まったら、狙撃隊は居場所を悟られてはいけないため、君がもしも敵に捕まってしまったりしても…無情だけど助けることが出来ない…だから、戦いが始まったら仲間がいるって思わず、一人で戦っていると思いながら戦ってくれ……いいね?」

「あぁ…わかりました…全く、メガロス帝国に流れてきて、これほど仲間思いの方の下につけたこと、うれしい限りですって!!この戦いが終わったら…王様のうどんでもご馳走して貰いに行きましょうよ?」

「……わかった、じゃあ、みんなで生き残ってうどんを食べに行こう…」

僕がそういうと、下にいる部隊の人が僕たちに向かって叫びだしたんだ…
敵が来たっていっているから…そろそろだな…

「みんな…建物の屋根や窓際に潜んでくれ…消音装置の確認をして、確実に狙い打つように…お願いするよ?」

「了解です!!」
「さぁ…今回も敵を眠らせて、早めに退場して貰おうぜ!!」
「おぉぉぉーーっ!!」

こうして、モンスターラグーンって言われる彼女達と僕たちの戦いが始まったわけだけど…
彼女達はいろいろな地区から、凄い勢いで僕たちの守っている地区に来ている…なるほど…僕たちの守っているこの地区と、それよりも奥にある…フォードコーポレーション…そして、メガロス城以外は陥落したって事なのかな…
数で表すと…300人の魔物娘たちが、微妙に興奮したような雰囲気をかもし出しながらこっちに向かってくるのは…男としてはうれしいシチュエーションかも知れないけれど…
その色気に惑わされて負けちゃったら、話にもならない…
確実に…頭を狙わせて貰うよ…?大丈夫…当たっても、寝てしまうだけだからさ?

「ふふっ…こんなに大勢の男性の中から、私の将来の夫が見つかると思うと…興奮するわ…」
「わ、私だって…ここで未来の夫を獲得しますよ!
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