注意!!!!!!
この話は投稿者様の希望により魔物娘がガチで死んでいきます。
中にはうおおおおおお、俺の嫁がー!!!などといった方も出る可能性がございます。
こういう話が苦手な方は読まないことをお勧めします。
いや、バトルに死者は付き物だという強者はそのままお読みください。
覚悟はいいですか?・・・ではどうぞ。
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血で赤く染まった地面、チェーンソーの刃には切り殺した魔物の血がべっとりとついており、刃の先から血がひたひたと滴り落ちてゆく。
現在闘技場は異様なほどの静けさに包まれていた。
先ほどまで盛り上がっていた闘技場は一人の男による惨殺ショーのおかげですっかり冷め切っていた。
たしかに観客は殺し合いを見に来ている。
しかし、これほど一方的な惨殺シーンが見たいわけではなかった。
あくまで魂を削りあうような、互いに一歩も退かないような、そんな戦いが目的だったのだ。
だが闘技場に立っているこの男はそんな観客の希望とは裏腹にあっさりと魔物を殺していく、しかも大半の観客は美しい魔物が好きな奴ばかり、ショックで静かになるのは当然といえば当然だった。
「さあ司会のおっさん、最後のバトルを始めようぜ!」
そんな沈黙を破るようにケイクスはにやりと不敵な笑みを浮かべつつ司会兼審判の男に向かって告げた。
「わかりました」
パチン
司会兼審判の男が指を鳴らした。
すると突然黒い霧が発生し、辺りを暗くし始めた。
バチ! バチバチ! ゴロゴロドッカン!!!
そして唐突に雷が落ちた。
落ちた瞬間に地面が爆発し、辺りに土煙が舞い上がる。
同時に辺りを覆っていた黒い霧も一気に吹き飛んだ。
だんだんと土煙が晴れてゆく、そしてその土煙の中から人の姿が見え始めた。
黒いマントに身を包んだ魔物が姿を現したのだ。
「先ほどはどうも、まさかゼナをこうもあっさりと殺すとは思いませんでした」
「お前はさっきの奴か」
魔物はマントに手を掛け一気にマントを脱いだ。
赤い髪に赤い瞳、すべては私の物といわんばかりのふてぶてしい表情、血のように真っ赤なドレスを着た魔物がその姿を現したのだ。
「改めて名乗らせていただきます。私はシルキィー。ヴァンパイアのシルキィーと申します。以後お見知りおきを」
そう言ってシルキィーはドレスの裾をつかみ軽く一礼する。
「はん、何がお見知りおきをだ。どうせ死ぬんだから知っておく必要はねえだろ」
そんなケイクスの挑発に、シルキィーは涼しい顔をして答えた。
「そうですわね。あなたのような下種に名前を覚えられても困りますし、どうせ殺してしまうんですもの、名乗る必要はなかったかもしれませんわ」
と挑発し返した。
「言ってろ、どうせすぐに喋れなくなるんだ。せいぜい最後の会話を楽しんでおくんだな」
「あら、あなたこそ喋れなくなるのですから、何か言い残すことがあるなら私が聞いてあげましてよ」
互いに涼しい顔をしながらの挑発合戦。
「さてそろそろ始めたいところですが、先にゼナの死体を預かりますわ」
「勝手にしな」
「おじさま、ゼナの体を引き取ってもらえるように係員に指示していただけますか?」
「わかりました」
パチン
指を鳴らすとどこからともなく係員が現れ、ゼナの死体を運んでゆく。
「それじゃ、障害物も無くなったしそろそろおっぱじめるとするか」
「そうですわね」
二人の雰囲気を悟った、司会兼審判の男が大声を発する。
「それではー!!!シングル1VS3最終戦を開始いたします!!!!」
オオオオオオオオオオオオオ!!!!!
『こうなったらやけだ、シルキィー!!!やっちまえー!!!』
『期待してるぜシルキィー!!!』
観客たちもほぼやけくそになっているせいか無理にテンションを上げていた。
「プライドの高い乙女達の最後の砦、恐らくはこの種族よりプライドの高い魔物はいないでしょう!!!大将!!!シーーールーーーキィーーー!!!!」
ウオオオオオオオオオオオオオオオ!!!!!!
さらにボルテージを上げる観客達。
「人気あるじゃねえか、魅了の魔法かなんか使ってんじゃねえのか?」
「ふっ、そのようなもったいないことをするわけがありませんわ、でもこの中にはあなたへの応援がないのも事実そのように妬まれても仕方ありませんわね」
再び挑発合戦を繰り返す二人。
しかしその表情は余裕を持って会話をしている表情であり、どこにも怒りという表情はなかった。
「それでは、はじめ!!!」
カーン!!!
「かかって来なさい、二人の恨みと一緒に葬って差し上げますわ」
「ほう、あんたにそれができるのかね〜?」
「当然です、私は誇り高きヴァンパ
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