10 執念を感じる死者の女王

「ひぃ…ひぃ…お、俺…もう無理…マジで…」
「デメトリオ!まだ10回しか腕立て伏せをしてないじゃないか!頑張れ!」
が…頑張れといったって、普段の生活でこんなことしないしなぁ…
本音、俺はそこまで強くならなくてもいいし、普段の生活でシーツを井戸からあげていたときも、てこの原理を利用させてもらってるし…
「あと200回はいこう!私もやるからな?貴殿が強くなればメンバー全員が気楽になれるし、私もうれしいんだ」
「200!?無理だよ…ぐはぁ〜…」
俺は、200という数字を聞いたとたん、一瞬でやる気が消えてなくなった。
そして、一気に地面にうつぶせに倒れこむ…はぁ、誰が筋トレなんてするものかよ、本当に…
「あ!?デメトリオ…何サボっているのだ!?貴殿には男としてのプライドが無いのか!?」
「……ふぅ、アイネ、そこまで体を鍛えてもいいことないさ…」
「駄目だこいつ…早く何とかしないと…」
俺は、まるで何かを悟ったような顔でクールに言い返し、アイネは俺を冷ややかな目で見てきた。
駄目だ…この見下す視線に耐え切れない…

俺は、ささっとその場を後にして今は一人、門の空いているスペースに行って干し肉をかじっている。
うはっ、この味…はまりそうだな…今度レベッカにこの干し肉の作り方を教えてもらおう。
「そろそろ行くわよ?」
「え?もう…?もう少し休んでいこうよ…駄目か?」
俺は、腕立てを10回もした後だったからもう少しのんびりしたかったんだが…やっぱり、駄目そうだな…
だんだん、俺の意見は次々採用されていかない気がしてならなくなっている。
俺ってそんなに頼りがいが無いだろうか?

そして俺達が墓場を歩いていると、目の前に何か白いものがちらほらと落ちているのが見えた。
「……?あれ?コレは…骨か?」
俺は、近くに転がっていた骸骨の近くに行ってみる。
……動きが無い、只の骸骨のようだ。
「ここの場所にある骸骨はまだ、スケルトンにはなっていない見たいね…」
「ああ…この場所の骸骨たちはまだ、死んで20年しかたってないからな、いくら魔界化の影響があったとしてもそうすぐには現世に戻ってこれないはずだ」
……さすが、もう死んでいるクレスタの言うことはなんか、説得力あるよなぁ…
それにしても、ここは本当になんか不気味な場所だなぁ…
「デメトリオよ…ちょっと良いか?」
「何だゾーネ…俺に何かようか?」
俺は、顔だけをゾーネのほうに向け、乱雑に扱われていたであろう骸骨をきれいに整えていた。死後ぐらいは、こんな善意あることをされてもいいと思うしな。
「お主の武器のことで少し言いたいことがあってのう…その武器じゃが、わしの技術で後2段階は強化できるのじゃ。しかし、取り扱い方で言い忘れておったことがあってのぅ…まず、幼女を幼女化させると、体の内部組織に刺激が与えられて異常に能力値が上がるのじゃ!次に、もともと幼女だった魔物娘をZボタンを押しながら大人にしようとすると、剣に秘められた魔力が逆反射してお主が子供に戻ってしまうぞ?その部分はしっかりと覚えておくのじゃ!最後になるが…その剣で絶対に男を切ってはならぬぞ?男の大事なあの部分がついているまま幼女化するという、いわばバグが発生するのでな…」
「……そんな大切なことははじめに言ってくれよ」
「忘れていたのじゃ、気にするでない!」
……ゾーネ、毎回こういった大事なことを忘れて余計なことばかりしているからなぁ、本当に…

そろそろ、骸骨をきれいに整えれたかな?
そう思いながら、骨の部分に手を伸ばしてみるが、変な感触がする。
骨がふにふにしているんだ、なんていうか、肉がついた…みたいな感じかな。
「あれ?おかしいな…」
俺はそう思いながらおそるおそる振り返る。
そこには、信じられないほど顔が高揚しているスケルトンが俺のほうを見ていた。
俺の手は、微妙に彼女の女性器付近を触っていた状況だが、俺は即座に手を離し、後ろに後ずさった。
「…デメトリオ、見損なったわ…」
「お兄さん、最低です…」
「おぬしは本当に屑じゃな」
「違う!これは誤解だ!俺だって好きでやっていたわけじゃない!」
「そう言って?実は楽しんでたり?」
「やはり貴殿も男だったということか…」
「本当に…頭が残念なんだな…お前は…」
駄目だ…いくら弁解しても非難の目が俺から離れてくれない…
そんなに酷く言わなくてもいいじゃないかよ!
俺は、それでも頭の端っこでは罪悪感がふよふよ浮かんでいた。

そして、俺はあることを思い出した。
クレスタは、まだスケルトンとして活動するには時期が早いと言っていたはずだが、こうやって動いているじゃないか!?どうなってるんだ?
「クレスタの義姉さん!これって、どういうことなんですか!?」
「……わからねぇ、この土地で何かが起こっているとい
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