「初めて食べたカレーライスはどうだった? おいしかった?
#9829;」
「う、うん……なんだか毎日でも食べたくなるような、素敵な料理だったよ」
「うふふ、よかった
#9829; お義母様のお料理も、とても丁寧で素敵だったわ。私たち、家族同士でも仲良くなれそうね
#9829;」
フリッツの両親とともに食べた夕食の時間が過ぎ、しっかり満腹になった3人は新しい家のフリッツの部屋のベッドの上に並んで腰かけていた。
もちろん、ただ並んで座っているだけではなく――――セシリアとマノンは、その豊満な胸でフリッツの両腕を左右から挟み込み、二人でフリッツの頭をやさしくなでつつ、空いたもう片方の手で太ももや、ズボンを突き破らんばかりに張り詰めた勃起をあえて避けるように、股間のあたりをいやらしく撫でまわしている。
太陽はとっくの前に沈み切り、窓の外は暗い夜空におおわれている。
そのため、部屋の中もすっかり暗くなっており、灯りと言えば部屋の片隅にある術式ランプだけ…………こんな時間になってできることは当然限られてくるわけだが、フリッツはここまでされても踏ん切りがつかないでいた。
「ふふ……
#9829; ね、そろそろ、えっちしよ
#9829; お姉さん、そろそろ待ちきれなくなってきたかも
#9829;」
「フリッツ君も……私たちと、したいよね?
#9829; もうオチ〇チンも、こんなにバッキバキになってるよ
#9829;」
「で……でもっ! ここは、家の中だし……向こうの部屋には、お父さんとお母さんもいるから、その……」
3人きりのホテルや、誰も見ていない場所ならともかく……つい最近まで甘えっぱなしだった両親がすぐ近くにいる状況で性交を行うのは、流石にフリッツにとっては気が引けるのだろう。
だが、セシリアとマノンに両側から密着され、柔らかい感触とミルクのようないい匂いに包まれながら敏感な場所を愛撫し続けられれば、いずれ何もせずとも暴発してしまうかもしれない。
そんなフリッツの様子を見たエレオノーラ姉妹は、一計を案じることにした。
「そうね…………じゃあ、ちょっとだけ静かにできるかしら
#9829;」
「そして、よーく耳を澄ましてみて
#9829;」
セシリアが人差し指で「しーっ」と音を立てないようジェスチャーし、同時に二人はフリッツの体にぴったり抱き着いて動かなくなった。
すると、家の壁を隔てて近くの部屋からぼそぼそと声が聞こえてきた。
「あぁ
#9829; あなた……今夜も、一緒に気持ちよくなりましょうよ
#9829;」
「あ、ああ……けど、フリッツに聞かれやしないだろうか?」
「うふふ
#9829; 聞かせてあげればいいんですよ
#9829; あの子も今頃、恋人のマーメイドさんたちと楽しんでる頃じゃないかしら
#9829;」
かすかに聞こえてきた両親の睦事の声に、フリッツは若干ショックを隠し切れなかった。
「ね……心配はいらないでしょ
#9829;」
「むしろ期待してくれているみたいだし、私たちも楽しみましょ
#9829;」
「……………」
姉妹はフリッツを優しく撫でながらそう言うが、やはりそう簡単に割り切れるものではない。
むしろ、もう一つ懸念が生まれたようで――――
「もしかして、僕のせいなのかな?」
「ん? 何が?」
「お父さんもお母さんも、きっと僕だけじゃなくて、一杯子供欲しかったのかもしれない。でも、でもっ……僕がずっと甘えてたから……親離れしなかったから、父さんと母さんは僕に掛かりっきりで…………」
「んー、そうね……確かにそういう面もあるかもしれないけれど、それはきっとお義父様もお義母様もきっと同じ
#9829; フリッツ君のことが大好きすぎて、甘えてたのかもしれない。それに……始めてエッチしたときにも言ったでしょ? 甘えることは悪いことじゃないって、ね
#9829;」
「フリッツ君が『お父さんになったら』……きっとわかるわ
#9829;」
「僕が、お父さんに……?」
ついこの前まで子供だったフリッツにとって、親になるという実感はいまいち湧かないかもしれない。
だが、このままいけばセシリアとマノンがフリッツと結婚するのは既定路線であり、毎日過剰に愛し合えば、そう遠くない未来に子供ができるのはほぼ確実だ。
大人になるのはそう急ぐものではない……エレオノーラ姉妹は、これから先ゆっくりと、絆を深めていけばいいと思っているのだ。
「ふふっ、それじゃぁ……ちょっとした大人の遊び、しよっか
#9829;」
「え……大人の遊び?」
「そうね
#9829; フリッツ君は、私たちがいいって言うまで、声を出しちゃ、ダメ
#9829; もし約束を守れたら……いいモノ、あげる
#9829;
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