19 ミストブリッジの死闘 (前編)

今、俺達は霧のかかった谷の霧をとくために、この橋を渡るところだ。
俺達の前にはかなり大きな橋が展開されていたんだよ!いや…本当に大きな橋だよ?橋の前に書かれている表札がかなり古く、ミストヴィレッジと書かれていたから、里の名前はミストヴィレッジなんだろうけど、この表札の年号を見ると今から400年くらい前のものなんだが、本当に里残っているのか?
「…あの話って本当なのか?見る限りもう見捨てられた感のある橋なんだけど…」
「つべこべ言わずに行くわよデメトリオ?早く霧をどうにかしたいんでしょ?」
「まぁ、確かに霧をどうにかしたいけど…途中で橋が落ちてるとか無いよな…?」
「まぁ、多分大丈夫じゃ!このタイプの橋なら頑丈さは最強クラスじゃからな!多分3層造りじゃろうな」
「…なんでゾーネがそんなこと分かるんだ?」
「わしはドワーフじゃ!!一応建築知能は頭に叩き込んでおるからな!」
……だったら変な発明なんて作らずに、建物を造ったらいいんじゃないか!?
って少しは思ったんだけどさ…俺の宿屋に大砲をつけられていたことを思い出したんだ。あいつ、建築作業をさせたら絶対に家を兵器に変えたりする気がする…
結局は、変に何か言わないほうがいいってことだな?うん。

そして俺達はかなり重かった扉をあけ、橋に足を踏み入れた…なるほど、なるほどな?確かに頑丈そうだ…石造りだしな。
……俺は、少し身の回りの光景を見て不安に思っていた。
あんなにもたくさん立ち込めていた霧がすっかり晴れ、辺りは薄暗く松明の光だけが橋を照らしていた。
「メリィ…あんなにたくさんあった霧はどうしたんだろう?」
「さぁ…まあ進めばわかるでしょ」
「結構横幅が広い橋なんですねー…歩きやすくていいです!」
「むぅ…あのメアリーとかいう新人…いきなり私達空気ラグーンズよりも目立つってどういうことよ!!先輩として、モンスターラグーンの掟でも教えてやろうか…」
「正直、空気ラグーンズって何なんですか?でも、あの新入りは本当に…」
……後ろのほうから嫉妬のオーラが漂ってきている気がする…
しかも、下手すれば俺よりも数倍強い嫉妬オーラだ…これが、女の嫉妬の力か…

そして俺達が歩いていて、橋の真ん中に差し掛かったときだった。
「待てみんな…誰かいるぞ…」
ジャンヌがそう言ってみんなを止めた。
そうかな…?
俺には何も見えないけど…あ、あの黒い輪郭がそうか?
じっと目を凝らしていると、微妙に輪郭が見える…よくアレに気付いたなジャンヌ…俺だったら絶対に気がつかなかった。
「誰だ!?姿を見せろ!」
「馬鹿!!デメトリオ……まだ向こうは気付いていなかったのかも知れないのに…」
「あ…ご、ごめん…」
やってしまった…これは物凄い致命的なミスといったところか…
もしもこれでみんなに何を言われても、俺は何も言えないな…
「……あらぁ〜?このようなところに何の用ですかぁ〜?まぁ、どのような用事であったであろうとも、関係ないんですけど…」
「まったく…デメトリオが静かにしてないからだよー?馬鹿ね…」
はい…すいません…くそっ、ルタに言われるのってかなり悔しい…

もう少しこっちに来てくれると、何人いるのか分かるんだけどなぁ…
声の調子から判断すると、結構危険なやつだと思うんだ…
何事も無いといいけど…はっ…いけないいけない…こう思うと必ず戦闘になるからな…無心、無心っと…
「はは…やったぜみんなぁ〜…男だ!本当に久しぶりだ〜…くふっ…くははっ!!」
……デメトリオ、無心だ!!無心であれ!!
今、俺は凄く必死だ…無意味なフラグは回避したいんだ!しかも、若干墓場で味わったような嫌な感じがするんだ…
「そうね…早く味見したいわ〜…ふふっ…」
「あはっ、あはははははははっ!!」
……しかも、最低でも3人はいるだと!?やばい…やばいぞコレは…

そして、俺達は戦う構えをして少し後ろに下がった。
相手の姿が少し灯りに照らされて確認されたんだが…状況は俺が思っていたのよりはるかに悪い気がする…
俺、3人はいるって言ったけど…リーダー格っぽいのが3人いて、その後ろに物凄い数のデビルバグやベルゼブブがうごめいている…というか、こちらを見ている。
リーダー格の3人は…まず、本来ならかなり臆病で知られるナイトメア…夜の力なのだろうか…?なんだか自分に自信があるって雰囲気を出してる…
それとも、後ろにいる仲間達の量で安心感を覚えているのか?
次に、オーガ…肉弾戦が強そうなくせに、斧装備なんて半端じゃない!
最後に…凄くはっきりと見えるゴースト…しかも、表情がもうやばい…

はっきりと言わせてもらおう…逃げたいと…
でも、逃げれないんだろ!?わかってるんだよそのくらい!!
若干逆切れしてしまった俺…だめだ、切れてもいいことなんて無いぞ…
「ど
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