注意!!!
今回の話では魔物娘が死にます!
さらにはその殺害予定の魔物もかなりの凶悪ぶりを見せます!
グロや殺害が苦手だというお方は見ないことをお勧めします。
大丈夫だ!問題ない!という方はそのままお読みください。
それではどうぞ!
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−−−バトルクラブ控え室−−−
「ルナリスと一緒に戦うのはいったい何年ぶりだろうな」
「そうですねー、魔王軍の駐留する街をバルクが一人で襲いに行ったのをフォローしに行った時以来じゃないかしら?」
「おお!そうだったな!いやー懐かしい、あの時は魔物にしろ、人間にしろ、実力者がそろっていたからな。久しぶりに殺りがいのある連中ばかりだったから思わず興奮してしまったな。ハッハッハッハッハ!!!」
「まあー、ガルーオさんったらはしたないんだから、フフフフフ」
「何を言うんだ。そういうルナリスこそ、楽しそうな顔して奴らを燃やしていたじゃないか」
「あら、見ていらしたんですか?もうー乙女の戦う姿をそんな風に表現するものではないですよ」
「ハッハッハッハッハ!!!だがやはりルナリスは戦っているときが一番綺麗だよ。特に魔物の血を浴びて笑っている時の君の笑顔は特に綺麗だ」
「まあ♪でも、ガルーオさんが魔物をグシャグシャにしてる姿も素敵ですよ」
「よせやい、照れるだろう♪」
かなり物騒な会話を平気で行っているこの二人、実は以前バトルクラブの1VS3で過剰な殺人劇を行ったケイクス=バルクの両親で父親は名を『ケイクス=ガルーオ』といい、毛皮のベストを着て筋骨隆々とした肌を見せる男で手には黒いグローブをはめ、そばにはドでかいアイアンハンマーがあった。母親は『ケイクス=ルナリス』といい、とても温厚そうな表情をしており、赤いドレスに身を包み、手には何かの髑髏をつけた魔術の杖を持っていた。
実はケイクス一族は古くから伝わる殺人鬼集団でその親族全てが殺害を好むという異常な一族であった。
まだ魔物が人形を取る前は良く魔物を虐殺していたことから一族の人間は魔物を殺すことを特に好み、その殺した魔物に何かしら悪癖を実行することが多い。
例としてあげるならバルクの魔物の心臓を取り出して握るつぶすという悪癖があげられる。
そして、その悪癖は現在まで一族に遺伝しており、その残忍で強大な戦闘力は衰えることをまるで知らず、これまで幾多の街、魔物の集落は壊滅という被害を受けてきた。
実際ガルーオは青年時代に単身でサバトやアマゾネスの集落に突っ込み、幾つも壊滅させるという偉業を達成している。
「しかし、バルクが苦戦をする姿を見たのは初めてだったな」
「ええ、そうね。何十人に立ち向かって苦戦というのは見たことがあるけれど、たった一人の魔物にあそこまでボロボロにされているのは初めてね」
「まあ、あいつにとっちゃいい経験になっただろう。まあそれはいいとして、まさかケイクス家にとってこんなに楽しそうな場所があったなんてことを今まで知らなかったってのが悔しいよな」
「そうね。早く知っていれば無駄に弱い人たちと戦わなくて済んだはずですものね」
「ああ、まったくだ!バルクには帰ってきた時にご褒美を用意してやんなきゃな!」
「ええ、そうね。せっかくプレゼントしたチェーンソーも壊れてしまったことだし、新しいものをプレゼントしなくっちゃ♪」
「まあ、それもまずは俺達がここで楽しんでからだけどな」
「フフフフフ、そうですね。しばらくは戦っていなかったから存分に楽しませてもらいましょう」
2人の目つきが殺人鬼特有の狂気の目になり始めた時だった。
コンコン ガチャ
「試合の時間になりました。着いてきて下さい」
「おう!・・・いくかルナリス」
「ええ、ガルーオさん」
2人はそれぞれの得物を持ち、係員について歩いていく。
−−−バトルクラブ闘技場−−−
2人が闘技場に到着するとすでに待ち構えていたのか中央に3つの人影が見えていた。
「あれが俺達の対戦相手か・・・ん?あいつらは・・・」
「まあ、あれは海に住んでいる魔物じゃなかったかしら?」
そう2人が言っているとおり、中央にいた3つの人影は海の魔物達の姿だった。
一人はマーメイドで手に手のひらサイズのおおきな宝石を持っていて、どこか黒い笑顔でこちらを見ていた。
一人はサハギンで腕組をして瞳孔の開いた目でこちらを凝視し、口元はうっすらと笑っている。
最後の一人はカリュブディスで足から腰までを覆っているフジツボのような形の巣があり、その巣からは所々に細長い穴の開いた出っ張りが見られる。何か新しい玩具が手に入ったかのような壊れた笑みをこちらに見せている。
「どうやら、俺達と同族みたいだな、あの表情はよ」
「ええ、これはとて
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