20 ミストブリッジの死闘(中編)

さぁて、早速一番初めの橋を通ったところだが…一つ、忘れていたことがあるんだ。
そう…死体を供養するのをきれいに忘れていた…今となっては取り返しがつかないことだが…あの死体にはとてもじゃないが、謝罪をしないといけないな…
本当にすまなかった…
「ふぅ…本当にこの橋って3層構造になっているのか?」
「わしが行った通りになっているから心配しないで欲しいのじゃ!というか…信用できぬか?」
「……い、いやぁ?」
お前だから信用してなかったんだけど…なんてとても口に出来ない俺…
そして…さっきのやつら、門を通り抜けてこっちに来る…とか起こらないよな?
結構そのことを心配している俺…いや…でもちゃんと閂したし…大丈夫だよな?

そう思いながら、普通に橋を歩いていると、真ん中付近で俺達はまた一人の女性と遭遇した。これも敵か?絶対に味方では無いと俺は思うのだが…
「おや…?間違えた所に転送されてきちゃったと思ったんだけどなぁ…ここであってたみたいだね」
「……君、誰だい?」
当然のように俺は向こうに対して聞いてみる。何だろう、この橋は…
まるで狙ったかのようなこの雰囲気…オーラ…まるで大きな何かが俺達が橋を渡るたびに敵を出現させようとしているとしか思えない!
「僕の名前はアクスエル!!アレス様の命を受けてこの橋を守ることになったんだ、よろしく〜」
「はぁ…それはご苦労様です…では、俺達はこれで…」
「待ちなよ…君達も僕は通してあげるなんていっていないんだけど?」
……厄介だな本当に…どうしていつもこんなことに巻き込まれてしまうんだ俺は!?
だが、俺はしぶとく頼み込んでみる…無様だって?ふっ、何とでも言うがいいさ!!

「そこを何とかお願いします!!ね?エンジェルでしょあなた!?どうかその清き心で俺達を見逃して…」
「残念だけど、僕はここから先に悪いやつらを通すなって言われているんだ。君達がいい人かどうか…まだ分からないからね?」
……そうか、なら俺は大丈夫だな…だって俺、普通の人間だし!!
身も心も清いからな!!みんなもそう思うだろ?
いや、今までの俺の扱いを見てきたなら分かるはずだ!!
「じゃあ、俺だけ通してくださいよ!!この俺、デメトリオ=スタンダート…生まれてこの方一度でも悪い要素を兼ね備えなかったことで有名なんですから!」
今日、ここで初めてフルネームを言ったのだが、誰も驚いた様子は無かった。
なんだよ…折角の機会だったのに…
「デメトリオ…デメトリオ…どこかで聞いたことのある名前だなぁ…えっと…そうだ!僕の持ってきた重要人物リストに確か名前が…これだ!」
なんか…嫌な予感が…
「『重要人物リストNO.08 デメトリオ=スタンダート (21歳)男
  罪名:フラグ破壊、及び運命変更罪…さらに、男らしさが無く、弱い
  刑罰:他人の運命を変えたことにより、死刑!さらに、死後天界に来て男
     らしさを鍛えた後、転生…その後、人生を4回BADENDで終わらせる
  報酬:一ヶ月間の休暇、及びいい夫一人の提供
                     天使界連盟会長 リアより 』
 って書いてますよ?」
はぁーーっ!?嘘だろ!?え?何?フラグ破壊罪って?
それに、運命変更罪に、男らしさが無いし弱いために死刑ってどういうことだ
よ!?どうなってるんだ天使界!?
やばい…凄く文句を言いたい気分だが、ここは耐えるべきところなのか…?

結局、俺はそこに無言で立っていたわけだが…な?
「……ここは、戦う以外に道は無いようね…」
うぉっ!?い、いきなり後ろから出てこないでくれないか!?あ、焦るから…
なんと、俺の後ろから、物凄い悪…的なオーラを出しているメリィが不意に出てきた。やばい…普段は自分から戦おうとしない彼女が…なぜここまで本気なんだ?
俺は一瞬考えたが、相手のアクスエルを見て納得した…なるほどな。
アクスエルの鎧は、かなり胸を締め付けないようなつくりになっており、その鎧の革製の部分にある大きな胸…ここに原因があったのか…
俺は、どうしてメリィがここまで胸にこだわるかが一切分からないのだが、それでもその部分には触れないほうが良いと本能で悟った。

「手合わせすれば、僕と君達がどんな人たちなのか分かり合える!さぁ…行くよ!!」
「どうするジャンヌ…私は今回休みたいのだが…」
「アイネ…私も…少しさっきの戦闘でスタミナ取られたから…」
「あなた達は下がっていなさい…ここは私が行くから!!」
「リーダーだけにはやらせません…私も…行きます!!」
「私も…絶対に倒すから…!!」
……いや、メリィが胸に執着していたというのは薄々感じてはいたのだが、なぜセムちゃんとナナちゃんまで!?
…そこまで胸は重要なパーツか?
まぁ、何はともあれ戦闘が始まったわけ
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