94 氷罠者の潜む倉庫

『テスタロスが…やられちゃったんだよ!!みんな、悲しむかも知れないけど、今はとにかく…頑張ってくれ!』

私はデメトリオがそうやって通信してきた時、さっき感じた嫌な予感はコレだったんだなって直感した…
一応、この私が罠を仕掛けたこの地域の罠は、私が今持っているものを入れれば最後になるが……
私は一瞬だが、テスタロスとの最後の会話を思い出していたわけだ…
今となっては、確かにテスタロスは戻って来れないような台詞を言っていたと思ってしまいますから、複雑な心境です…

……さて、このクレイモアをここに仕掛けてっと…高いところから、侵入者でも迎え撃つとしましょうか…?
テスタロスの馬鹿は…きっと最後の一歩手前くらいまで、仲間のことを思っていたんだろうな…

こうして、私はこのカキサトレインの資材置き場の中で、一番高い場所…ではないところに身を潜めたんだ…
今の世の中、高いところに行きたがるのは馬鹿と煙だけって言うじゃないですか…ねぇ?
私はそんな狙われやすい場所じゃなく、あえてばれやすそうでばれない中腹辺りに潜みますよ…?
っと、そんな事を言っている間に、敵が来ましたね…
はっ…そろいもそろって、女性ばかりですか…
ですが、過去の偉人の中には、戦いには男も女も関係ないって言葉を残した人がいますしね…

関係ありすぎでしょうが…
どうしてこの世界に魔物という存在が生まれたのか…とか、その魔物という存在が、今の世で言われる魔物娘に変わったのかとか、多くの謎がある中で、人間のどれほど無力なことか…
まぁ、それを恐れて教団のように弾圧を繰り返してしまうところに、人間の弱さを感じますね…

私は、一人で…こんな薄暗いところで何を思っているんだか…
今、そんな事を思っても仕方が無いじゃないですか…それなのに、全く関係ないことが頭の中にポンポン出てくる…
ダメだダメだ!!今回、私が仕掛けた罠の中には私がこのショットガンで刺激を与えないと爆発しないものもありますからね…
戦いに集中しなくては…

ちなみに、私のこのショットガン…【ヘリアP-290】は、ショットガンと呼ぶにしては、少々…いや、大分異なった武器でして…
なんと、このショットガン、確かに弾は沢山撃てるし、拡散もしますが…問題はその拡散力です…
なんと、半径3cmしか拡散しないんですよ…
これでは、ショットガンというよりは、もう何発も弾がでるハンドガンといってしまったほうがいいかも知れませんね…
ですが、この武器の長所は、私の運動不足を補ってくれるのですよ…
まず、射程が長い、そして…軽い…そして、弾切れを起こさない…
そう、このショットガンは、以上に軽い上に、大きさもあまりない…だが、どれだけ撃ったとしても、弾切れがないんですよ…
これは、ケイが作った中でも、最高の出来だと私は思いますね…
このシステムが他に組み込まれているのは…ナッカーサーのガトリングぐらいのものです…

さて…そろそろこの資材置き場の中のスピーカーを使って話しかけてあげましょうかね?
敵である彼女達も、ここに敵がいるって知りたいはずですからね
まぁ、ここで無言を貫き通して、罠にはまってもらうのが一番いいと思われますが、それは卑怯だと…そう思いません?

私はそう思うと、すぐに手元にあるマイクで話し始めたのです…
この資材置き場を通過しなければ、彼女達はこの場所から先に進むことは出来ず、この資材置き場の中には約15台のスピーカーがついているから、私の場所がばれることはまず、ないかと思いますしね?

「ようこそ…私の担当したエリアに…私の名前はメビウス、以後お見知りおきを…一方的な押し付けのようになってしまうところすまないが、君達の入ってきたその部屋…大量に罠が仕掛けられています…まぁ、罠にかかっても死ぬことはありませんので、遊び感覚でお楽しみください…でも、ここの罠は強力ですので、どれだけ睡眠耐性があったとしても、絶対に4時間…眠れることを保障しますよ?果たして、この建物の中にいる私を見つけることは出来るのでしょうかねぇ?」

「ったく、罠なんて、めんどくさいねぇ…そう思わないかい?ミリエラ…」
「でも、安全に行動するためには、注意しないといけませんよ?フランチェスカはいつも無謀に行動するから…」
「はいはい…そうですねっと!!」
「あっ…もう…これだから…ちょっと、待ちなさい!!」

さて…私は監視カメラで早速監視を…っと、いきなり無謀に突っ込んでくる…
まったく、彼女は私の罠の威力を甘く見ているようですねぇ…
引っかかった時に、後悔するのはあなたですよ?
まぁ…引っかかったら寝ている訳ですけど…

「はっはっはっ…罠なんてないじゃないか…これだったら余裕で探せるなぁ!」
「フランチェスカ!!いきなり敵がどこにいるかも
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