シルミア「大将、現在前線の中央部隊が攻め込まれているようですが、指示は出しやがらないのですか?」
この質問をしているのはフレイヤの後方部隊にいるゴーレムのシルミアだ。
ちなみに大将とはフレイヤのことだ。
フレイヤ「・・・まだだ、今は前線部隊の力を信じる。それに・・・」
シルミア「それに?」
フレイヤ「攻め込まれているのはあくまで中央部隊だ。右翼と左翼はまだなんの襲撃も受けていない」
シルミア「立派なことを言ってるようにも聞こえますが、本当はどう指示をしていいかわからないだけでは?」
この言葉にフレイヤはキッと睨んで答える。
フレイヤ「たしかに、私は指揮に立つのは初めてだ。だが、だからと言って勝手が分からないわけではない、今はまだ指示を送るときではないだけだ」
シルミア「・・・そうでござりやがりますか、とんだ失礼をこきました大将」
フレイヤ「いやそんなには気にしていない、引き続き戦況を分析し続けてくれ」
シルミア「・・・正直めんどいですが、了解です大将」
フレイヤ「・・・・・・」
このゴーレム大丈夫なのかと一抹の不安を覚えたフレイヤであった。
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最前線
ベル「はぁーぶつぶつぶつぶつ・・・・・・」
前線の少し後ろのほうでベルがぶつぶつと何かをしゃべり「の」の字を書きながら落ち込んでいた。
実は先ほどのショックから未だに立ち直れずにこの状態が続いている。
現在前線では先ほどの4人が奮闘し、ギリギリの攻防を行っている。
ティル「覚悟してくださーい!」
剣を大きく振りかぶり、相手の前線部隊に攻撃を仕掛けていくオークのティナ。
しかしその攻撃はやすやすと見極められ、軽々とよけられ、そのまま兜の風船を狙って反撃される。
男子E「危ない!!!」
間一髪のところで男子生徒が助けに入る。
ティナ「あ、ありがとうです」
そして極上のスマイルが送られる。
その豊満な果実もさることながらそのようなスマイルを見せ付けられては。
男子E「ふおー!!!百万馬力入りましたー!!!」
とこのように通常の倍以上の力で押し返していくのだ。
実は先ほどからこの光景が何度も起きていて。
それを見ていた男子共はティナの笑顔を見ようと我こそはといわんばかりにティナを守りにいくのだった。
一方変わってこちらはワーウルフ、ワーキャット、ワーラビットのワートリオが維持している戦線。
クー「いくぞ、俺達の必殺技を見せ付けてやるぞ!」
フィー「OKだにゃ!」
レナ「そんなもんあったかぴょん?」
クー「いや、そこは乗ってくれないと面白みに欠けるじゃん。なんかこう必殺技があるとこうなんか燃えるというかそのー・・・」
フィー「ひっさーつ!顔洗い!くしくし・・・」
レナ「それのどこが必殺技ぴょん?」
とこのようにこのバカトリオの織り成すバカな世界に思わず見とれて、相手はポケラーンとしてしまい、攻撃が度々ストップしていた。
しかし、ストップしがちだった攻撃もだんだん慣れてきたのかお構い無しに攻撃をしてくるようになってきた。
オーガの強力な拳やキック、グリズリーの素早くパワーのある攻撃、リザードマンとアマゾネスの見事な連携剣術、マンティスの静かな鎌捌き、ミノタウロスの豪快な槍が次々と中央部隊に猛攻を与えていた。
一人、また一人と風船を割られる男子達、だんだんと後退をしていく。
フィー「にゃー!!このままじゃ、負けるにゃ!!!」
クー「くそ!ここは俺が食い止める!みんなはその内に逃げるんだ!」
レナ「変な死亡フラグ立ててないで防御に専念しろぴょん!」
ティナ「もう!きつきつです〜」
ベル「はっ!?いつの間にか戦線がここまで後退している!?」
レナ「今頃立ち直ったのかぴょん!早く指揮するぴょん!!」
ベル「は、はい!え〜と・・・そうだ!たしかフレイヤ先生が・・・」
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回想
フレイヤ『いいか!前半は中央部隊だけで向こうの前線部隊にぶつかる!
ベル!中央部隊の命運はベルの腕に掛かっている。ぶつかるときの指示はベルに任せるがこの指示だけは忘れるな。押し込まれ始めたら迷わず後退するんだ。そして例の作戦通りに展開するんだ。それだけは忘れるな」
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ベル「ッて言われていたんだっけ。み、みんな!後退!後退してください!!」
クー「な、なんだって!仲間の敵も討たずに敵に背を見せろって言うのか!?冗談じゃねごぶし!」
クーのお腹にレナの見事なボディーニーが炸裂していた。
いわゆる膝蹴りです!
レナ「了解だぴょん!みんな後退だぴょん!」
そして、気絶し
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