第5話

「おい、しっかりしろ!」
ベイカーの頬をペチペチと叩いて起こす。
黒装束の女の事も気になるが、それ以上に目の前のベイカーをどうにかしなければならない。
「……うっここは……うわ!なにこれぬるぬる!」
「目が覚めたか?ああ、ぬるぬるは気にするな。ただのローションだ。」
全身がローションまみれなのを気にするなと言うのも中々無理な注文だとは思うが、スネークに取ってはどうでもいい事だった。
「あ、ありがとう!あなたには伝説の玩具の情報を……」
「そんなことはどうでもいい。ちょっとベッド行こうか。」
「え!?」
「大丈夫大丈夫。ちょっと肩もみの延長線なだけだから。」
何が大丈夫なのかは全く分からない。ひたすらいやらしい笑みを浮かべてベイカーの首に手を回す。
「さあさあさあ!」
「え、ちょ……うぐっ!?」
「!?……こ、この流れは!!」
「き、きゃああああ!」
ベイカーが叫び声をあげると、体から煙が上がり、スネークは思わず目をつむる。
目を開けると、やはりそこには――――
「………」
「あ、ああ!何て事だ!また、またしても……!」
「ふぇぇん……」
「またしても、幼女になってしまったあぁ!大佐!大佐ああ!」
「どうしたスネーク!!」
「ベイカーも幼女になった!性欲を持て余す!」
「落ち着け!それをやってはダメだ!犯罪だ!」

「一体どうなっている!?ドイツもコイツも幼女だ!」
「ワシが知るか!こっちが聞きたいわ!」
「ふぇぇ……」
「!!ま、まずい!泣き出しそうだ!泣き出したらあたしの手には負えん!」
「そ、そうじゃ!メリルに頼め!あいつならなんとか……!」
「そうか!その手があった!それで、メリルの無線機の周波数はなんだ?」
「…………」
スネークの問いには答えず、大佐は黙り込む。
「どうした?大佐……」
「いや、すまん。ちょっと、その、忘れてしまった。」
「な、なんだとおおお!?」
「ひぃっ……」
ベイカーが居る事を忘れ、ついつい大声を出してしまった。
「うっ……!しまった……!?」
「うっ……えぐっ……!」
「た、大佐!はやく思い出せ!はやく!」
「そ、そうじゃ!パッケージの裏に……」
「パッケージなんて無いだろう!?何言ってんだ大佐!?」
混乱しているのか、訳の分からない事を言い出した。

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BEEP!BEEP!

「つながれ……!つながれよ……!」
天に祈るような気持ちで無線をつなぐスネーク。
大佐はなんとか周波数を思い出したものの、かなり自信がなさそうだった。
カチャッ!
「!!」
「誰?……あ!あんたはさっきのロリコン!」
「いや、違う!それは誤解だ!あの子はたまたま見つけただけだ!それでだな、えーと、その……」
正直に言った所で信用してもらえる気がしない。玩具会社の社長がいきなり幼女になりました、なんて言ったら間違いなく変態扱いだ。いや、実際変態なのだが。
「あれだ、また幼女を保護したんだがな!あたしはその、子供の扱いになれていないんだ。」
「……で?」
「それでだな、代わりにキミに……」
「冗談じゃないわ!何であたしが!?それにあたしだってなれてる訳じゃないの!」
「え?だって、ホラ。さっき……」
「あの子ならココの兵士に任せたわよ!だいたい、あんた一体なんなのよ!?いきなりあたしの事は襲うし、やたら幼女は見つけるし!」
「あたしか?あたしはスネーク。ソリッド・スネークだ。」
「え……!?スネークって、まさか……!?あの、伝説の……!?」
「ほほう、良く知っているじゃないか。」
メリルの口から伝説、と聞いて、スネークはついつい嬉しくなってしまう。
「あの、伝説の変態!?」
そう、伝説は伝説でも、スネークの伝説は主に変態方面でだった。
「あの、任務はこなせるのに、入隊していきなり教官にセクハラした!?」
「……ああ……。」
「上司、部下の両方に手を出し、あげくに除隊させられたあの伝説の変態、ソリッド・スネークなの!?」
「………。」
事実であった。
「すごい、すごいわ!あたし。伝説の変態と話をしてる!」
「あなたの名前はなんて言うの?本当の名前。」
「……戦場では名前なんて意味が無い。」
「歳は?」
「君より多くの(性的な)経験ががある。」
「家族は?」
「嫁ならいくらでもいる。」
「……好きな人は?」
「嫁ならいくらでもいる。」
「……。」
「……あー、メリル。それで、この幼女をだな……。」
「ああ、それなら任せておいて!適任を知ってるから。」

「はー……それにしてもいつの間に娘が……?」
「おかーさん、おなかすいたー!」
「ああ、うんうん。アメちゃんあげようね!」
「わーい!」
アンダーソンにアメをあげていると、兵士の服をつかむ者が居た。
「ん?」
「……
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