…今日は、みんな朝早いんだな…
俺がベッドからゆっくりと目を覚ますと、ロビーの方からメリィや他のみんなが話す声が聞こえてくるんだが…今の時間は5時…夜じゃないぞ?朝だぞ?
いつもなら皆、爆睡している時間帯じゃないか…まぁ、いいんだけど…
そして俺がロビーに行くと、いつもよりテンションが高いみんなが俺の方を見てきたわけだよ!!
なぜ朝からそんなにテンションが高いんだ!?
「あ、デメトリオ!!昨日のウェンさんとドラグーンの愛の営み…見た?」
「は?」
一瞬だが俺の周りの時間が止まった気がするぜ…
あ、愛の営みだと…?と言う事は、やはりあの後…ヤったのか!?
つまり、俺はあの後逃げたわけだが、俺の取った行動は間違いではなかったということじゃないか!!
「いいよねぇ…ああいうの…」
「羨ましい限りだ…」
皆はなんだか恍惚とした表情を時折見せてくるのだが…そこまで良かったのか!?悔しくなったりしないのか?
俺は毎回悔しくなっているんだけどなぁ…さすがだというべきか…
「…デメトリオ、私達は今日は寝るわ…依頼が来たらあなたが受けてね?」
「えぇ!?め、メリィ…起きたばかりじゃないのか!?」
「さっき戻ってきたのよ…久しぶりに萌えるシチュだったわ…」
……まさか、帰宅したから皆おきていたというのか…そこまで凄いものだったのか!?
いけないことなのだが…頭の端っこで少し想像してしまう俺がそこにいた…
駄目だぁ!!俺には…そんな出来事は起こりえないのに…そんな事を考えても虚しくなるだけじゃないか!!
そしてみんなが寝た後…一人で虚しくカルタを思いっきり地面に当て、表面の絵柄を裏面の絵柄に変えるという、聞いた事もやったことも無い遊びを一人でしていたわけだが…
虚しいよこの状況!!まさか、一人で室内で遊んでいるのがここまで虚しいものだとは思っていなかった!!
俺が無言でカルタをパシパシ地面に叩きつけていると遂に宿屋の扉が開かれたんだ!!
この時間帯だからお客ってことは無いし…まさか依頼か!?
そう思い振り向くと、そこにいたのは紅緒では無く、堅物そうなイメージのカラステングの女性だった…
あれ?今日は担当が違うのかな?
「いつもお疲れ様です、今日の依頼は何ですか?」
「…依頼?」
ん?この依頼って何だって言いたそうな表情…この人は奉行所の役人の方じゃないのか!?
「あれ…?奉行所の方じゃないんですか?」
「いや…私は小鳥遊 八千代…前回、あなた達が受けてくれた依頼の前の依頼を奉行所に送っていた物なのだが…『みすりる銀』を手に入れる手伝いをしてくれた礼を言いに来たのだ…ありがとう」
「えっと…俺は具体的に何もしていないようなものなので、夕方ぐらいに来ていただければ、リーダーが起きてくると思うので、その時間帯にリーダーにお礼を言ってください。お疲れ様です…」
……まさか、八千代さんが来るなんて思わなかった…でも、まさか終わった依頼の礼…しかも、俺たちは直接的には何もしていないというのに…
几帳面な性格の人なんだなぁ…
そしてまた暇な時間が始まるのだが…
「おーっす!!デメトリオって奴いるかーー?」
「へ?あぁ紅緒さんじゃないですか…」
あれ?俺、名前教えたっけ…?
名前を教えた覚えは全然無いのだが、まぁどうでもいいか…
「お前のリーダーに名前を聞いたんで、呼んでみたんだが…」
「メリィが俺の名前を?で、今日はどんな用事なんですか?」
いや、もう依頼を持ってきたって事はわかっているんだけど、一応聞いたんだよ。
「依頼持ってきたんだ!ほら!!」
そう言って紅緒は俺に依頼書を投げつけると、すぐに宿屋から去っていったわけだな…
そ、そこまで依頼書を粗末に扱うのもどうかと…
まぁいいか…今日は俺一人で依頼を受けるんだし、楽な依頼だといいんだけどなぁ…
そう思いながら俺は依頼書に目を通してみた。
〜〜〜依頼〜〜〜
依頼者:柳淵 富(やなぎぶち とみ)
内容:彼討伐依頼
『今回、この依頼を受けてくれる方には、感謝しております。
私が毎回、典孝に相撲を挑んで負けていることは、かなりの人が知っている と思いますが…
典孝を地面に倒すために手伝ってください!!
ずっと自分自身で慰める生活は飽きたので…絶対勝ちましょう!!
そして…絶対に結婚してみせる!!』
報酬:銀貨3枚 米
備考:典孝のスペックは異常なので…どんな手を使ってもかまいません!殺さなければ…
〜〜〜〜〜〜〜〜
典孝のスペックは異常って書いてあるんだが…でも人間なんだろ?
なら、何回も戦闘していたらいずれは疲れて勝てるんじゃないか?
どんな手も使っていいって書いてるし…俺でもこの依頼なら受けれそうだぜ…
そう思った俺は、この依頼をいけることを決めた訳だ!!
あ、でも、丸腰で行くのは怖い
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