14 幼女の癖に強すぎだ

「うぅ…こ、ここは…洞窟の最深部か?いてて…」
俺は、野生のウシオニに洞窟の奥まで引きづられて、わらのたくさん敷かれた所に放り投げられた。若干暖かいな…このわら…
やけに冷静に物事を判断している俺がいたが、決して落ち着いているわけじゃないぞ!?むしろ、すごく焦ってるんだぜ俺…
「はぁー…はぁー…お、オトコ…はぁー…」
……変に刺激しないほうがよさそうだなぁ今は…
隙を突いて逃げることが出来ればいいのに、今あの野生のウシオニのいる場所はあきらかに駄目だろ!?なんで出口付近のところで食料をあさっているんだよ!?
あれじゃあ脇をすり抜けてこっそり逃げようとしたときにはもうつかまってるよなぁ…どうしようか?
「……本当に俺、ついてないよなぁ…そうだ!こっそり空き箱の中に忍び込んでしまえばうまく撒けるんじゃないか?」
相変わらず…俺って結構いいアイデア出すよな!?
「成功したことはないけど…今回なら上手くいく気がするぜ…」
「何が上手くいくのぉ?そろそろ…久しぶりのオトコの味を味わいたいなぁ…」
し、しまった!まさか、声が漏れていたのか!?
やばいぜ…俺、今年最大の危機!?

あたふたしている俺を尻目にウシオニは着々と距離を縮めてくる…
たぶん、今回は助けになんて誰も来てくれないだろうなと思った俺は、自分の剣を抜き、臨戦態勢に入った!
こうなったら敵のウシオニを幼女化させて戦闘能力をカットするしかない!
問題はウシオニの体力がどれほどあるかなんだが…
「うおぉ!!俺の心の中に秘められた力の存在を信じて!!」
そういいながら、ウシオニの足の端っこを剣で叩いてみた。
来い!俺の隠されたパワー!

俺は剣を構えている状態でウシオニの体が幼女化するのを待っていたが…
ぜんぜん変わる気配がねぇ!!なるほど…タフだってことかな?
俺の攻撃が弱すぎたって可能性も無くは無いけど…
「くそ…やっぱり少し踏み込んで固有技を繰り出して仕留めるのが得策か!?いくぞ!嫉妬ストリームアタック!!」
よし!!クリーンヒットだぜ!
俺の嫉妬ストリームアタックの威力はすごいんだぜ!?これでウシオニの体は幼女化するに違いないな…もしならなかったとしても、少しひるむだろ?
そう…そのタイミングを狙う以外に方法は無い!
「うぐぅ!?痛いなぁ!!」
「え!?な、何でひるまないんだ!?ちょ…マジで!?」
目の前のウシオニはひるむこともなければ幼女化することもなかった…
もう本当に、少し髪が短くなったくらいの違いしかない…
まだ攻撃する必要があるのか!?

そう思いながらも攻撃を躊躇していた俺に、ウシオニは全ての手を伸ばしてきた!
甘いぜ!俺がそう簡単に捕まると…ん?なにかズボンに引っかかったのかな?
「ハハハ…つ・か・ま・え・たっと…」
つ、捕まっただと!?や、やばい!なんて怪力なんだ!?
俺はなすすべもなくわらの方へと放り投げられ、動きを拘束された…
嫌だ!俺は始めての人は自分の決めた人がいいんだ!無理やりなんて…

俺は必死で剣を振りウシオニを近づけないようにする…のに、一切気にしないのってなぜなんだ!?
しかも…もう20回は攻撃を当てたというのにまだ幼女化しないなんて…
拘束の力も強くなっている気がするぞ!?
「うぅ〜…服邪魔だなぁ…」
そういうと、服の継ぎ目の部分に爪を引っ掛けようとしてきた!まさか、服を裂く気なのか!?やめろ!それは絶対に駄目だ!
「ちょ!?や、やめ…いやぁああ!!」
と情け無い声を上げながら必死に抵抗している俺がそこにいた。

こうなったら…俺の全力で攻撃を叩き込んでやる!!
「くらぇ!これが俺の全力だ!!」
「ん?なんかしたか?それにしてもこの服…繊維が本当に強いなぁ〜…」
き、効いていないだと!?俺の全力も通用しないなんて…
こうなったら…もう俺にすさまじくあるといわれる運補正に頼るしか無いじゃないか!神様!どうか俺に生存する可能性を!!
《その願い…聞き届けたり…》
ん!?誰かさっき何か言ったか!?

「デメトリオ!!まだ無事!?」
か、神様!!ありがとうございます!いや、本当に!
俺はもう、今回も無事に危険を潜り抜けることができたという事実に感動しなくてはいられなくなった。
本当に俺の人生…運だけで成り立ってるよなぁ〜…
アレか?結婚フラグが立たない代わりに命の危険のフラグを緊急回避することが出来るとか!?
それだったら…そんな能力いらないからとっとと結婚させろっての!!
まあいいや…こんな事言うのもなんだけど、俺ってザコだからな…
仲間に戦闘を任せて後ろで援護に回ろうっと…

「てい!!デメトリオからはなれなさい!【ハーピーの空中戦闘武術2式 空牙定昇(首折)!!】」
決まったーーー!!さすがメリィ…狙いがもう本当に的確すぎて怖いぜ…
さすが
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