55 デモンスタワー 一階 (後編)

俺達が次の部屋に入ると、そこは部屋というよりは廊下のようなつくりになっていたんだ!!
よーく見ると、遠くの方に二階へ通じるであろう階段が見えるし…
やっぱり、一階ってのは単純なものなんだな…ふっ…
俺は内心そうつぶやきながら歩いていたんだが…いくら歩いても全然進んだ気がしないのは…なぜなんだよ!?

……気持ちの問題か?そういうことなのか?
って俺は思いながら歩いているけど…やっぱりそうだ!!
この廊下、俺が歩くたびに後ろの方に戻されて行くじゃないかよ!!
この事実に気がついた瞬間、俺はメリィの方を向いたんだぜ…
困ったときは味方に頼る…それが俺だからな!!

「……そうね、私は飛べるし、ここは問題ないわね…」
……おい!!メリィはよくても、俺や他の飛べない連中がだな…
俺はそう思ったが、メリィは容赦なく飛んで行ったんだぜ…
こちら側に残された俺たちは…どうすればいいんだろうな?

だが…いきなりゾーネがルービックキューブを取り出すと、カチャカチャとやり始め、気がついたときには謎の機械が出来ていたんだよ!!
あ、あのルービックキューブ…便利だなぁ…いや…
だってさ?あの方法を使えば、引越しの際に道具を箱につめたりしなくてもいいし…収納にも便利だろ!?
俺の宿屋みたいに家ごと持っていけたりするし…
今度頼み込んでみたら、分けてくれたりとかしないかな…

俺がそんな事をのんきに考えていると、ゾーネの発明品は物凄い速度でモンスターラグーンの飛行できないメンバーを連れて向こう側に行きやがったんだよ…
おいおい…俺が残っているんだぜ?まさか…置き去りなんて事は…
って心で思った時、俺は腰にロープが巻かれていることに気がついたんだよ!
……いつの間に!?な、なんて都合のいい世界なんだ…
ま、まぁ…とにかく、これで安全に向こう岸にいけるからよかったぜ…
いや…内心では、こっち側に取り残されるんじゃないかってひやひやしてさ…

だが、俺のこの考えは物凄く甘い考えだったと俺は後になって気付かされたんだ…
確かに、向こう側にはいける…でもな?
「ちょっとこれは…早くないかよぉーーー!?」
そう…物凄い速度なんだよ!!しかも…腰に巻かれていたはずのロープが緩かったのか、だんだん下がってきて…
今、荒縄のロープが棒を…棒を引きちぎるかの勢いで押さえつけているんだよ!
余りの激痛に涙を浮かべ始めた俺だったが…も、もうすぐ向こう岸に到着だ!
た、耐えろデメトリオ!!耐えるんだーー!!

そして、ゾーネたちが向こう岸に到着し、俺ももうすぐ到着かーー!?って思われたときだった…
なんと、俺の棒を押さえつけていたロープが足の方まで下がってきたんだよ!
「えぇっ!?ちょ…待てって!嫌な予感がだな…」
そういった次の瞬間、俺は綺麗に足にロープが巻きつき、その直後に顔面から床に顔を強打したんだぜ…
そして…次の瞬間に足のロープが解けたんだよ!!
ま、まぁ…これで痛い思いをしないですんだって考えたら…いいほうかな?
えっ!?ま、待て!!床が…俺をもともといた場所まで運んでいるだと!?
う、嘘だろーーー!?

はいはい…こうしてまた振り出しに戻りましたっと…
こんなことなら、初めからここにいた方が数倍はよかったね…
……俺の棒もヒリヒリして…腫れてないか心配だし…
俺はそう思いながら確認してみたんだが…うん、大丈夫そうだな…

さぁて、俺の棒の安全も確認したし、問題はどうやって向こう岸に渡るかだよな…
皆待ってくれているし…早くたどり着かないとな…
俺はそう思うと、はじめは無理だったが、次は出来るかも知れないって思ってその床に対して必死に走り始めたんだ!!

走り始めて15分…いまだに先に進めないんだが…そんな事はどうでもいい!
いや…本音を言えばどうでもよくないんだけど…ね?
……あっ…メリィたち、おやつを食べ始めやがった…いいなぁ…
俺も…干し肉食べようかな…
俺は走るのを少しやめ、腰に挿してあった干し肉を一本取り出した…
そうだな…やっぱり食べるときに台詞って大事だよなぁ…

……よし!!コレでいこう!!
元ネタがわかったら…大したものさ!!
「干し肉を食べ続けて来たこの俺に…勝てると思うのかぁ?」
そう言いながらパリッと干し肉をかじってやったぜ!!
そして、その後に俺はあることに気がつくんだ…
俺、今…こんなことをしている場合じゃねぇ!!

そして、干し肉を食べた俺は、気を取り直して動く床にダッシュし始めたのだが…全然進める気がしないなぁ…どうでもいいけど…
俺がそう思いながら走っていると…なんと、目線の端っこにキラッ☆っと…
え?ポーズいらないって?
悪かったなぁ!!
とにかく、金属板を見つけたんだよ!!
し、しかも…取っ手までついてるし…あ、あやしい…


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