65 デモンスタワー 最終階 (後編)

ま、まさか…こんなことになろうなんて…
そう、前回の話を見てくれれば俺が今どんな状況なのかが分かるだろうが…
今の俺は、触手に囲まれ…目の前にスモモちゃんが立っている状態でもがいているんだよ…
なんで…どうしてこんなことになったんだよ!?

なんて思いながらも、俺の今の状況が変わるわけはなく…
俺は必死に足掻くことしか出来なかったんだよ!!

「……お、お願いしますから、こんな事はやめましょうよ?な?」
「だから…ダーメ!!ふっふっふ…」
「す、凄い…あの表情…ママみたい…!!」

なんてキュラスが言ってはいるが…そんな事を言っている暇があるなら助けてくれよ!!なぁっ!?お、俺の貞操が無理やり奪われそうなんだぞ!?
なんで俺を助けてくれないんだ!?い、いつもは…助けてくれるじゃないか!
なんて思っていると、セムちゃんが凄い速度で走ってきたんだよ!!
さ、さすがはセムちゃんだぜ…前回俺はセムちゃんを見捨てたというのに、俺を助けてくれるなんて…

「デメさんは…渡しません!!」
「…むぅ〜…私の邪魔をしないでよ〜!!」

セムちゃんが俺を助けに来てくれたのはうれしいが、スモモちゃんの触手攻撃は異常な早さだぞ!?大丈夫かな…?
なんて思っていたんだが…なんと、セムちゃんまで捕まってしまったんだよ!
せ、セムちゃん…結構足速いはずなのに…そのセムちゃんでさえ捕らえることが出来るなんて…た、ただの女の子じゃないというのか…!?
シスターの格好をしているのに、攻撃に特化していると…そういう事なんですか!?
いや…今はこのようなことを思っている場合ではない…セムちゃんも捕まってしまったって事は…わが身に危険が及ぶって事なんじゃないのか!?
なんて思っている俺だが…

「つっかまえた〜!!」
「きゃっ!?は、離してよ!!」
「ダーメ!!私の邪魔をしたんだから、それ相応のバツを受けて貰わないと…ね?」

せ、セムちゃんにも物凄い危険が迫っているんじゃないのか今の状況は!?
ぐ、グロリア家四女のセムちゃんが、こんな場所で酷い目に合ったりしたら…何か、凄いことが起こりそうな気がするんだが…
で、でも…俺にも物凄い危険が迫っているわけで…
だ、だってさ…俺の貞操の危機なんだぞ!?
いや…嫌なわけではないのだが…ん?でも、世間体を考えたら、やっぱり無理だろうし…やっぱり無理だよな!!
それに、両思いってわけじゃなく、ほとんど強引って形だし…
そういうの、よくないって!!
なんて一人で思っている間、スモモちゃんはずっと考えごとをしていたんだが、何かを思いついた見たいで、ニヤリと笑うと…俺の方に近づいてきてこういってきたんだよ!!

「わかった〜…あなた、この人が好きなんでしょ〜?」
「っ!?そ、それは…その…」

……セムちゃんが俺のことを好きだって?…ありえないな…
だって、考えても見てくれ…今まで、そんなシチュエーションは一度も起こっていなかったんだぜ?
大体、俺のことをセムちゃんが好きなら、俺がそのことに気付くじゃないか!
でも、俺はそのことには気がついていないわけで…
つまり、その可能性は無いって訳だよ!!
ふっ…スモモちゃんもまだまだ…未熟だなぁ…

「知ってる?世の中で心に深く残る出来事の三つのうち一つ…私、お母さんから教えて貰ったんだ〜!!」
「……こ、心に残る出来事…?」
「そう…その人のことを好きな人の前で、その相手と体の関係をとること!しかも、許可なしで!!」

な…何を馬鹿なことを言っているんだよスモモちゃんは!?
そ、それは世に言う…NTRって奴じゃないのか!?
取られた側は物凄く心にキズを残し、さらに取った相手は一切罪悪感を感じないという…俺がされたら首を吊って自殺してもおかしくない行為だ!!
な、なんて事を教えているんだモモさんは!?
人の不幸を呼び寄せる行為を教えるって事は…俺の流儀に反する!!
なにより…相手の事を傷つける行為は絶対にしてはいけないことだ!!
だろ?いや…これだけは、世界中の人間が言ったとしても…俺は曲げないぜ?
ま、まぁ……俺が今まで生きてきた中で、一度もそんな事は無かったなんて言ったら、嘘にはなるんだけど…な?
だって、人間って生き物は、相手が気付いていない間に、相手に深い傷を与えたりするものだからさ…
俺が言いたいのは…常識的に考えて道徳的じゃない事はするなって事さ!!
なんて…無駄に熱くなったりしたわけだが…

「じゃあ…早速…」
「や、やめてーーっ!!」

そして、次の瞬間…セムちゃんの叫び声が響いて、スモモちゃんの触手が俺の服に接触した瞬間だった…
そう…この瞬間、俺は視線の端っこでメリィが動いてくれるのを確認したんだよ!!
やったぜ…まさか、ここで動いてくれるなんてな…

「……ちょっと、スモ
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