俺は、メリィに言われてさっきまで俺が捕まっていた場所にみんなを連れて行ったんだが…
あれぇ?だ、誰もいる気配が無いな…
ま、まさか…俺がここから逃げた時に、あの三人もここから逃げたのでは…?
思わずそう考えてしまうほど、この場所は静かだったんだよ!!
「……デメトリオ…」
「はい?」
……待て待て、あの目線…確実にメリィは俺が間違えた場所につれてきたって思っているような目線じゃないかよ!!
俺は確かに、この古びた建物の中に連れて行かれていたんだって!!
なんて心の中でつぶやきながら、俺はそっと中に入って行ったんだ…
で、俺がさっきまでいた部屋に入ると…そこは綺麗にカラだったんだよ!!
ま、まさか…あんな短時間でもう既に逃げていたなんて…
なんて思いながらも、俺はあの時のことをもう一度思い出していたんだ…
で、しばらく過去の回想に浸っていると、だんだん俺の過去の回想は昔の方に…って、なんで今関係ないことを考えているんだ俺は!?
あ、危ない…危ないところだったぜ…
そして、しばらくメリィたちがこの部屋の中を捜索し、調べ終わると俺に向かってこういってきたんだ…
「…デメトリオ、あの時のことを思い出して、その人物はどんな人物なの?」
ってな?いやいや…そういわれてもですね…俺にそんな事わかるわけが…
ん?ちょっと待てよ……そ、そういえば…
俺は即座にさっきまであった会話を記憶の中で繰り返してみたんだ!!
そして…俺の記憶が正しければ、彼女達が言った台詞の中に、どんな人物か分かるシーンがあるはずだからさ!!
そして…しばらく探し続けた結果、俺はある会話にたどり着いたぜ…
そう!!サーラさんがコリンさんに向かってお姫様って言ってたって事をさ!
こ、これは…大きなヒントになるんじゃないか!?
「そういえば…サーラって人がコリンって人に対してお姫様とかどうとか…」
「……デメトリオ、それ…本当の情報?ん?」
「本当だって!!」
…こ、ここでも疑われるって…俺、どのくらい信用がないんだよ…
ま、まぁいい…これで、俺はメリィに情報を伝えたし、やるべき事はすべてやったって事でいいんだよな?な?
だが、俺のこの願いも虚しく、まだまだ終わりじゃなかったんだ!!
そう…セムちゃんを取り返すまでは終わりにならないそうなんだよ!!
って事で、この部屋から出ようとした俺はジャンヌに捕まれ、思いっきり縛られてしまったのだった…ってな?
なんで…俺が椅子に縛られているのか…それを誰か俺に教えてくれって…非常に言いたくなったり、ならなかったり…
え?お前がすぐに逃げるからだろうが!!って?
そ、そんな失敬な!!君達はデメトリオという人物に対して誤解しているぜ?
俺は逃げているのではなく、戦略的に撤退しているだけなんだよ!!
……て、撤退って逃げるって言うより、かっこよく聞こえるな…
で、早速メリィたちが机を用意し、椅子に座って作戦会議っぽいことを始めたのだった…
「じゃあ早速やるわよ…?第一回、セムちゃん奪還作戦会議…開始!では、まず、状況を説明するわね?」
そう言いながら、すっと立ち上がるメリィ…な、なにが始まるんだ…?
なんて思っていたのは…きっと俺だけでは無いはずだが…
「セムちゃんが連れて行かれた時、連れて行った相手の名前を、デメトリオが説明するわ…よろしく」
「え、えぇ!?お、俺が!?」
い、いきなり振ってくるのやめてくれよな…だ、だって…何も考えていなかったんだから…
で、えっと…セムちゃんを連れて行った三人の名前を伝えるんだな?
「えっと、セムちゃんを連れて行ったのはジャルジィ、サーラ、コリンという名前の三人です…サーラはコリンの召使…というか、お目付け役…というか…まぁ、そんな感じの人でした」
「で、コリンって人物がこの城の王女の一人娘で、姫様ってわけね…」
メリィはそう言いながら、何か考えるそぶりをみせたんだが…
なんと、ここで意外にもリーネがこんなことを聞いてきたんだよ!!
「…サーラって人と、コリンって人のことは少し分かったけど…ジャルジィさんって…?」
「え…えぇっと…俺の宿に昔泊まりに来ていた客で、今、俺に逆恨みしている方です」
「あぁ?逆恨みって…あんた何したんだい?」
な、何をしたって言われてもですね…クレスタさんには悪いけど、俺は関係ないとしか答えられないんだよな…
だ、だってさ…ジャルジィさんの夫が俺の宿に偶然泊まっていた女性と不倫したとしても…俺は宿を提供していただけであって、全然悪く無いはずなんだ!
俺が言いたいこと…なんとなく分かるかい?
そうしてしばらく時間が経過すると、メリィは何かを考えついたかのようにそっと席に座ったんだ!!
な、何を考え付いたんだ…?
「…みんな、どうするか一
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