「お姉さん、まずはこれをくわえてもらうよ」
そう言うと触手が伸びていき女戦士の口の前で動きを止める。するとクパァという音とともにゆっくりと先端が4つに分かれ、その中からさらに触手が伸びてくる。その触手はまるで男性器を象ったような形をしており、先端から粘液らしきものが出てきてゆったりと垂れているのが分かる。
「私の触手から出ている粘液って媚薬効果があるんだけど、この触手から出ている粘液の媚薬効果は特に強いの。普通は肌に塗ってそれで終わりだけど、今回は特別……体の芯から隅まで気持ちよくなってもらうからね」
「そうか…ではこの粘液を飲めば良いのか?」
「……うん」
「何か不安ごとでもあるのか?」
「………あはは、お姉さんには隠し事出来ないね」
「顔に出ているからな」
「さっき本気で笑わせるって言ったでしょ?実はこの姿になってから本気で人を襲うの初めてなの……」
「そうなのか」
「うん。触手植物だった時からの記憶みたいのが残っているんだけど、その時は人間でも魔物でもかまわずに襲っていたの。私達って生きるために他の人か
ら魔力を啜らないといけなかったからいつも全力で犯していたの。性行為の耐性が強いサキュバスでもあまりの快楽に気絶してたくらいだし、その……人間であるお姉さんがどうなっちゃうのか」
「はぁー、何を言い出すかと思えば……」
女戦士はため息を吐くのと同時にカッと目を見開き、目の前の触手を掴みくわえ込んだ。そして自分から先端から出ている粘液を吸い上げ飲み干そうとする。
「ちょ!?おねえっ…!んんんんん!」
触手と感覚がリンクしているのか吸い付かれた瞬間に少女は声を漏らしてしまう。女戦士は粘液を飲み込もうと吸い上げるだけではなく、ちろちろと舌で先端を舐め始める。
「だ、だめえええ!」
「ほあほあ、もっほあへ」
「んくっ!で、でちゃう!でちゃうよ……でるううううう!」
「ん!?ごふぉ!?んく、んく………ぷはっ」
先ほどの触手は少女の性感帯にも当たるらしく、女戦士の強引なフェラに負け、あっという間に粘液を口の中に放出してしまう。
粘液を飲み込んだ女戦士は奇妙な達成感を得ていた。同時に異変も起きていた。体は急激に火照り、快楽を求めて子宮が疼き絶え間なく愛液が滴り落ちる。思考も淫らな考えで埋まり快楽を求めて止まない。それでもわずかに残った戦士としての理性を使い、不敵に笑い少女に話しかける。
「ふっ…これで後には引けなくなっただろう?」
「はぁ、はぁ、お姉さんってば強引なんだから………本当にどうなっても知らないよ?」
「心配は無用だ。どうせ私の居た部隊は全滅している。今更私が一人帰らない所で何も変わらん」
「……お姉さんが男だったら間違いなく惚れてるよ。何であの時錯乱していたのか不思議だよ」
「人間覚悟を決めると不思議と度胸がつくものだ」
「そんなものなのかな?まあいいか」
「ああ、今はそんな些細なことはどうでもいい」
「そうだね。私もさっきので火が付いちゃったみたいでもう我慢出来ないんだ」
「遠慮することはない。お前の望むままにしろ」
「わかったよお姉さん」
少女が我慢の限界と言わんばかりに触手を動かし、女戦士の体に巻きつけて少女の元へと引き寄せる。女戦士も特に抵抗することなく触手に身を任せる。
目の前に引き寄せると少女は女戦士の唇を荒々しく貪るように塞ぎキスをする。キスをされた女戦士は抵抗こそしなかったもののある違和感を覚えた。
少女は女戦士の口の中に舌を入れてきているのだが、その舌が無数に存在するのか口内をその無数の舌で占拠されているのだ。そしてあることを思い出す。
彼女は触手を操る魔物、恐らくは舌と思われるものは彼女の操る触手なのだろうとあたりをつける。普通なら嫌悪感で抵抗の一つでもするところだが、何故かそんな気は起きなかった。むしろその一本一本が愛しいとさえ思える女戦士は情熱的なキスに負けじと積極的に舌を絡ませていく。その行為に気をよくした少女はさらにキスに没頭していく。
長い長いキスをかわし、漸く二人は唇を離す。
しばらくぶりに得る空気がとても美味しく感じられ肺を満たしていく。
二人とも顔を火照らせ、蕩けたような笑みを浮かべている。その笑みはとても淫らで美しく、第三者が居れば迷わずに混ぜてくださいと懇願するほどの美しさだった。
この時点で少女の目的は達成しているようなものだが、今更そんなことで止まるはずもなく、少女と女戦士の戦いは続行される。
「ふふふ…お姉さんが初めてだよ。この触手で埋め尽くすキスに情熱的に絡み
返してくれたのは」
「私も驚いている。性行為などやったことが無いはずなのに気がつけばお前の舌に絡みつかせていたよ」
「ということはお姉さんのファーストキスをうばっちゃったことになるのか
[3]
次へ
[7]
TOP [9]
目次[0]
投票 [*]
感想[#]
メール登録