注意!!!!!!
この話は投稿者様の希望により魔物娘がガチで死んでいきます。
中にはうおおおおおお、俺の嫁がー!!!!などといった方も出る可能性がございます。
こういう話が苦手な方は読まないことをお勧めします。
いや、バトル物に死者は付き物だという強者はそのままお読みください。
覚悟はいいですか?・・・ではどうぞ。
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「さあ、次の俺の獲物は誰だ?」
全身にリーフの返り血を浴び、不敵な笑みを浮かべながらケイクスは司会に質問をした。
「ケイクス様・・・」
「なんだ?」
「今回の勝者はケイクス様ですが、少々注意をさせていただきます」
「ああん、注意だ?」
「死者に対しての追加攻撃はやめてください」
「なんでだよ?」
「当クラブはたしかに殺すことは禁じてはいませんが精一杯、いや、命をかけて戦ったものに対しての冒涜は許されてはいません」
「んだと?だがルールには死者の攻撃は禁止なんてどこにも書いてなかったぜ」
「たしかにルールには書かれていませんが、当クラブでは暗黙のルールとなっておりますので、以後気をつけていただきたいのです」
「・・・ちっ、わーったよ。要するに死んだやつに攻撃しなきゃいいんだな」
「その通りです。では次の対戦相手を紹介しましょう」
パチン
司会兼審判の男が指を鳴らした。
・・・・ドドドドドド!!!!!
何やら物凄い勢いで闘技場にやってくる足音が聞こえてくる。
「な、なんだ?」
「・・・・・ぅぅぅぉぉぉぉおおおおおおお!!!!!」
そして雄たけびを上げながら一人の魔物が闘技場に飛び込んできた。
「リーーーーーーーーフーーーーーー!!!!!」
そしてケイクスの横を通り過ぎ、リーフの元へと駆け寄っていく。
「リーフ!!!おい、しっかりしろよ!!おい!!!」
腹部と胸から大量に出血して血みどろになっているリーフを抱きかかえ、大声で声をかけ続ける。
しかし、その返事に答える術はなかった。
すでに死んでいるのだから。
「おいお前、そいつはもう死んでんだ、つまんねえことやってねえでさっさと準備してくんねえか」
「・・・お前か、リーフをこんなにしやがったのは」
リーフを抱きかかえる魔物は、ワナワナと振るえていた。
「そうだ。やっぱり人を殺すのもいいが、魔物を殺すのは一番いいねえ。感触がぜんぜん違うからな」
と、さも大したことがなかったかのように喋るケイクス。
「よ、よくも、男の分際で、リーフを・・・」
その魔物からすさまじい闘気が噴出しはじめた。
「ほう、すげえなこの闘気、これだけの威圧感は結構久しぶりだな、あれはいつの時だっけかな?」
とすでに観客の中にはあまりの威圧感に気絶する者も出る中で一番近くにいるケイクスは余裕の表情で威圧感を受け止め、さらには考えことまではじめた。
「・・・シルキィー、来てるか?」
突然何も無いところに喋りかける魔物。
「・・・ええ、来てるわ」
その後に何も無い空間から黒いマントに身を包んだ魔物が姿を現した。
「ゼナ、リーフは私が責任を持って埋葬するわ、だからあそこの下種をこの世から消してしまいなさい」
シルキィーと呼ばれた魔物は静かな怒気を含んだ声でゼナと呼んだ魔物に命令する。
「いつもなら、お前の命令は嫌なこったって断るところだが、いいぜ今回はその命令全うしてやるよ!」
そういってリーフの亡骸を手渡し、自分の手のひらに拳を打ち込みケイクスを睨みつける。
「でも気をつけなさい。この下種はそんじょそこらの下種とは分けが違います」
「わーってるよ。リーフをあっさり殺すほどだ。おそらくは勇者以上の実力だろ」
「私は戻りますが、絶対に死ぬのではありませんよ」
「・・・まかせとけ」
そういうとシルキィーと呼ばれた魔物はリーフを抱きかかえ虚空へと姿を消した。
「終わったか?つまんねえ三文芝居は?」
「・・・ああ、終わったよ・・・ついでにお前の運命も終わらせてやる」
「そうかい、できるもんならやってもらおうか」
「・・・おい!司会!とっとと進めてくれ。一秒でも早くこいつを殺したい」
「同感だな」
「わかりました。それではシングル1VS3第2回戦を行います!プライドの高い乙女達から副将、アマゾネスのゼナの登場だ!!!」
ウオオオオオオオオオオ!!!!!
『がんばれーゼナー!!!』
『そんな下種野郎はとっとと殺してくれ!!!!』
『うおー!!!リーフちゃんの仇を取ってくれ!!!!』
「おーお、ずいぶんと嫌われたもんだぜ」
完璧に観客はゼナの応援に回っている。
まさにアウェーである。
「それでははじめ!!!」
カーン!
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