50砂漠にあった巨大な樹

さて…自分の部屋に戻ってきたわけなんだが…
本音を言えば、メリィの怒りが少々収まるまでは次の目的地を把握して置きたくないんだよなぁ…
え?なぜかって…?そりゃあ、早めに次の目的地を把握しておくのはいいことだけどさ…わかってしまったらすぐにメリィに目的地を告げて出発しないといけないし…
なんだか、あのメリィの怒りは俺の方にも飛び火する…そんな気がするんだよな?

さて…俺は目的地を把握しておきたくないわけだから…しばらく時間をつぶす手段が必要になってくるんだが…
そう思って自分の部屋を見回してみるが、我ながら惚れ惚れするほど俺の部屋に、暇をつぶせそうなものが無かったんだよ!!
ま、まぁ…生活に最低限必要なものしかおいていないから…当然といえば当然なんだけどな?

で、俺は散々悩んだ結果、一人でしりとりをして暇をつぶしていたわけだ…
え?そんな事をして面白いのかって?ふっ…一人でやってみればわかるんじゃないかな?
結構…つらいって事がさ…

そして、俺が一人しりとりをしていて20分が経過し、メリィのルタを怒る声が聞こえてこなくなった時、俺はようやく次の目的地を探し始めたんだ。
えっと…地図によれば、この『ナスバ』って地域が次の目的地なんだが…
この『ナスバ』を通過すれば、砂漠越えはもうすぐじゃないか!!
よぉーーっし!!テンション上がってきたぁーー!
いや…本音を言えば、砂漠というこの猛暑地帯…テンションを上げて行動しないと…やってられないんだぜ!!

そして、俺はメリィに次の目的地のことを報告すると、俺たちは第二テント地域を後にして、ナスバに向かうことになったのだった…
ここでも水を大量に獲得したし…俺にぬかりはないぜ!!
「デメさん、野菜をそんなに食べていないようですけど、大丈夫ですか?」
そういいながら、セムちゃんが俺に野菜を渡してくる…本当に…セムちゃんはいい子だなぁ…
こんな子だったら、結婚した旦那さんは幸せだろうって本気で思えるから面白いものだよ?
多分俺はそのとき、その相手に嫉妬するんだろうけどなぁ!!

そして、砂漠を移動し始めてちょうど今が昼…水を大量に獲得したから抜かりは無いって言っていた俺に文句を言いたい気分だぜ今…
昼なのに食糧がパンや干し肉など水分を吸い取る物しか残ってないんだよ!
こんなことなら…セムちゃんがくれたほうれんそう…もらったときに食べるんじゃなかったぜ…
などと内心思いながら歩いていたんだが…それでも、今回の砂漠越えは楽になりそうだから良かったぜ…
地図の通りにすすめば、危険は一切ないし…今日は心配する要素がないってのがいいところさ!!

そう思っていたときだった!!いきなり足場の砂が沈んでいって、ありじごくの巣のようになってしまったんだよ!!
こ、これって、流砂って奴じゃないのか!?一度中に入り込んでしまうと、絶対に抜けることの出来ない空間だと聞くが…
というか…こんな危険な場所があるなら地図に書いておいてくれよレノンさん!
……まさか、わざと書いていないって事は無いだろうしな?
それにしても…また今回もこんな目に会わされるなんて思ってもいなかったんだよな…
え?なんか若干わかってたって?ははっ!!それは嘘だろ?
だって…読者のみんなだって人間なんだから、未来がわかるわけがないじゃないか!!そうだろ?

なんて落ち着いて物事について語っている場合じゃない!!俺は今、流砂に巻き込まれているんだぞ!?
絶対に抜けることの出来ない空間って聞いたけど、そんな事は無いはずだ…なんとか、メリィたちが俺が流砂に落ちたって気付くまで…生き延びてやるぜ!
そう思うや否や、俺は出口めがけて必死に走り始めたのだった…
だが…いくら走っても進む事が出来ないんだ!!
この砂はさらさらしたタイプで、俺の力を変に吸収しているのか、本気で無意味だったんだ…
こ、このままでは…本気でやばい気がする!!

俺は遂に、必死になって叫び始めたんだ!!
この方法は結構体力を使うから危険なんだが、今は何もせずに足掻くほうが危険だと…俺はそう思うんだぜ!!
「誰かーー!!俺、流砂に落ちちゃったよーー!!助けてーー!!」
「……何か、デメトリオの声が聞こえた気がしない?スカニ…?」
「んあ?気のせいだろ…暑さで幻聴を聞いたんだって…」
ち、違うって!幻聴じゃないぞ!!これは俺の叫びなんだ!!
頼む…俺を無視して先にすすまないでくれよ!!せめて…せめてお慈悲を!!
神様ーー!!助けてくだせぇーー!!

『すまぬなデメトリオ…貴様の神を信じぬ心は既に我の元に通じておった…よって、貴様にはここで死んでもらおう!!第二の人生では、我のことを信じているがいい!』
なんて声が聞こえてきたんだが…やばい…俺にも遂に幻聴が聞こえてきたのか…
もう…絶対
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