03 最終改築一部風呂と俺

次の日の朝…
早速昨日外に設置しておいた箱を確認すると、中にはかなりの意見が書かれている紙が多数入っていた。
「……お風呂はあったほうがいいのか…それにしても、一日でこれほどの意見があるというのか…」
中に入っている紙を見ると、9割は女性の字で書かれていたが、少しだけでも男の字が混じっているのを見ると、お風呂は売り上げ上昇になるのだろうな。

だが、お風呂があったほうがいいという意見はわかったが従業員はどうしようか?俺の宿の売り上げなんかではとても雇える状況じゃ…
仕方がない、少し後伸ばしにして考えるとしよう。

俺はすぐに答えを出す必要もないと思いカウンターに向かって、さぁ座ろうと思ったときだった。

「と…止まるのだ〜!!」
「んっ?」

突拍子もなく変な声が聞こえ、非常に嫌な予感がした。
声は外から聞こえているというのに、だんだん大きくなってくる。
嫌な予感がして、声が聞こえてくる方角の部屋の窓から外を見てみる。

向こうからたくさんの町の人々を凪ぎ飛ばしながら、一台大きな何かがこっちに走ってきているのだが、アレは一体なんだ!?
そんなことより!こっちに来たらやばいんじゃないかアレ!?

相変わらず物凄い速度で向きを変えることもなくこっちに向かってくるアレ…
アレの上で小さな女の子が慌てて頭を抑えている。
「ちょっ…おま、うそだろおおおおぉぉぉぉ!?」
俺も慌てて部屋から逃げ、ロビーに逃げたときにアレは俺の宿に突っ込んできた。
俺の顔にも木の破片が飛んできて、俺の宿の一室は全壊してしまった。
って…こんなに落ち着いてる場合じゃねぇ!

「お…俺の宿がああぁ!一体何が…」
そういいながら、大量の砂埃を上げている俺の部屋があった場所を見る。
そこには大げさにぶつかった衝撃で大破したであろう機械の残骸が転がっていた。
たぶん俺の顔は、口が開きっぱなしの状態になっていただろうな…

「けほけほ…」
不意に、砂煙の中から誰かが咳き込む声が聞こえてきた。
声の質的には女の子の声だったが、もしやあの機械の上に乗っていた子だろうか?

機械の残骸を一箇所に集めていると、俺が考えていた通り女の子が這いながらこっちに向かってきた。
ここであったが100年目だ!俺の宿を壊した代償はどう払ってもらおうか…

「ふぅ…今回の研究成果も駄目だったのであるな…もう少し速度を出しておけば…」
この子供…何を言っているのかはよくわからないが、俺の宿を破壊したことについて、反省してるのか?
「そこの君…この機械は君が?」
「ん?ああ…ここの主人か。光栄に思うがよいぞ?わが研究成果の攻撃力を体感できたのだからな?」
こいつ…なに言ってるんだ?人の宿の一部屋崩壊させておいて光栄に思うがいいだと…?
「君…お兄さんの家を壊しておいて…光栄に思えって言ってるのかい?」
「そうだ。私の研究は常に進化しておるのでな?破壊力を確かめる手段が…」

……この子供には素を出してもよさそうだ。
「ふざけるな小娘!お前が俺の店を壊してくれたおかげでお客が来なかったらどうするつもりなんだ!?」
「店って…ここの店、何を売っているのだ?見た目何かを売っているようには見えぬが…」
「宿屋だよ!しかもこの町唯一の宿屋!俺の唯一の収入源!わかってるか?」
「宿か…ちょうど良い。私を次の貿易船が来るまでこの宿においていてはくれぬか?すんでいた国を追い出されてしまってなぁ…まったく、天才の研究は常人には理解できぬものなのだな。うん」
「図々しいぞお前!俺の宿を少し壊しておいて…だいたい、お金あるのかよ?」
当然俺は怒っているわけだ…しかも、天才の考え方だと?
こっちはただの一般人だっての!

こう心でぼやいていると、その子供が衝撃的な一言を言った。
「わしはお金など持っておらぬぞ?わしの研究では必要ないのでなぁ」
「はぁ!?ふざけるなよ小娘!お金もないのに俺の宿で泊まろうとしてたのかよ?」
「うむ」
「『うむ』じゃねぇ!!俺の宿もこんなに…」
俺はこういいかけてあることに気づいた。こいつ…確か研究者といったな…
あれほどの機械を作れたのなら家を建てるのなんて簡単なはずだ。

「お前…家を直せるか?いや違うな…お前が破壊した場所に風呂を設置できるか?で、元に戻してほしいんだよ」
「……わしの技術力に頼っているのか?まぁ…出来ぬことはないが…」
「本当か!?何日くらいかかるんだ?出来るだけ早く頼みたいんだが…貿易船がくるまではここにいてもいいからさ!」
「ふん…まぁ、わしの実力なら2時間ほどで出来るな。わしの研究成果を作るよりも簡単だ。わしはドワーフだし…」
「おおーーーー!!」
これは運がよかった!これなら今日の午後からはお風呂付の新しい宿になっているじゃないか!
俺って運がいいな…

「じゃ
[3]次へ
ページ移動[1 2 3 4]
[7]TOP [9]目次
[0]投票 [*]感想[#]メール登録
まろやか投稿小説ぐれーと Ver2.33