下が騒がしくなってから…俺たちはより息を潜めてバルコニーから下の部屋を見ていたんだよ…
えっと…俺のこの場所からわかるのは、あそこの壁際にラミアの女性が甲冑を着こんで立っているって事かな…?
なんて思っていると、いきなりその女性たちが中央に向かって敬礼しはじめたんだ…
で、俺たちはもっとバルコニーから下が見えやすい場所に移動し、下の様子を伺い始めたのだった…
「女王様…姫様がお帰りになられました…」
「なるほど…だからこんなに慌しいのね?まったく…あの子もそろそろ夫探しにいそしんで貰わないと困るんだけど…」
「そのことで、ノビス女王陛下に伝えたいことがございます!!」
「あっ…あれ、姉さんだわ…」
なんて、横でククリが驚いたような…しかし、小さな声でつぶやいたんだ。
な、なるほど…あの、銀色の蛇の女性…あの人がククリの姉さんなのか…
さすがは姉妹といったところか、変に真面目そうだぜ…
なんて思っていると、さっきまで話し込んでいた三人以外に、なんとこの部屋に入って来た連中がいたんだよ!!
誰かって?雰囲気で察して貰えたらうれしかったんだけど…
そう、なんとジャルジィさんとサーラ…そして、コリンとそれに絡みつかれているセムちゃんだったんだよ!!
み、見つけたぜ…まさか、こんなに楽に見つかるなんて思ってもいなかったな
だが、せっかく苦労して進入したんだぜ?そう簡単に助けに行くのは…無謀って奴だろ!?
た、ただ、怖いから様子を見ようなんて…これっぽっちも考えてないからな!?本当だからな…!?
そ、そんなことより、今は話だよ…はたして、どんな話をするのか…そっちの方が気になるだろ?
「お母様ーー!!今、帰りましたーー!!」
「ノビス様…コリン様を無事につれて帰宅することに成功しました…」
「お疲れ様サーラ…下がっていいわよ?」
「はっ…ジャルジィ…ちょっと来なさい」
「えぇーー!?わ、私…何か悪いことした?」
「コリン様の新たな獲物をGETさせてしまったことに関する反省文を書いてもらいます」
「そ、そんなぁ〜〜!?私、ただデメトリオを…はぁっ…旅の途中で寄ったこの町でアイドルとしてデビューできたのはいいけど…反省文とかを書くことになったのは面倒だよなぁ…デメトリオには逃げられたし…」
「…何かいいましたか?」
「な、何でもありません!!」
……聞こえてるんだが、ま、まぁ…事実だから突っ込まないでおくかな…
なんて思いながら、じっと聞き耳を立てていると、俺はメリィとアイネ…そしてククリが俺を冷ややかな目で見ていることに気がついたんだよ!!
な、なんで俺をそんな冷ややかな目で見るんだ…?
いや…皆まで言うな…多分、予想は出来てるぜ…
なんて思いつつ、実は何も分かっていなかったりするんだけどな?
「さぁて…サーラたちもいなくなったことだし…ココリも下がっていいわよ?」
「し、しかし…私はまだ報告することが…」
「大体わかったわよ?言わなくても…あなたは騎士長なんですから、ひよっこ兵士の彼女達に訓練してあげないと…ね?」
「…わかりました」
そう言って、ククリの姉さんがこの部屋から立ち去った瞬間、隣で安堵のため息が…ど、どれだけ姉さんのことが苦手だったんだよ…
なんて思っていると、すぐにノビスって人とコリンって人が会話を始めたんだよ!!
……どうでもいいことなんだが、あの女王の後ろにいる側近みたいな人は部屋を出たりしないんだな…なんて思ったりしてね?
そう、髪の毛をショートに纏めた四角いめがねの女性だけど…
あ、種族はエキドナな?見た目で分かる気もするんだけど…
「お母様ーー!!私、遂に理想の相手を見つけたわ!!」
「それは…もしかしてその子のことを言っているの?コリン?」
「えぇ!!可愛いでしょ!?この穢れを知らないボディにまだ発達していない胸…相手をときめかせる視線…どれを取っても完璧なの!!」
「……ねぇ、コリン?私は常に言っているでしょ?あなたはこの国の姫なのよ?私だって…後500年くらいしたら隠居したいし…分かるでしょ?」
「で、でもぉ…私は!!」
「黙りなさい!!私だって…夫とラブラブしたいのよ!!でも、一国の女王ともなれば、夫との愛の営みは自然と夜だけになるじゃないのよ!!」
……そして、しばらくの間、なぜか親子喧嘩(?)が続き、ずっとこのまま親子喧嘩っぽい事が続いたら…なんて思っていた時だった…
いや…別に俺は続いてくれていてもよかったんだけどね?普通に聞いている立場からしたら楽しかったりするし…
でも…ずっとそんな話が続くわけがないって言うのが現状って奴だな…うん。
「……お母様にはこのセムちゃんの美しさが分からないの!?」
「可愛いとは思うけど…」
「でしょ!?だったら…良いじゃない!!結婚しても!!」
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