25 もっとも頼りがいのある航海

さて…この混沌とした濁った空気をどうにかして欲しいと思う反面、内心では自分自身に対する変な考えを持ち始めた俺…
そんな俺のほうに、前回俺を叫ばせた女性が近づいてきた。
「どうも!私がこの『人魚商会』の社長…雪月つぐみっていいます。よろしくお願いします!」
「あ…は、はい…」
す、凄いいい人だ…いい人なんだけど…
それでも俺は…彼女の見た目のほうに目が行ってしまって仕方がなかった。
だって…インパクト強すぎだろ…

俺はついに我慢できずに…白濁液のことに会話で触れてしまった!
そうだ…触れてしまったんだ…
「その白濁液って…まさかアレですか…?」
「はい♪私の大切なあの人の…です!!」
……俺はこのタイミングで二つ…言うべきかどうか迷ったことが出来た。
一つ目は当然、白濁液のことだ。アレが全身にかかっているというのに、一切気にしていない彼女の頭は大丈夫なのか…ということ…
まぁ、この事は愛があればいけるとか、いろいろな抜け道がある選択肢だから深くは言わないぜ?うん。
でもな…二つ目はそう上手くはいかないんだよ…
二つ目に疑問に思ったことが…アレほどの量をどうやって出した!?
コレに関しては、もう愛とか言っていられるLVじゃねえ!!
普通の人間の出せる量を大きく越えている!!
インキュバス化すれば、少しはタフになるのだろうか?
全ての男が…彼女にかかっている白濁液くらいの量を出せるのか…!?
もしもそんなことが起こったとしたら…
「うはぁ…驚天動地だ…」
思わずこうやって口にしないと気がすまなかったんだ…ふぅ…

「そういえば…今回は姉さまにお饅頭を下さったみたいでありがとうございます!お礼に渡すものがあって、今回はこちらに来たんです!夫が海に釣りに行ってますし都合も良くて…」
「はぁ…そうですか」
夫が釣りに行ってなかったらまだ俺を待たせておくつもりだったのかこの人は…!?中々に悪魔的な思考の持ち主だ…本音、洒落にならないからなそれって…
「澄乃姉さまはそろそろ他の支部に向かわないといけませんし、私も夫のために精力をしっかりつけてもらえる料理を作らないといけないので手短に済ませますね?」
「あ、よろしくお願いします」
まぁ、俺もここに長居する気はないしね…
俺は、さっさともらうものだけもらってこの場を去るのもありかと思い、深くは気を使わないことにした。

「これが母様が昔、ジパングにいたときに購入した土塀焼きの壷です!中々の骨董品との事なので、コレを差し上げます!」
「い、いいんですか?」
「いいんですよ〜…これってお母様以外基本見ることすらしませんし〜」
そう言って、澄乃さんは俺に壷を持たせて来た!
なるほど、この壷は中が空洞になっており、強度もいい作品なんだな…
と、少しだけ知ったかぶりをしてみた俺…本音、まったくわかりませんけど…

そしてまたリフトを使って、今回は壷のほうを見ながら上っていき、そして『人魚商会』を後にした…
いや、この壷…もって歩くと凄く歩きにくいなしかし…
中々に大きさはある壷だ…でも、この壷は折角もらったものだし…
そう思いながら、俺は唯一通過していない残りの通り一つに向かって歩いて行った。

最後の通り…サンシャイン通りは俺が行くと、物凄い数の行商人などでにぎわっていた!
なるほど…ここは市場的な場所なのか…
と感心ばかりをしているわけじゃないぞ?俺、今現在だって壷を落とさないように必死だ…
結局、商品を見たくても壷が邪魔して見れず、置いて商品を見ていて、この壷が掏られるのも嫌だったので俺は何も見ずにこの通りの奥にある港に行こうとしていたところだった。
「あの…少々宜しゅうございますか?」
俺は、いきなり横から話しかけられたのでその場で立ち止まり、横目でその人のことを見た。変な話し方をする人だな…しかし
「何ですか?」
「いや、あなたがその手に持っている壷…いくらくらいで売ってくれますやろか?」
「い、いきなりなんですか!?」
俺は動揺したぜ!!そりゃあ…いきなり壷をいくらで売ってくれるかといわれたら動揺しないほうがおかしい!

俺は微妙にだが確実に警戒心を強めた。今の俺なら…この壷を抱えたまま20m走って進める気がするぜ…
「あぁ…すいませんなぁ…名前もなのらんと…うちは、千 山茶花いうもので、ジパングのほうで白雲宮という名の店の店主をやっております…以後、お見知りおきを…」
「あ…俺はデメトリオって言います…あの、この壷を一体何に使うんですか?」
俺は、普通にこの壷の用途を聞いてみた。まぁ、俺が持っているよりは他の人が持っているほうがいいと思ったから、そんなに変な使い道じゃないならトレードしてあげてもいいかな〜とか思っている。
勘違いするなよ!?トレードだからな!?トレードだからなーー!?


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